2023.02.06
岐阜県の里芋の特徴は?その魅力や美味しい食べ方もご紹介
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
独特のぬめりとホクホクとした食感、優しい味わいが特徴の野菜「里芋」。
恵那川上屋がある岐阜県でも、「円空さといも」や「大垣里丸」などの里芋が生産されています。
今回は、岐阜県で生産されている里芋の解説をするとともに、里芋を使用した岐阜の郷土料理「いももち」の魅力もご紹介します。
美味しい里芋の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
岐阜県の里芋の特徴を詳しくご紹介
里芋は岐阜県内各地で栽培されていますが、その中で代表的な里芋ブランド「円空さといも」と「大垣里丸」をご紹介します。
「円空さといも」は関市や美濃加茂市などの中濃地域で、「大垣里丸」はその名の通り大垣市を中心に生産されている里芋ブランドです。
では、岐阜県産の2種類の里芋「円空さといも」「大垣里丸」の特徴を見ていきましょう。
「円空さといも」の特徴
「円空さといも」は、岐阜県の中心部にあたる関市や美濃市を中心に生産が行われている里芋。
八名丸という里芋から、丸くて大きな株を選抜し、繰り返し研究・栽培した上で出来上がった里芋です。
岐阜県ではその他、郡上市・美濃加茂市でも生産されており、県外では名古屋などの市場やスーパーにも出回っているんですよ。
収穫は10月下旬から始まり主に11月ごろに行われ、3月上旬頃まで出荷されています。
「円空さといも」という名前が生まれたのは1989年で、名前に入っている「円空」とは、江戸時代に活躍した仏師のこと。
関市は円空終焉の地として伝えられており、この里芋が円空のつくる仏像に形が似ていることから、当時の関市長が名付けたとされています。
そんな「円空さといも」は、丸い形状ともっちりとした食感、ほどよい粘り気が特徴。
煮崩れしにくいため、煮物やお味噌汁の具としてもおすすめです。
「大垣里丸」の特徴
「大垣里丸」は、岐阜県の西濃地方に位置する大垣市を中心に生産されている里芋の品種。
収穫は10月下旬から始まり主に11月ごろに行われ、3月上旬頃まで出荷されています。
「にしみのブランド」にも選定されており、大垣市で生産された上質な里芋から大きく丸い形にこだわって選別されている里芋です。
※にしみのブランド=JAにしみの管内2市6町で栽培・生産されている農畜産物の総称
白い実と独特なぬめりとしっとりとした肉質、もっちりとした食感が魅力の里芋です。
また、岐阜県では里芋の他にも、さまざまな地域の気候・良質な水を活かした野菜や果物の生産が盛んに行われています。
それぞれの特徴や品種については、以下のコラムもチェックしてみてくださいね。
岐阜県のいちごの特徴は?品種や産地、美味しい食べ方をご紹介!
里芋を使った岐阜の郷土料理「いももち」もおすすめ
岐阜県の中津川市恵北地区や中濃地域では、里芋を使った郷土料理「いももち」が伝わっています。
「いももち」と聞くと、さつまいもやじゃがいもを使ったものをイメージする方も多いでしょう。
実は「いももち」には明確な定義はなく、作り方や使用される芋の種類は地域によって異なるんですよ。
岐阜県の「いももち」は、里芋とお米を使って作るのが一般的です。
お米が貴重だった時代、比較的安定して収穫できる里芋を「くず米」に混ぜたものを、1年の締めとして稲刈り後に食べていた説や、米が不作な時に米に「かさ増し」の目的で混ぜて食べたことから始まった説など、諸説あるようです。
岐阜県のいももちは、一緒に炊き上げた里芋とお米を潰して丸め、そのまま、もしくは両面を焼いた後に生姜醤油やネギ味噌につけていただきます。
口に含むと里芋とお米の甘さが口いっぱいに広がり、どこか懐かしさを感じる味わいです。
材料も少なく簡単に作れるため、食べたことのない方は試してみてはいかがでしょうか。
美味しい里芋の選び方もチェック!
里芋の美味しい選び方がわからないという方も、中にはいるでしょう。
スーパーや八百屋で販売されている里芋の中から、より美味しいものを選ぶためには、以下のポイントに注目してみましょう。
- しましまの模様がはっきりと平行に見える
- 皮がしっとりしている
- 凹みが少なくふっくらと丸みがある
- 手に持った際にずっしりとした重量感がある
- 切り口が固くしっかりしている
- 傷や芽がない
特に、傷や芽があったり手に持ったときに軽さを感じるものは、中身が傷んでいる可能性があります。
里芋の選び方を知って、さらに美味しくいただきましょう。
岐阜県の里芋、いももちなどで楽しもう
地域によって気候が大きく異なる岐阜県では、年間を通してさまざまな野菜や果物が生産されています。
岐阜県の中でも、中濃・西濃地方で生産が盛んなのが「里芋」です。
関市や美濃市を中心に収穫できる「円空さといも」は、丸い形状ともっちりとした食感、程よい粘り気が特徴で、煮崩れしにくいので煮物やお味噌汁の具としてもおすすめの品種。
一方、西濃地方の大垣市で生産されている「大垣里丸」は大きく丸い白い実と独特なぬめりが魅力の里芋です。
また、岐阜県では中津川市恵北地区や中濃地域を中心に、郷土料理「いももち」が伝わっています。
ご飯としてもおやつとしてもおすすめですので、ぜひ試してみてくださいね。
美味しい里芋を選ぶときには、しま模様が平行に走っているもので、ふっくらとした丸みがあるものなどをチェック。
ずっしりと重みを感じるものを選ぶのがおすすめです。
里芋などの野菜や果物の生産が盛んな岐阜県。
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興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!