2024.12.26
節分とぜんざいの関係性を解説!福を呼ぶおすすめの食べ物
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
邪気を払い、無病息災を願う節分の日。
近年は豆まき用の豆をいただくだけでなく、恵方巻きやお菓子など、節分を楽しむ食べ物が多様化しています。
実は、地域ごとにも食べ物の風習が異なるのをご存じでしょうか。
その中でも今回は、節分の「ぜんざい」の風習をご紹介します。
関西地方で今でも大切にされているこの風習について、詳しくお話ししていきましょう。
節分の始まりと全国の風習からご紹介
節分は本来、「季節を分ける日」を指す言葉でした。
昔の人々は、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じやすいと考えており、実は立春・立夏・立秋・立冬の前日に、それぞれ「節分」があったのです。
その中でも、一年の始まりとされる立春の前日が重要視され、現在の節分行事へと発展しました。
節分行事の起源については諸説ありますが、中国から伝わった宮中行事「追儺(ついな)」が始まりとされています。
「鬼やらい」とも呼ばれるこの儀式は、邪気や疫鬼を追い払い、新しい年の無病息災を祈ります。
平安時代には宮中だけでなく一般庶民にも広まり、厄除けの習慣が根付いていったといわれています。
全国の節分の風習はさまざま
節分の風習は地域によって実に多様です。
最も広く知られているのは「豆まき」ですが、使う豆の種類は地域によって異なります。
豆は福の象徴とされており、その福で病気や災いを追い払おうと考えたことから、使われるようになったといわれています。
関東以南では大豆が主流ですが、北海道や東北、南九州では落花生を使う地域もあります。
これは、雪に埋まった豆を拾うのが大変なことや、殻付きの落花生が衛生的であるためとされています。
また、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭を刺して玄関に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習もあります。
柊のトゲと焼き鰯の強い匂いで、鬼を寄せ付けないという意味が込められているのです。
平安時代から続く無病息災を祈る行事が起源とされており、主に関東の一部や西日本、東北地方などで行われています。
飾るだけでなく、鰯を食べる地域もあるようです。
食べ物に関しても地域性が見られます。
関東の一部では、鮭の頭に豆や根菜などを酒粕で煮こんだ「しもつかれ」や、けんちん汁を食べる風習があるほか、一方、関西では昆布・梅干し・黒豆・大豆などを加えた「福茶」を飲んだり、小豆を使った「ぜんざい」を食べたりする習慣もあります。
次の章では「ぜんざい」の風習について詳しくご紹介します!
節分にぜんざいを食べる意味とは?小豆のお菓子もおすすめ!
先ほども触れたように、関西地域では古くから「ぜんざいを食べる」という独特の習慣が受け継がれています。
この風習の背景には、小豆の持つ特別な意味があります。
小豆に込められた厄除けの願い
小豆は、古来よりその赤い色が邪気を祓う力を持つと信じられてきました。
関西地域では、古くから無病息災や厄除けを願って小豆を使ったぜんざいが食べられており、これを「厄除けぜんざい」と呼びます。
節分に限らず、厄除けとして親類や近所の人にぜんざいを振る舞う風習があり、例えば奈良県葛城市では厄年の男性が餅をつき、ぜんざいを作って村人に振る舞う伝統が今も残っています。
これには「自分の厄を分けてもらう」とともに「人に振る舞うことで徳を積む」意味があるそうです。
節分でも、小豆の持つ福徳の力を人々と分かち合うことで、より強い厄除けの効果を得ようと考えられています。
主に関西地域の風習ではありますが、小豆が好きな方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
ぜんざいだけでなく、小豆を使ったお菓子を食べるのもおすすめです。
節分におすすめの小豆のお菓子もご紹介!
主に岐阜県でお菓子を製造・販売する恵那川上屋では、節分におすすめの小豆のお菓子を多数取り揃えています。
素材にこだわったお菓子は素朴な味わいで、幅広い年代の方から好評をいただいています。
今回は4つのおすすめをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
オンラインショップからのお取り寄せも可能です。
栗入り小豆あん
厳選した北海道産小豆「むらさきわせ」を丁寧に炊き上げた自慢の一品です。
贅沢に刻み栗を加え、使いやすいパウチ袋に詰めました。
少量の水を加えるだけで手軽に栗入りぜんざいをお楽しみいただけます。
バタどら
バターのコクと栗、ふっくら炊きあげた小豆の風味が、絶妙なハーモニーを奏でる人気のどら焼きです。
国産小麦粉を使用した、しっとりともちもちに仕上げた生地の中に、小豆あん・バター・刻んだ栗をはさんでおり、節分のおやつにぴったりな一品です。
栗蒸きんつば-陶三彩-
小豆をベースとして栗・米はぜを加え、食感豊かに仕上げた金つばです。
薄皮の中に上品な甘さの小豆、ほっくりとした栗、香ばしい米はぜで作ったあんがたっぷりと入り、3つの風味が口いっぱいに広がります。
仕上げに焼き色と抹茶の彩色を施し、岐阜県恵那市正家廃寺跡の出土品「三彩陶器」の姿を映した美しい見た目も魅力です。
栗羊羹
なめらかな羊羹生地と、ごろっと入った大きめの栗が楽しめる贅沢な練り羊羹。
羊羹生地は粒よりの小豆で甘さひかえめに炊き、やわらかく煮た栗の甘露煮をふんだんにちりばめています。
縁起物とされる栗が入った羊羹は、厄除けにプラスして良いイメージを与えてくれるでしょう。
「栗が縁起物とされる理由とは?栗きんとんに込められた意味もご紹介」では、栗が縁起物とされる理由をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
厄除けの意味がある節分のぜんざい。小豆のお菓子もぜひ取り入れて
節分は新しい季節を迎えるための大切な節目の日です。
全国各地にさまざまな風習がありますが、ぜんざいの風習は主に関西地域です。
小豆は古来より、その赤い色に邪気を祓う力があると信じられており、その意味を込めてぜんざいが食べられるようになったようです。
豆まきで鬼を払い、恵方巻きで福を巻き込み、そして小豆の力で厄を除ける。
日本の知恵が詰まった伝統行事に、ぜんざいや小豆のお菓子も取り入れてみてくださいね。
恵那川上屋でも、ご紹介したように小豆を使ったお菓子をたくさんご用意しており、季節ごとにもお菓子をご提案しています。
オンラインでの取り寄せも可能ですので、ぜひ一度お菓子のラインナップをチェックしてみてくださいね!