2021.10.01
冬の和菓子といえば?春夏秋冬の和菓子を知って季節ごとに楽しみを
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
四季の移ろいに合わせて、和菓子も形や色合いの変化など季節感を大切にしています。
今回は冬の和菓子を中心に、季節の和菓子をご紹介します。
冬の和菓子といえば?デザインで冬を表す和菓子も
たくさんの種類がある和菓子ですが、季節ごとに形や色が違い、季節の移ろいを感じることができます。
冬は、雪や待ち遠しい春の訪れを表現した和菓子が多いです。
冬をイメージした和菓子や、冬に合わせたデザインをご紹介します。
薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)
薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)は、米粉と薯蕷(じょうよ)を混ぜ合わせた生地に餡(あん)を包み、蒸した饅頭のことです。
「薯蕷」とは山芋のことですが、地方によっては「つくね芋」「伊勢芋」「大和芋」など、それぞれの土地で取れるものが生地に使用されています。
薯蕷饅頭の皮はフワフワとした食感が楽しめます。
生地が白いことから雪がイメージされ、冬に合う和菓子として人気です。
花びら餅
花びら餅は、平らに延ばした丸い白餅に紅色の菱餅(ひしもち)を重ね、味噌餡と甘く煮たごぼうを包んで半月型に仕上げたものです。
別名で「菱葩餅(ひしはなびらもち)」とも呼ばれています。
茶道では初釜(はつがま)と呼ばれる新年を祝うお茶会があり、裏千家の初釜では長寿と健康を祈り「花びら餅」をいただくそうです。
お正月にいただく伝統的なお菓子のひとつでもあり、和菓子の1月を代表する上生菓子でもあります。
きんとん
きんとんは、餡に求肥(ぎゅうひ)や山芋などを加えて練り上げたものを丸め、その周りに網で濾(こ)したそぼろ状の練り切りや餡を植えつけた上生菓子です。
きんとんは和菓子屋ごとにデザインが異なり、色合いを変化させることで季節感を演出してくれます。
冬には白いそぼろ状の餡を使用して雪が降り積もる様子を表したり、白と淡い紅色で雪の下で春の訪れをじっと待っている冬の花々を表現するデザインが多いです。
練り切り
練り切りは、主原料の白のこし餡と砂糖、つなぎになる求肥や山芋を加えて練り上げた和菓子です。
季節に合わせて、植物や動物など四季折々の形が作られます。
見た目が美しいだけでなく、上品な甘さと滑らかな口当たりも楽しめるのが魅力で、お祝いの席やお客様へのおもてなしのお菓子としても選ばれています。
冬には、雪をイメージした白っぽいデザインのものや、春の訪れを待つ梅や桜などのデザインの練り切りが多くなります。
うぐいす餅
うぐいす餅は、こし餡を求肥などで包んで楕円形にし、うぐいす粉(青大豆から作られるうぐいす色のきなこ)を周りにまぶした和菓子です。
うぐいすの形に似ていることから「うぐいす餅」と呼ばれており、きなこの香ばしさと、求肥と餡の2つの甘さが味わえます。
うぐいすは「春告げ鳥」と呼ばれており、まだ寒さが厳しい冬の季節に春の訪れを感じさせてくれるお菓子です。
椿餅
椿餅は、道明寺粉に肉桂(にっけい:シナモン)を混ぜ蒸して作った生地でこし餡を包んだ餅菓子です。
形は白い俵状で、上下を椿の葉で挟んでいます。
ほんのりとした甘さとモチッとした食感が味わえ、独特の香ばしさが特徴です。
椿餅の歴史は古く、『源氏物語』にも「つばいもちひ」と呼ばれ描かれています。
冬に咲く椿の葉で挟まれている椿餅は、俵状の形で雪玉を連想させる冬の和菓子です。
冬の和菓子以外にも春〜秋の和菓子もチェック!
冬以外にも、春夏秋それぞれの季節感を楽しむ和菓子があります。
季節ごとに代表的な和菓子をご紹介しますね。
春の和菓子
よもぎ餅
よもぎ餅は、春が旬であるよもぎを餅に混ぜた、鮮やかな緑色が特徴の和菓子です。
よもぎの若芽には特有の爽やかな香りがあり、口に入れたときに控えめな甘さと風味が味わえます。
ちなみに団子によもぎを混ぜたものは「草だんご」とも呼ばれています。
柏餅(かしわもち)
柏餅は、平たく伸ばした上新粉の餅に餡を挟んで2つ折りにし、柏の葉で包んだ和菓子です。
端午の節句(5月5日)の供物としても有名な柏餅は、柏の新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」や「家系が途絶えない」といった願いが込められています。
夏の和菓子
水ようかん
水ようかんは、普通のようかんよりも寒天の割合が少なく、水が多く含まれています。
そのため、みずみずしい舌触りとさっぱりとした味わいが特徴です。
甘さは控えめなものが多く、つるりと喉越しも良いため暑い時期にぴったりの和菓子です。
わらび餅
わらび餅はわらび粉を原料に使った和菓子で、プルプルとした食感が特徴です。
ひんやりとした口当たりで、優しい甘さが味わえます。
黒蜜やきなこをかけて食べると、さらに甘さを楽しめる夏の定番の和菓子です。
秋の和菓子
栗きんとん
栗きんとんは、茹でた栗や蒸した栗をすり潰して砂糖を加え、茶巾で絞って栗の形にした和菓子です。
栗の風味と滑らかな口溶けが魅力の、秋を感じる和菓子です。
芋ようかん
芋ようかんの主な原料は、秋の味覚であるサツマイモです。
水ようかんや普通のようかんとは違い、もっちりとした食感で食べ応えがあります。
甘さ控えめなものが多く、甘いものが苦手な方にもおすすめの和菓子です。
他にも秋の和菓子はさまざまあります。
「秋の和菓子といえば?秋の味覚や秋らしい見た目のお菓子をご紹介!」もぜひチェックしてみてください。
冬の贈り物には恵那川上屋の和菓子もおすすめ!
冬には、クリスマスに忘年会、年末年始の集まりなど、イベントが盛りだくさんですよね。
恵那川上屋で販売している和菓子の中から、贈り物や手土産の機会が増える冬の季節にぴったりな和菓子をご紹介します。
パーソナルギフト
「パーソナルギフト」は、恵那川上屋で人気商品の栗蒸きんつば、胞衣栗万頭(えなぐりまんじゅう)、栗タルト、洋風栗きんとん、きんとんぼうろ、バタどらが入った詰め合わせセットです。
さまざまな味わいが楽しめるセットになっているため、世代を問わずにお楽しみいただけるでしょう。
焼き饅頭・手合栗最中詰め合わせ
年末年始の贈り物や手土産には、お日持ちがする「焼き饅頭・手合栗最中詰め合わせ」もおすすめです。
「胞衣栗万頭(えなぐりまんじゅう)」は、焼き皮の食感や栗餡とのバランスにこだわった栗饅頭。
栗の風味が豊かで高級感があります。
「手合栗最中」は、栗がたっぷり入った餡と香ばしい最中皮が別々に包装されていているので、食べたときに最中のパリパリとした食感が楽しめます。
お菓子が個々に包装されているので、お供えや手土産にもぴったりです。
冬の和菓子ならではの色の繊細さで四季を感じよう
寒い冬には、温かいお茶と一緒に和菓子でホッと一息つくのが幸せですよね。
冬の和菓子には、雪をイメージした真っ白なものや、春の訪れを待つ花の色をイメージしたものなど、色使いが繊細で見た目も楽しめる和菓子がたくさんあります。
冬にいただくことの多い和菓子や、冬のイメージを楽しめるものなど、冬の和菓子もぜひ楽しんでみてください!
恵那川上屋では、ご紹介した和菓子以外にもさまざまな栗のスイーツのお取り寄せが可能です。
贈り物にもぴったりなお菓子を数多く販売していますので、ぜひチェックしてくださいね!