2024.12.09
クリスマスケーキを食べるようになったのはなぜ?お菓子パーティの提案も!
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
12月25日はクリスマス!
クリスマスには、世界各国で特色のあるお菓子を食べる習慣がありますが、実はケーキを食べる国は少ないことをご存じですか?
今回はクリスマスにケーキを食べる理由や、ケーキを食べる習慣のある国、日本でクリスマスケーキが広まった背景についてお話しします。
さらに、クリスマスをより楽しむためのお菓子パーティーの提案もご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね!
クリスマスケーキを食べるのはなぜ?世界の風習もご紹介
クリスマスにケーキを食べるようになった理由として「イエス・キリストの降誕を祝うバースデーケーキとして」という説があります。
実は、クリスマスにケーキを食べる習慣がある国はそれほど多くありません。
ケーキを食べる代表的な国として、日本のほかにフランスやイギリスが挙げられます。
例えば、フランスでは「ブッシュ・ド・ノエル」というケーキを食べる文化が定着しており、イギリスでは「クリスマスプティング」と呼ばれる、ドライフルーツのケーキを楽しむ習慣があります。
日本では、生クリームといちごで彩られたケーキが昔から人気ですが、近年はチョコレートケーキやモンブラン、アイスケーキなどさまざまなバリエーションが販売されています。
サンタクロースやトナカイなどの飾りで彩った豪華なケーキが多いですよね。
こうした華やかなデコレーションケーキは、日本特有のスタイルとして世界でも珍しい存在です。
では、クリスマスケーキが日本に広まった理由と、世界各国で食べられるクリスマスのケーキ・お菓子のお話もしていきましょう。
日本にクリスマスケーキが広まった理由
日本では、はっきりとした発祥元はありませんが、老舗洋菓子メーカーの取り組みが大きく関係しています。
老舗洋菓子メーカーでは1910年からクリスマスケーキを販売しており、1952年からクリスマスセール(クリスマスに関連した商品が販売されるイベント)を開始しました。
これがクリスマスケーキの普及のきっかけの一つとして考えられています。
徐々にクリスマスケーキを扱うお店は増えていき、クリスマスの豪華な飾りを施したケーキも次々と登場していきます。
現在では、クリスマスケーキは多くの家庭で欠かせない存在になっています。
世界各国のクリスマスのケーキ・お菓子もご紹介
世界の国々ではクリスマスにどんなケーキやお菓子を食べているのでしょうか。
フランスのブッシュ・ド・ノエル
フランスの定番は、「ブッシュ・ド・ノエル」というケーキです。
このケーキは切り株をイメージしたロールケーキで、スポンジ生地で生クリームを巻き、表面にもチョコレートなどのクリームを塗って木の樹皮のような模様をつけるのが特徴です。
さらに、粉砂糖で雪を表現したり、砂糖菓子やチョコレートで作った木の実や苔、キノコなどを飾り付けて、まるで本物の切り株のように仕上げます。
ブッシュ・ド・ノエルの発祥は諸説あります。一つは、クリスマスにイエス・キリストの降誕を祝い、何日も暖炉に薪をくべ続けた習慣から、薪に由来して切り株の形のケーキが作られたというもの。
もう一つは、大きな丸太を何日もかけて焼き続ける「ユール(冬至祭)」で、丸太の灰は厄除けになるといわれていることから、クリスマスから先1年の間の厄除けとなる縁起をかつぎ、ケーキを作ったという説です。
「ブッシュドノエルとは?由来や特徴、魅力を詳しくご紹介!」でも詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
イギリスのクリスマスプディング
イギリスでは、「クリスマスプディング」というケーキが定番です。
生地にナッツ、ドライフルーツ、スパイス、ラム酒、ブランデーなどが使われ、蒸し焼きにして作る濃厚で芳醇な味わいのフルーツケーキです。
「スターリング・サンデー」と呼ばれる日曜日に家族全員で作り始め、クリスマス当日まで熟成させる伝統もあります。
プディングの中に小さなコインや指輪などを入れ、切り分けたケーキに入っていたものによって、翌年の運勢が決まるという占いをする文化もあるようです。
また、提供時にラム酒やブランデーをかけて火を付け、青い炎を楽しむ華やかな演出も人気です。
ドイツのシュトーレン
ドイツでは「シュトーレン」が定番です。
バターをふんだんに使った生地に、ラム酒につけたドライフルーツやナッツを練り込み、表面にたっぷり粉砂糖をまぶしたパン菓子です。
表面の白い粉砂糖は、生まれたばかりのイエス・キリストの産着を表現しているともいわれています。
硬めの生地には具材がぎっしり詰まっており、しっとりとした食感が魅力です。
14世紀に誕生したといわれるシュトーレンは、当初は、水、酵母、小麦粉だけで作られた質素なお菓子でしたが、次第に贅沢な材料を使用することが認められ、現在の姿になりました。
シュトーレンは熟成させるほど風味が増すため、クリスマスまでの4週間にわたり、少しずつ切り分けて楽しむのが伝統的な食べ方です。
シュトーレンについては、「シュトーレンとはどんなお菓子?由来や発祥の地、現在までの歴史をご紹介!」でも詳しくお伝えしています。
イタリアのパネトーネ
イタリアでは、ミラノ発祥の伝統菓子「パネトーネ(パネットーネ)」を食べる習慣があります。
パネトーネとは、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツを生地に混ぜ込んだドーム型の焼き菓子です。
イタリア語で「大きなパン」という意味があり、かつては貴重な小麦粉を使った特別なごちそうとして、クリスマスに食べる習慣があったといわれています。
独特な製法で何日もかけて発酵させた生地は、驚くほど軽くふんわりとした食感が特徴です。
現代では、チョコレートやナッツなどを入れたバリエーションも人気があり、クリスマスの贈り物としても喜ばれています。
クリスマスには王道ケーキ以外で楽しむのもおすすめ!
日本のクリスマスケーキも素敵ですが、世界各国のクリスマスのお菓子も魅力的ですよね。
せっかくのクリスマスですから、定番のケーキだけでなく、さまざまなお菓子を持ち寄ってパーティーを開いてみてはいかがでしょうか。
恵那川上屋では、クリスマスにぴったりのケーキやお菓子を多数取り揃えており、オンラインでのお取り寄せも可能です。
なお、ご紹介するクリスマス限定のケーキ・お菓子は「季節のお菓子」のページで毎年ご紹介していますので、チェックしてみてくださいね!
※「栗きんとんノエル」「シュトーレン」「クリスマスカップ」は2024年の商品のため、今後変わる可能性もございます
クリスマス限定商品:栗きんとんノエル
和栗と洋栗のいろいろなおいしさが一度に楽しめる贅沢なブッシュ・ド・ノエルです。
栗の渋皮煮とたっぷりの栗クリームを、ふんわりスポンジで包み込みました。さらに、栗きんとん、甘露煮、渋皮煮、ちょこきんとん、和栗ペースト、洋栗ペーストで彩った、まさに栗尽くしのケーキです。
毎年いち早く完売となる大好評のクリスマスケーキです。
クリスマス限定商品:シュトーレン
岐阜県恵那市のパン工房「BONELLO」とのコラボレーションから生まれたオリジナルシュトーレン。
ドイツの伝統的なパン菓子「シュトーレン」を、恵那川上屋ならではのアレンジで仕上げました。
自慢の恵那栗、フルーツやナッツが入っており、自社製黒糖を贅沢に使って焼き上げたこだわりの逸品です。
クリスマス限定商品:クリスマスカップ
チョコラスク、チョコがけアーモンドフランボワーズ、緑茶のクッキー、星形クッキーなど、クリスマスをイメージしたカラフルな焼菓子をカップに詰めました。
お子様へのプレゼントにも、ご家族のパーティー、お友達へのプチギフトにも最適な、クリスマス限定のお菓子です。
ちょこきんとん
栗好きに贈る、大人の贅沢ショコラです。
生クリームやバターを加えて炊き上げた洋風の栗きんとんをガナッシュで丁寧に包み、さらにチョコレートをまとわせました。
カカオ含有量やガナッシュの配合を改良し、栗の豊かな風味、ガナッシュのなめらかな口どけ、カリッとしたチョコレートの食感が織りなす贅沢な一品です。
モンブラン生チョコ
栗きんとんとスペイン産の栗ペーストを贅沢に使用した、モンブランテイストの一口サイズの生チョコレートです。
ブランデーで風味付けをし、生クリームのコクとともに優しくとろける食感をお楽しみいただけます。
表面には、自社製の焙煎栗パウダーを加えた栗のチョコレートを組み合わせて、パリッと軽やかな食感をプラス。まさに「とろけるモンブラン」です。
そのほかのクリスマスにまつわる豆知識もご紹介!
クリスマスにまつわる日付の謎についても、お話しします。
クリスマスが12月25日になった理由
クリスマスは、イエス・キリストの降誕を祝うお祭りといわれていますが、実は新約聖書にはキリストの生まれた日の記載はありません。
そのため、クリスマスは「イエス・キリストの誕生日」というよりも、「イエス・キリストが生まれてきたことをお祝いする日」として祝われています。
クリスマスが12月25日になった理由は諸説ありますが、古代ローマのミトラ教が関係してるといわれています。
その昔、ミトラ教では冬至の日を境に太陽が一度亡くなり、新たに生まれ変わると考え、12月25日に太陽が復活する日として「光の祭り」を行っていました。
このことをイエス・キリストに例え、この日をキリストの誕生を祝う日に制定したという説があります。
クリスマスイブの本当の意味
クリスマスイブは一般的に「クリスマスの前夜」と理解されていますが、実は少し意味が違います。
イブは前日という意味ではなく、英語の「evening(夜)」と同じ意味の古語「even」から来ています。
キリスト教の前身であるユダヤ暦では、日没が一日の変わり目とされているので、クリスマスイブは24日の日没から深夜までの時間を指します。
つまり、イブの夜が「クリスマスの夜」となるのです。
そのため、25日よりも、24日のイブにお祝いする習慣が広まったとされています。
クリスマスケーキとお菓子パーティーで楽しいひとときを!
クリスマスケーキを食べる習慣のある国は、実は限られており、日本のような豪華なデコレーションケーキは世界でも珍しいといえます。
世界を見渡すと、フランスのブッシュ・ド・ノエル、ドイツのシュトーレン、イタリアのパネトーネなど、それぞれの国で特色のあるクリスマスのお菓子文化が根付いています。
日本では、1910年の不二家での販売から広まったといわれており、戦後の1952年のクリスマスセールをきっかけに、クリスマスケーキの文化がさらに広く普及しました。
クリスマスはみんなで集まることの多い日。
ケーキだけでなく、お菓子を持ち寄ってのパーティーも楽しんでみてくださいね!
岐阜県で創作菓子を販売する恵那川上屋でも、毎年クリスマスにぴったりのお菓子を取り揃えております。
ぜひ、恵那川上屋のお菓子で特別なクリスマスをお過ごしください!