2023.04.08
岐阜県のほうれん草の特徴は?その魅力や美味しい食べ方もご紹介
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
一般的に11月〜2月頃が旬の時期とされている「ほうれん草」。
栄養が豊富な野菜としても知られていますよね。
岐阜県は実は一年中、ほうれん草が生産されていることで有名です。
年間を通して生産・出荷ができるのは、全国でも非常に珍しいんですよ。
そこで今回は、岐阜県のほうれん草についてご紹介します。
岐阜県のほうれん草の特徴だけでなく、美味しいほうれん草の選び方・食べ方についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
岐阜県のほうれん草の特徴を詳しくご紹介
岐阜県のほうれん草は、年間を通して生産・出荷されているのが大きな特徴です。
夏は冷涼な気候の高冷地である飛騨地域で、冬から春にかけては岐阜市を中心とする平坦な美濃地域で生産。
寒暖差を活かして、ほうれん草の生産を行っています。
ほうれん草は一般的に11月〜2月頃が旬の時期とされているため、岐阜県の7~8月に出荷されるほうれん草は、京阪神・中京市場で取扱量の約70%を占めるほど、トップシェアをほこっています。
岐阜県では、年間を通してほうれん草の生産をしていますが、大きく分けて「冬春ほうれん草」と「夏ほうれん草」の2種類があります。
岐阜県の冬春ほうれん草
9月下旬から4月にかけて出荷されるのが、冬春ほうれん草。
岐阜県の平野部で生産されており、美濃地域が主な産地です。
特に岐阜市島地区は、戦後間もない時期からほうれん草作りが行われています。
冬春ほうれん草は砂地の露地栽培で育つため、ほうれん草が持つ甘み・味の濃さが存分に引き出されており、肉厚なのに柔らかく、甘みが強いのが特徴です。
なかでも「岐阜ほうれんそう」と呼ばれるブランドは、アクが少なく、手軽に食べられるほうれん草として知られています。
岐阜県の夏ほうれん草
5月から10月にかけて出荷されるのが、夏ほうれん草です。
夏ほうれん草は、標高600〜1,200mの高冷地である飛騨地域が主な産地です。
飛騨地域では、1970年代に全国に先駆けて「雨よけハウス」を導入。
雨よけハウスは、天井部分だけをプラスチックフィルムで覆っているハウスのことで、暑さに弱く、雨が多いと品質が落ちてしまうほうれん草を育てるためには欠かせないものです。
雨よけハウスをいち早く導入したことで、飛騨地域は夏ほうれん草の一大産地へと成長しました。
雨よけハウスは側面を防虫ネットで覆うため、農薬を減らした栽培ができる他、雨による泥はねや病気の発生も防げるので、品質の高いほうれん草を作ることができます。
飛騨地域で作られたほうれん草は「飛騨ほうれんそう」として有名で、えぐみが少なく、冬春ほうれん草と同じく肉厚であるのが特徴です。
収穫後の管理も徹底しており、農家では収穫後は予冷庫、集荷場では真空予冷施設で温度を管理し、暑さに弱いほうれん草を鮮度が高い状態で消費者のもとに届けています。
岐阜県には他にも、栄養たっぷりで美味しい農作物がたくさんあります。
以下のコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
岐阜県のいちごの特徴は?品種や産地、美味しい食べ方をご紹介!
岐阜県のメロンの特徴は?選び方やメロンを使ったスイーツもご紹介!
美味しいほうれん草の選び方もチェック!
美味しいほうれん草の選び方もご紹介します。
生でも食べられる種類のものは、葉の色が薄い緑であることが多いですが、黄色く変色したり、色が抜けたりしてしまっているものを避けるのがおすすめです。
それ以外のほうれん草は、緑が濃いもの・鮮やかな色味のものを選ぶようにしましょう。
葉の色の他には、以下のようなポイントを押さえて選ぶと良いですよ。
- 葉の先にハリがあり、ピンとしているもの
- 葉に厚みがあるもの
- 根の付け根がふっくらしているもの
- しなしなしておらず、みずみずしいもの
根元が赤い品種のほうれん草は、赤く色づいている部分も栄養がたっぷり詰まっているので捨てずによく洗って食べてくださいね。
ほうれん草の美味しい食べ方は?
ほうれん草の基本の下ごしらえや、美味しく食べるためのレシピもご紹介します。
基本の下ごしらえ|ほうれん草の茹で方
あく抜きを済ませておくと、すぐに調理に使えて便利です。
基本の下ごしらえは、以下の方法で行います。
- ほうれん草を水洗いし、根元の土をよく取る
- 均一に火が通るよう、根元の部分に十字に切り込みを入れる
- ほうれん草の5倍くらいの量のたっぷりのお湯を沸かす
- 1Lのお湯に対して小さじ1を目安にした量で塩を入れる
- 根元からお湯につけ、10秒ほど茎まで浸す
- お湯に葉も入れて1分ほど茹でる
- 水をはったボウルに、ほうれん草を入れて冷やす
- ほうれん草をしぼり、水気をしっかり切る
食べやすい大きさにカットするといろいろな料理に使えます。
茹でたものに、かつおぶしと醤油やめんつゆなどをかけてお浸しとして食べたり、すりごまと砂糖、醤油でごま和えにしたりしても美味しいですよね。
ごま油と塩、白だしで味付けをすれば韓国風のナムルにもなります。
お味噌汁やお吸い物に入れる場合は、食べる直前に茹でたほうれん草を入れると、色が悪くならず、見た目にも美味しい一品になります。
ほうれん草のココットの作り方
タンパク質が豊富な卵とチーズを使った料理で、朝ごはんにもおすすめです。
チーズやバターの塩気があるので、塩コショウや醤油はお好みで調整してくださいね。
<作り方>
- 茹でて下ごしらえをしたほうれん草を、食べやすい大きさにカットする
- ほうれん草をバターで炒め、塩こしょうで味をつける
- ココット型(またはグラタン皿など耐熱の皿)にバターを塗り、炒めたほうれん草を入れる
- ほうれん草の真ん中にくぼみを作り、卵を割り入れる
- チーズを上にかけて醤油少々を落とし、チーズが溶けるまでオーブントースターで焼く
カリカリパンとほうれん草のサラダの作り方
生でも食べられる種類のほうれん草は、クセがないのでシンプルな材料でサラダにするのがおすすめ!
また、このレシピは茹でたほうれん草にしてもOKです。
香ばしいパンの入った、満足感のあるサラダですよ。
<作り方>
- ほうれん草は水洗いしてしっかり水を切り、食べやすい大きさにカット
(茹でたほうれん草の場合も水気をしっかり切ります) - フランスパンまたは食パンなどを一口大に切り、にんにくを表面にすりつけてオリーブオイルを垂らし、トースターで焼く
- オリーブオイルと白ワインビネガー(または酢)を同量で混ぜ、塩、こしょう、粉チーズを混ぜてドレッシングを作る
- ほうれん草と焼いたパンを混ぜ、ドレッシングをかける
粉チーズは最後に追加でかけても美味しいです。
パンのカリッサクッとした食感を楽しむため、ドレッシングは食べる直前にかけてくださいね。
岐阜県のほうれん草は一年中食べられることで有名!
岐阜県は、全国でも珍しい「夏でもほうれん草が生産・出荷できる」エリア。
飛騨地域を中心に、高冷地の冷涼な気候を活かした「夏ほうれん草」の生産が盛んです。
暑さや雨に弱いほうれん草を守るために、雨よけハウスをいち早く導入したことで、7~8月のほうれん草は京阪神・中京市場でトップシェアをほこるほど、飛騨地域は夏ほうれん草の一大産地となりました。
また、冬から春にかけては、岐阜市や美濃地域を中心とした平坦地でも生産が行われています。
「冬春ほうれん草」は肉厚で柔らかく、甘みが強いのが特徴です。
ほうれん草は葉先までピンとしていて、みずみずしいものが新鮮で美味しいので、購入の際に確認してみましょう。
岐阜県には、他にも美味しい農産物がたくさんあります。
岐阜県にある恵那川上屋では、岐阜名産の栗を使用したさまざまな栗のスイーツや、お菓子のように甘いトマトなど、こだわりの商品を販売しておりますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!