2023.05.22

岐阜県の「宿儺(すくな)かぼちゃ」の特徴や由来は?

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こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。

 

岐阜県飛騨高山地方で栽培されている野菜に「宿儺(すくな)かぼちゃ」というかぼちゃがあります。

 

薄い灰緑色で、ヘチマに似た細長い形状をしているため、「どんな味なんだろう」と興味を持つ方は多いです。

 

このかぼちゃに名付けられている「宿儺」という言葉は、飛騨地方の伝説の豪傑「両面宿儺」から来ています。

なぜその名前を付けたのか、というところも気になりますよね。

 

今回は岐阜県の「宿儺かぼちゃ」について、詳しい特徴や由来をご紹介します。

 

あわせて、美味しい食べ方や選び方についてもお話ししますので、ぜひ参考にしてくださいね。

宿儺(すくな)かぼちゃ

 

 

岐阜県の「宿儺(すくな)かぼちゃ」とは?

岐阜県の特産品「宿儺(すくな)かぼちゃ」は高山市丹生川町が主な産地です。

 

宿儺かぼちゃは冒頭でもお話ししたように、へちまのような細長い形・薄い灰緑色で、表面が滑らかで皮が薄いという特徴があり、かぼちゃの中でも大きめの品種です。

 

岐阜県高山市は標高500mを超える盆地で、白山連峰を望む高い山々に囲まれた地域。

野菜の肥料にもなる石灰質を含む乗鞍山麓の湧水や、昼夜の寒暖差など、恵まれた環境で農業を行っています。

 

宿儺かぼちゃは、上品な甘みがあり、ホクホクとした食感が特徴です。

 

皮が薄いため扱いやすく、切ると中身は鮮やかな黄色をしています。

口当たりがなめらかなので、煮物だけでなくスイーツにアレンジするのもおすすめです。

 

8月〜10月に収穫され、収穫後7日間ほど追熟が行われた後に出荷されるため、市場には大体8月下旬頃に出回ります。

 

宿儺かぼちゃは「丹生川宿儺かぼちゃ研究会」によって認定されたものだけが出荷されており、スーパーだけでなく特産品として岐阜県内の道の駅でも販売されています。

 

宿儺かぼちゃの名前の由来は「両面宿儺」

こちらも冒頭で少し触れましたが、宿儺かぼちゃという名前は岐阜県の伝説に登場する「両面宿儺」から付いています。

 

「両面宿儺」と聞くと、人気漫画で登場する最強の呪術師を思い出す方もいるのではないでしょうか。

 

このキャラクターは岐阜県の「両面宿儺」をモチーフにして悪者として描かれていますが、実際は日本書紀で1つの胴体に2つの顔、手足が各4本と異形の姿で描かれており、「毒龍を退治して住民を守った」と英雄として語り継がれています。

 

他にも悪鬼を倒していたり、丹生川で農耕技術を広めたなど、さまざまな逸話があります。

 

そのため、岐阜県では「宿儺さま」と呼ばれ、高山市では五穀豊穣を願った「飛騨にゅうかわ宿儺まつり」が毎年行われているほど、地元民に親しまれている存在です。

 

宿儺かぼちゃは、そんな「宿儺さまのように親しまれるかぼちゃに」という思いから名付けられました。

 

岐阜県には両面宿儺が開創したと伝えられている「飛騨千光寺」や、両面宿儺が飛んできて五穀豊穣を願ったと伝えられている「鎮守山観音堂」もあります。

 

岐阜のかぼちゃには「半原かぼちゃ」もある

岐阜県には、飛騨・美濃伝統野菜の「半原かぼちゃ」もあります。

 

収穫は7月中旬〜8月中旬頃と宿儺かぼちゃより早く、主に瑞浪市日吉町半原地区で栽培されています。

 

小ぶりで皮が白っぽくオレンジ色の果肉をしていて、スイカのような爽やかな香りや、繊維が少なく粘り気のある滑らかな食感が特徴です。

 

水分が多く滑らかな半原かぼちゃは、プリンなどのスイーツにアレンジするのも美味しく、恵那川上屋では毎年収穫時期の7月下旬~8月中旬にかけて、半原かぼちゃを丸ごと使用した「菜果プリン」を販売しており、大変好評いただいています。

 

ぜひ店舗で商品を探してみてくださいね。

 

岐阜県では他にも、栄養たっぷりで美味しい農作物がたくさんあります。

以下のコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

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宿儺(すくな)かぼちゃの美味しい食べ方や選び方は?

宿儺(すくな)かぼちゃ

甘みの強さとホクホクした食感、舌触りの良さが魅力の宿儺(すくな)かぼちゃ。

 

組織構造が他のかぼちゃより小さめなため、煮物にすると味が染み込みやすく、滑らかで大変美味しいです。

 

さらに美味しく煮込むためのコツとしては、皮が隠れるほどの少ない煮汁(昆布のだし汁)にすること、最初に煮るときは砂糖のみにすること。

 

煮汁がなくなるほど、しっとりと煮えてから酒としょうゆを少量加えてアルコール分が飛ぶまで1分ほど煮るだけでOKです。

 

宿儺かぼちゃは特に染み込みやすいので、多くの調味料は必要ないでしょう。

 

その他、おすすめの調理法もご紹介します。

 

おすすめ!宿儺かぼちゃのポタージュの作り方

宿儺かぼちゃは甘みが強いので、あまり手を加えずに素材を活かしたポタージュがおすすめです。

 

<作り方>

  1. 皮を削いで種とワタを取り、6〜8mmほどの厚さ・2〜3cmほどの幅にカット
  2. 耐熱容器にかぼちゃと少量の水・塩・砂糖・サラダ油を入れ、電子レンジで加熱
  3. 柔らかくなったらヘラやスプーンでざっくりと潰す
  4. 好みの大きさに潰したら、お好みの量の牛乳や豆乳を入れて伸ばしていき完成!

 

少し食感を残すくらいの潰し方がおすすめです。

10〜15分程度で作れますし、夏なら冷やして食べても美味しいですよ。

 

宿儺かぼちゃの選び方や保存方法

宿儺かぼちゃは、一般的なかぼちゃとは異なる細長い形状をしているので、どんなものを選べば良いかも気になりますよね。

 

宿儺かぼちゃは「表面にツヤがある」「ずっしり重みがある」ものを選ぶのがおすすめです。

 

保存は常温でOKですが、新聞紙で包んで風通しが良く直射日光が当たらない冷暗所で保存しましょう。

丸ごと切らずに置いておく場合は、約1カ月ほど持ちます。

 

ただし、暑い時期に涼しい場所での保存が難しい場合は、冷蔵庫に入れるのが安心です。

 

カットしたものを保存する場合は、種やワタを取り除いた上でぴったりラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。

 

また、冷凍をする場合は同じく種やワタを取り除いてカットし、ラップに包んだ上でさらにフリーザーパックに入れましょう。

 

 

岐阜県の宿儺(すくな)かぼちゃをぜひ一度味わって

岐阜県高山市丹生川町で主に栽培されている「宿儺(すくな)かぼちゃ」。

この宿儺という名前は、岐阜県の伝説に登場する「両面宿儺」から付けられました。

 

へちまのような細長い形・薄い灰緑色で、表面が滑らかで皮が薄いという特徴があり、かぼちゃの中でも大きめのサイズ。

 

皮が薄いため扱いやすく、切ると中身は鮮やかな黄色をしており、甘みが強くホクホクした食感が魅力です。

 

味が染みやすいので煮物にもぴったりですが、スイーツにアレンジするのもおすすめです。

 

購入するときは、表面にツヤがあり、ずっしり重みがあるものを選びましょう。

 

岐阜県に来た際には、ぜひお土産に購入してみてくださいね。

 

岐阜県には宿儺かぼちゃ以外にも、もちろん美味しい野菜や果物がたくさんあります。

恵那川上屋で販売しているお菓子のように甘い「おかしなトマト」もその中の1つ。

 

お菓子屋だからこそ甘さにこだわったトマトを、ぜひ味わってみてください!

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