2024.05.12
お茶に合うお菓子とは?日本茶の種類に合わせた選び方をご紹介
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
多くの日本人になじみのあるお茶。
温かくしても冷たくしても楽しめるので、世代や性別に関係なく日常的にいただいている方が多いでしょう。
おやつの時間のお供にいただくことも多いお茶ですが、お茶の種類に合わせたお菓子を組み合わせることで、さらに味わいが増すことをご存じでしょうか。
今回は、お茶に合うお菓子についてご紹介します。
お茶の種類ごとにおすすめのお菓子もお伝えしますので、お茶の時間をさらに楽しむための参考にしてくださいね。
お茶に合うお菓子とは?選び方のコツ
基本的にお茶はどんなお菓子とも相性は良いですが、特に相性の良いお菓子があります。
お茶とお菓子の両方を引き立てるためには、味わいの傾向が似ているものを組み合わせるのがおすすめです。
例えば、爽やかで渋みのあるお茶には、軽さや香ばしさのあるお菓子を、味の濃いお茶には、甘く濃厚なお菓子が向いているとされています。
一方でお菓子をメインにし、甘く濃いお菓子の後味をすっきりとさせたいなら、軽い味わいのお茶を選ぶのも良いでしょう。
では、さっそくお茶の種類ごとに、合うお菓子をご紹介します。
深蒸し煎茶 × 重めのお菓子
深蒸し煎茶とは、煎茶の中でも茶葉を「蒸す」工程で、長い時間をかけて作られたお茶のこと。
緑色が濃く出るだけでなく、甘みのあるまろやかなコクのある味わいが魅力のお茶です。
コクの深い深蒸し緑茶には、あんを使った和菓子やクリームの多い洋菓子など、重めのお菓子が特に合います。
深蒸し煎茶に合うお菓子として、恵那川上屋で一番人気のケーキ「栗山」もおすすめです。
栗山は、栗の鬼皮焙煎粉を練り込み、香ばしい風味をプラスしたタルトカップの上に、カスタードクリームと生クリーム、そしてまるごと一粒の栗の渋皮煮をのせ、その上から和栗と洋栗を絶妙なバランスで合わせたオリジナルペーストをたっぷり絞った、栗づくしの濃厚な味わいの一品です。
その濃厚な味わいは、まろやかなコクが魅力の深蒸し煎茶にぴったりのお菓子といえます。
浅蒸し煎茶 × 甘くて香ばしいお菓子
浅蒸し煎茶は、煎茶の中でも香りが高いこと、すっきりしていることが特徴のお茶です。
浅蒸し煎茶はくせがなく飲みやすいこともあり、まんじゅうやどら焼き、カステラなど、飲み物と一緒に食べたいお菓子にぴったり。
甘みが強いお菓子を合わせても、後味をすっきりと楽しめるでしょう。
浅蒸し煎茶におすすめのお菓子として、恵那川上屋の「栗きんとん焼き餅」はいかがでしょうか。
栗きんとん焼き餅は、栗あんと小豆あんを歯切れの良い生地で包んだ焼きまんじゅうです。
風味豊かな栗あんと北海道産小豆「むらさきわせ」の絶妙な味わいを楽しめます。
また、浅蒸し煎茶には、味わいの傾向が似ている爽やかな「栗観世」もおすすめです。
栗観世は、独自開発した「泡沫(うたかた)生地」で栗きんとんを優しく包み、すくった川の水に沿う蛍の姿を映した、夏ならではの栗きんとんです。
暑い季節に楽しめるみずみずしい口どけの栗あんと、ぷるんとした食感が、爽やかな浅蒸し煎茶にぴったりです。
ほうじ茶 × 乾き菓子・焼き菓子
茶葉をほうじて作るほうじ茶は、琥珀色と香ばしい香りが特徴です。
くせがなくさっぱりとした味わいも人気で、カフェインも少ないことから世代を問わず楽しめるお茶といえます。
ほうじ茶には、同じく香ばしい香りが特徴のおせんべいやクッキーなど、焼き菓子がよく合います。
また、さっぱりしたほうじ茶の味わいと反対に、コクのある甘さを持つお菓子を組み合わせるのも意外なマッチング。
例えば羊羹などを合わせると、ほうじ茶の軽い味わいが羊羹の甘さを引き立てます。
ほうじ茶に相性の良いお菓子として、恵那川上屋の「くり壱」もおすすめです。
くり壱は、栗きんとんを芯にした甘さ控えめの蒸しようかん。
朴の葉で包んで蒸し上げたくり壱は、なめらかなこしあんと凝縮された栗きんとんの味わいが特徴で、口に入れると朴の葉の香りも広がる爽やかなお菓子です。
抹茶 × 濃厚な味のお菓子
収穫した茶葉を揉まずに石臼でひいて粉末状にして淹れる抹茶。
日本では古くから茶室で泡立て、独特の苦みと旨みを楽しんできました。
茶葉をそのまま全て使うため、お茶の成分を全て取り入れることができるうえ、旨みが凝縮することで、苦みの中に甘みを感じられるのが特徴です。
濃厚な旨みを持つ抹茶には、チョコレートなどの濃厚な甘さを持つお菓子がベストマッチ。
シンプルな甘さが抹茶の味わいを引き立てるだけでなく、口に残る甘さを抹茶がすっきりとリセットする役割もあります。
抹茶には、恵那川上屋の「ちょこきんとん」がおすすめです。
ちょこきんとんは、栗好きの大人に贈る贅沢なショコラです。
生クリームやバターを加えて炊き上げた洋風の栗きんとんをガナッシュで丁寧に包み、チョコレートをまとわせ、作り上げました。
栗の豊かな風味、ガナッシュのなめらかな口どけ、カリッとしたチョコレートの食感が織りなす味わいが特徴です。
抹茶と合わせれば、お互いの味を引き立て合う贅沢なマリアージュを楽しめるでしょう。
飲み物に合うお菓子選びのコツは、紅茶でも同じことがいえます。
紅茶に合うお菓子選びについては「紅茶に合うお菓子とは?ティータイムをより充実させるお菓子の選び方」のコラムも参考にしてくださいね。
お茶に合うお菓子をプレゼントする場合のポイントもご紹介
お茶好きな方と会うときには、お茶に合うお菓子を選んでプレゼントすると喜ばれます。
プレゼントとしてお菓子を選ぶ場合のポイントもご紹介しましょう。
賞味期限に注意
1日で食べきらなければならないお菓子もあれば、賞味期限が長いものもあります。
贈る相手やタイミング、会う場所などによっても適切な賞味期限は変わってきます。
例えば、家で会ってお茶をするような場合であれば、賞味期限の短い生菓子でも問題ないでしょう。
ですが、外出先で会ってそのまま持ち帰っていただくような場合は、賞味期限が短いと食べきれない可能性もあります。
さまざまなタイミングや都合が考えられますので、お菓子をプレゼントにする場合は、賞味期限が長いものを選ぶのが安心です。
包装や保管しやすさを確認
お菓子には個包装になっているものと、そうでないものがあります。
大勢で食べるようなシチュエーションの場合は個包装でなくても問題ありませんが、プレゼントとして個人に渡す場合には、個包装のほうが受け取る方の負担が少なく済みます。
何回かに分けて食べることもできるので、毎日のお茶の時間に少しずつ楽しんでいただくこともできるでしょう。
また、包装とあわせて保管のしやすさも確認しましょう。
要冷蔵、要冷凍のお菓子よりは、常温で保管できるほうが受け取る方に負担をかけません。
日本茶の美味しい淹れ方もチェック
お菓子が用意できたら、美味しいお茶とともに贅沢な時間を楽しみましょう。
ここからは、日本茶の美味しい淹れ方の基本をご紹介します。
日本茶にはさまざまな種類がありますが、基本的な淹れ方はほとんど変わりません。
ただし、お茶によって茶葉やお湯の量、蒸らしの時間などが異なりますので、ポイントを押さえて美味しいお茶を楽しんでくださいね。
お茶の淹れ方の基本
日本茶は香りや色、旨みや苦み、渋みなどさまざまな要素を楽しむ飲み物です。
そのため、それぞれの茶葉独自の特徴を引き出すことが、美味しいお茶を楽しむための一番のポイントになります。
香りと色を引き出す、煎茶やほうじ茶の美味しいお茶の淹れ方についてご紹介します。
- お湯を人数分の茶碗の8分目程度まで注ぐ
- 適量の茶葉を急須に入れる
- 茶碗のお湯を急須に注ぎ、蓋を閉めて蒸らす
- 蒸らし終わったら、静かに茶碗に廻し注ぎする
1煎目を注ぎ終わったときに急須の中にお湯を残さないようにすると、2煎目も美味しく淹れることができます。
また、お茶には良質の軟水が最適です。
例えば煎茶なら硬度30~120mg/l、硬度30~80mg/lが良いとされており、日本の水道水は軟水なので適していますが、沸騰させる必要があります。
ミネラルウォーターであれば、硬度を基準として日本の軟水を選ぶと良いでしょう。
お茶の種類による適量
お茶には種類によって適切な湯温と湯量、茶葉の量や蒸らし時間があります。
一般的には次の表の量や温度が最適とされていますが、気分やシーンに合わせて調整するのもお茶の楽しみの一つといえるでしょう。
いろいろと試しながら、ぜひ好みのお茶の淹れ方で楽しんでくださいね。
抹茶の場合は淹れ方のバリエーションが幅広いため、煎茶とほうじ茶の淹れ方を参考までにご紹介します。
お茶に合うお菓子を見つけて贅沢な時間を楽しもう
日本人になじみの深いお茶は、お茶に合うお菓子を見つけて一緒に楽しむことで、さらに味わい深いものとなります。
お茶に合うお菓子のポイントの一つは、お茶の種類に良く似た味わいのお菓子を選ぶこと。
似た味わいや香りのお菓子を選ぶことで、両方の良さがより引き立ちます。
今回は煎茶、ほうじ茶、抹茶に合わせて特におすすめのお菓子をご紹介しましたが、ぜひさまざまな組み合わせを試してみてください!
岐阜県にある恵那川上屋では、季節の素材を生かしたさまざまな創作菓子をご用意しています。
時期ごとに新商品をご用意してますので、お茶菓子としてぜひお試しくださいね。