2021.08.04

蒸しようかんの由来は?発祥の地や広まった歴史など詳しくご紹介!

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こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。

 

子どもから大人まで人気の和菓子「ようかん(漢字では羊羹)」。

一口にようかんと言っても、蒸しようかん、水ようかん、練りようかんなど種類がたくさんがあるので、違いも気になりますよね。

 

実は、ようかんの中でも「蒸しようかん」が1番歴史が古いと言われており、材料や作り方、味わいにも独特の特徴や魅力があるんです。

 

今回は、蒸しようかんの特徴や作り方、歴史、他のようかんとの違いについてご紹介します!

栗蒸しようかん

 

 

蒸しようかんとは?特徴や魅力、他のようかんとの違いをご紹介

蒸しようかんと他のようかんは見た目が似ていますが、材料や作り方は違います。

食感や味わいにも蒸しようかん独特の特徴がありますよ。

 

蒸しようかんとは?

蒸しようかんは、小豆を煮て練ったこしあんに、小麦粉や片栗粉、砂糖や水などを混ぜて型に流し入れ、せいろなどで蒸して固めたもの。

小麦粉や片栗粉を使っていること、蒸して固めていることにより、他のようかんとは違ったもっちりとした食感が特徴的です。

 

蒸しようかんの賞味期限は早いもので3日、長いものは1ヶ月くらいと商品によってかなり異なります。

お土産などで購入する際には賞味期限に気をつけましょう。

 

一般的な蒸しようかんの作り方

材料

  • こしあん:300g
  • 砂糖:大さじ2
  • 薄力粉:大さじ3
  • 片栗粉:小さじ1
  • 水:大さじ4
  1.  ボウルにこしあん、砂糖、薄力粉、片栗粉を入れて、水大さじ4を少しずつ加えながらゴムべらを使ってよく混ぜ合わせます。
  2. 混ぜ合わせた①を型に流して表面をならします。蒸気のあがった蒸し器で50分~1時間程度蒸します。
  3.  蒸し終わったら常温で十分に冷まします。
  4.  最後に型からはずし、好きな大きさに切り分けたら完成です。

 

練りようかん・水ようかんとの違い

他のようかんで代表的な「練りようかん」や「水ようかん」は、主な材料がこしあんと寒天と砂糖です。

 

寒天と水を鍋に入れて火にかけて溶かし、砂糖とこしあんを入れて練りながら煮詰めたものが「練りようかん」、煮詰めすぎずに水分が多いものが「水ようかん」と呼ばれます。

 

両方とも寒天を使用して固めているため、口当たりが柔らかく、舌触りがなめらかなのが特徴です。

水分が多い水ようかんにはツルッとしたのどごしがあります。

 

ようかんに種類については「ようかんの種類にはどんなものが?基本から変わり種まで魅力を紹介!」でも詳しく紹介しています。

 

 

蒸しようかんにはどんな歴史がある?

蒸しようかんは、ようかんの中でも1番歴史が古いと言われています。

 

ようかんが日本に伝わったのは鎌倉時代から室町時代にかけて。

中国から日本へ伝わったときには甘いお菓子ではなく、漢字で「羊羹」と書く通り、羊の肉を使ったスープのような料理だったそうです。

(羹は、あつもの=肉・野菜を入れた熱いスープを意味します)

 

禅宗では肉食が禁じられていたため、羊の肉の代わりに植物性の材料(小豆や小麦粉など)を混ぜ、蒸し固めたものをスープに入れていたようです。

その植物性の材料を混ぜて蒸し固めたものが、現在のようかんの始まりと考えられています。

 

当時は砂糖が高級品だったため、味付けには甘葛などの甘味料を使用し、小豆を小麦粉または葛粉と混ぜて作る蒸しようかんが主流でした。

その後、18世紀には砂糖が国内で広く生産されるようになり、砂糖の使用が一般的になりました。

 

江戸時代後期に寒天を使用した練りようかんが誕生し、蒸しようかんよりも日持ちすることから、さまざまな練りようかんが作られるようになりました。

 

現在では、ようかんと耳にすると「練りようかん」の方をイメージする方が多いと思いますが、実は「蒸しようかん」の方が歴史が古いという点は興味深いですよね。

今でも蒸しようかんは昔ながらの製法で作られています。

 

 

恵那川上屋おすすめの蒸しようかんはこれ!

恵那川上屋でも、さまざまな蒸しようかんの和菓子を販売していますよ。

 

栗蒸し羊羹

栗の甘露煮をふんだんに使用した「栗蒸し羊羹」。

こしあん生地には北海道十勝産小豆を使用しています。

じっくりと時間をかけて蒸し上げているので、食感は柔らかくもっちりとしていて、口に入れた瞬間にあんと栗の異なる食感を楽しむことができます。

 

上品な甘さの栗を口当たり滑らかなようかんと一緒に味わうことができ、贅沢なお茶の時間が楽しめます。

見た目も華やかなので、贈り物としても喜ばれますよ。

 

くり壱

くり壱

栗きんとんを芯に入れ、蒸しようかんを岐阜県の郷土料理にも使われる朴(ほお)の葉で包み、蒸し上げた一品。

創業から続く恵那川上屋のロングセラーようかんです。

 

甘さ控えめで、香り高い朴の葉がお茶の時間を贅沢に演出します。

ふわっと香る爽やかな朴葉の風味と口溶けなめらかなこしあんが広がり、さらに凝縮された栗きんとんが合わさって、他にはない風情ある味わいになっています。

 

ちなみにようかんではないのですが、蒸しようかんと同じ棹菓子(さおがし)に分類される和菓子「山つと」もおすすめです。

山つと

山つと

「山つと」は、栗きんとんに栗の甘露煮を加え、押し固めて蒸しあげたお菓子です。

 

栗きんとんに加えた甘露煮が絶妙なバランスでちりばめられているので、どこを切っても栗の食感が楽しめます。

水を一滴も加えずに仕上げているので、栗の濃厚な味を思う存分堪能できますよ!

 

手土産としても自分へのご褒美としてもおすすめしたい栗菓子です。

 

 

蒸しようかんの特徴を知って味わいを楽しもう

蒸しようかんは、他のようかんと違って寒天を使わずに蒸して固めたようかん。

独特のもっちりとした食感が楽しめます。

 

栗や芋が入っているなどアレンジされているものも多く、同じ蒸しようかんでも商品によって違った味わいがあるのも魅力のひとつです。

 

恵那川上屋でも「栗蒸し羊羹」「くり壱」といった蒸しようかんをはじめ、さまざまな栗の和菓子をご用意しています。

お取り寄せも可能なので、ぜひチェックしてみて下さいね!

 

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