2023.04.12
岐阜県の「モネの池」を観光!見どころや周辺スポットは?
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
岐阜県関市の根道神社の境内にある、通称「モネの池」と呼ばれる池をご存じでしょうか。
実は正式な名称はなく、「根道神社の池」などと呼ばれていたため、現在は「名もなき池」と称されています。
フランスの画家クロード・モネの絵画に似ているとSNSで注目を集めた、美しく神秘的な池です。
モネの池は見る時期によっても魅力が異なるため、何度訪れても楽しめます。
今回は、モネの池の魅力や時期ごとの見どころ、周辺の観光スポットを詳しくご紹介します。
岐阜県に遊びに来た際には、ぜひ訪れてみてくださいね。
岐阜県の「モネの池」の魅力や時期ごとの見どころは?
岐阜県関市の根道神社の境内にある“名もなき池:通称「モネの池」”(以下「モネの池」と記していきます)。
もともと高賀山の伏流水が自然に貯まってできた貯水池でしたが、さまざまな人の手によって美しい姿に整えられ、多くの観光客が訪れるスポットになっています。
モネの池は1980年頃に灌漑(かんがい)用に整備され、1999年に花苗を生産している「フラワーパーク板取」によって、たくさんの睡蓮が植えられました。
その後、地元住民により錦鯉が放たれたことで、さらに絵画のような美しい池に。
フランスの印象派の画家クロード・モネが描いた名画「睡蓮」に似ていると、SNSを中心に知名度が一気に高まりました。
クロード・モネの「睡蓮」は連作となっており、実は最初に描かれた絵は日本庭園を意識して橋を設けたクロード・モネ自身の庭がモチーフになっています。
モネの池には絵に描かれているようなアーチ型の橋はないですが、睡蓮や錦鯉の色彩に彩られた池の上には木製の橋がかかり、名画を思わせる光景です。
池は伏流水が湧き続けていて透明度が高いため、鮮やかな錦鯉だけでなく、季節によって睡蓮の花や紅葉の色味が、さらにモネの池を美しく見せます。
モネの池の時期ごとの変化
モネの池は、実はどの時期もそれぞれの魅力があります。
初めて訪れるのであれば、クロード・モネの「睡蓮」のような風景を楽しめる、春から夏にかけてがおすすめです。
特に、睡蓮の花が咲き始める5月初旬頃からが良いでしょう。
6月下旬~7月上旬頃には池の周りのアジサイも見頃になるため、より色彩豊かな風景に。
春から秋にかけては湧水の量が増えるため、池の透明度が増し、睡蓮の花や錦鯉がより鮮やかに見えて写真にも映えます。
また、秋には池の周りの紅葉も楽しめます。
池に浮かぶ赤や黄色の落ち葉も相まって、幻想的な風景が見られるため、多くの人が訪れる季節です。
「冬はどうなのかな?」と思われる方もいるかもしれませんが、モネの池は湧水が出続けていることで凍ることがなく、真っ白な雪の世界に睡蓮や錦鯉が彩る、不思議で美しい風景を見ることができます。
再度訪れる際に時期をずらしてみると、何度も楽しめそうですね。
【モネの池の基本情報】
住所:岐阜県関市板取白谷
アクセス:車で「美濃IC」から約40分。「国道156号線」→「県道81号線」→「国道256号線」と北上して「関市板取白谷」へ/JR岐阜駅から岐阜板取線「ほらどキウイプラザ」で降り、板取ふれあいバス「白谷あじさい園」で下車後、徒歩約2分(150m)
※カーナビでは「名もなき池」「モネの池」で出てこないため、池の目の前にある「フラワーパーク板取(関市板取440-1)」で検索をするとわかりやすいです。
岐阜県の「モネの池」周辺の観光スポットもご紹介
モネの池とともに楽しめる、関市や隣接する市の周辺観光スポットもご紹介します。
岐阜市北部地域は魅力あるスポットがたくさんあるので、ぜひ一緒に訪れてみてくださいね。
川浦渓谷
関市板取にある「川浦(かおれ)渓谷」。
一番の魅力は、切り立った岸壁の間を流れるエメラルドグリーンの清流の美しさ。
直角に勢いよく流れる清流、自然岩の独特な造形美、そして季節ごとにも異なる魅力を楽しめる岐阜県の秘境です。
春には断崖のイワツツジ、夏は新緑、秋は見事な紅葉が彩ります。
「川浦渓谷」は飛騨・美濃紅葉33選にも選ばれた程の紅葉スポットでもあり、紅葉とエメラルドグリーンの水のコントラストは幻想的で、一度は見ていただきたい光景です。
近くには日帰り温泉施設もあるので、のんびり温まっていくのも良いですね。
〈川浦渓谷〉
住所:岐阜県関市板取川浦
アクセス:車で「美濃IC」から約1時間10分
板取川(いたどりがわ)
美濃市を流れる、長良川に合流する木曽川水系の一級河川である「板取川」は、あまりの透明度の高さにボートで浮かぶと「宙に浮いて見える」と有名な川です。
特に木陰になっていない、水深が50cm〜1mほどで、流れが緩やかな場所で撮ると、より宙に浮いたような写真が撮れます。
川遊びも楽しいですし、アユやアマゴなどの川魚を釣る渓流釣りも満喫できます。
近くにはキャンプ場やバーベキューができる場所、喫茶店などがあり、一日いても飽きません。
モネの池からもほど近い場所にあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
〈板取川〉
住所:岐阜県関市板取
アクセス:車で「美濃IC」から約40分
日龍峯寺(高澤観音)
「日龍峯寺(にちりゅうぶじ)」は、飛騨の国の両面宿儺(りょうめんすくな)という豪族が開創したとされている岐阜県下最古のお寺です。
岐阜県関市下之保の高澤山の中腹にある美濃西国三十三ヶ所一番札所の観音霊場で、「高澤観音」とも呼ばれ、本尊千手観音菩薩は商売繁盛・家内安全・安産子授けなどで有名です。
本堂は山の傾斜地の岩上に建てられており、京都の清水寺にも似た美しい舞台造りが魅力。
飛騨、美濃、伊吹、養老の連山が望め、春は桜や山つづじ、夏は蛍、秋は紅葉など、豊かな自然も堪能できます。
また、境内にある「多宝塔」は鎌倉時代に建築され、将軍家建立になる唯一の建造物として明治27年に国特別保護建造物に指定、昭和25年に重要文化財に指定されています。
〈日龍峯寺〉
住所:岐阜県関市下之保4585
アクセス:車で「富加関IC」から県道58号線経由で約10分/岐阜バス関上之保線で「高澤観音口」下車後、徒歩約45分。または同バス停より2区先「殿村局前」下車後、徒歩約30分
関善光寺
岐阜県関市西日吉町の安桜山の麓にあり、石垣の上に建つ「関善光寺」。
本堂は関市指定有形文化財に指定されており、宗休寺大仏殿の内部には丈六の阿弥陀如来と脇侍による三尊仏があります。
「関善光寺」からは関市を見渡すことができるほど景観がよく、桜や紅葉の名所でもあり、春はソメイヨシノが咲き誇る桜並木、秋にはライトアップされた紅葉が楽しめます。
境内の四国八十八ヶ所の御分身の石仏を1体1体お参りすると、四国八十八箇所霊場巡りをしたのと同じ御利益があるとされる「四国八十八カ所ご分身巡り」ができ、日本唯一の卍形をした戒壇巡りができるのも魅力です。
〈関善光寺〉
住所:岐阜県関市西日吉町35
アクセス:車で東海北陸自動車道「関インター」「美濃インター」から約10分、または東海環状自動車道「富加関インター」から約15分/JR岐阜駅からJR高山本線「美濃太田駅」で降り、長良川鉄道「関駅」で下車後、徒歩約3分
うだつの上がる町並み
関市に隣接する美濃市にある「うだつの上がる町並み」。
惹きつけられる不思議な名称ですが、国の伝統的建造物群保存地区にも選定された伝統的な町並みです。
「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁のことで、造るには相当な費用がかかるため裕福な家しか設けることができず、富の象徴とされていました。
そのため、「うだつの上がる町並み」は、屋根に「うだつ」を上げた江戸時代〜明治時代にかけて栄えた商家・紙問屋の建物が建ち並ぶエリアとなっています。
市指定文化財の旧今井家住宅や国の重要文化財である小坂家住宅、レトロなカフェ、美濃和紙の店などがあり、タイムスリップしたような町並みを楽しみながら散策ができます。
築150年以上の古民家をリノベーションしたカフェ「HAPPA STAND(ハッパスタンド)」も休憩におすすめです。
日本茶やオーガニックの茶葉を使用した「抹茶らて」「焙じ茶らて」などを飲むことができ、店内でも味わえる「とうふちょこれーと」やオリジナルの美濃焼のうつわなどのお土産も購入できますよ。
〈うだつの上がる町並み〉
住所:岐阜県美濃市加治屋町1959-1
アクセス:車で東海北陸自動車道「美濃IC」から約5分/長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約10分。岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車後、徒歩約1分
美濃和紙あかりアート館
ご紹介した「うだつの上がる町並み」の中にある、「美濃和紙あかりアート館」。
1300年以上の歴史を誇る建造物「旧美濃町産業会館」を改修して造られた、「美濃和紙」と「あかり」をテーマにしたミュージアムです。
2階では毎年美濃で開催される美濃和紙あかりアート展で受賞した作品などを鑑賞でき、1階では美濃和紙のあかりアート製品や工芸品を購入できます。
和紙を通した柔らかな光が連なる空間はとても幻想的で、眺めているだけで癒されますよ。
〈美濃和紙あかりアート館〉
住所:岐阜県美濃市本住町1901-3
アクセス:車で東海北陸自動車道「美濃IC」から国道156号経由で約5分/長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約10分。または東海岐阜バス岐阜美濃線で「うだつの町並み通り」下車後、徒歩約1分
営業時間:4月~9月【9:00~16:30(最終入館:16:15)】/10月~3月【9:00~16:00(最終入館:15:45)】
休業日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)・祝日の翌日
金華山
関市に隣接する岐阜市を代表する観光名所「金華山」。
5月上旬に黄色い花を咲かせる「ツブラジイ」が黄色い花を咲かせて、山が黄金色に見えたことから名付けられたそうです。
金華山の山頂駅まで約3分で到着するぎふ金華山ロープウェーもあり、四季折々の壮大な風景が望めます。
山頂駅付近にはぎふ金華山リス村があり、リスとのふれあい体験や、えさやり体験を楽しめる他、売店や展望レストランもあります。
そして山頂駅から8分ほど歩いた場所には、織田信長が本拠地とした岐阜城天守閣があり、ここからの眺めは絶景です!
城内には戦国時代に使われていた鎧兜や武具が展示された資料展示室があり、楼上には展望台が設けられています。
岐阜城の歴史については、ホームページでもチェックしてみてくださいね。
〈金華山〉
住所:岐阜県岐阜市槻谷
アクセス:車で岐阜各務原ICから約20分/JR岐阜駅また名鉄岐阜駅から、岐阜バスN系統(長良橋方面)及び「市内ループ線左回り」で「岐阜公園歴史博物館前」下車後、徒歩約5分で「ぎふ金華山ロープウェー」乗り場へ
※各観光名所・観光施設の情報は変更の可能性もあるため、最新情報はホームページをご覧ください
また、関市にある長良川や、隣接する岐阜市にある美術館をご紹介したコラムもぜひ参考にしてくださいね!
岐阜県の幻想的な「モネの池」でぜひ絵画のような風景を
岐阜県関市の根道神社の境内にある、通称「モネの池」。
透き通った池に浮かぶ睡蓮、色鮮やかな錦鯉、池を彩る花や木々など、フランスの画家クロード・モネの名画「睡蓮」を思わせる風景がSNSなどで話題になり、フォトスポットとしても人気の場所です。
5月初旬頃から睡蓮の花が咲き始め、6月下旬~7月上旬頃には池の周りのアジサイが咲き誇り、特に春から夏にかけてが名画に近い景色を楽しめます。
秋は紅葉が美しく、冬は白銀の世界の中、幻想的な風景を見ることができます。
周辺にも魅力的な観光スポットが多いので、ドライブコースを考えるのも楽しいですよ!
岐阜県の名産品をお土産にするなら、栗菓子や季節の創作菓子を取り揃える恵那川上屋 岐阜高島屋店もおすすめです。
関市に隣接する岐阜市にあるので、ぜひ訪れてみてくださいね。