2021.07.21
おこわの作り方をご紹介!基本の準備からアレンジまで
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
イベントなどお祝いの時は小豆を使ったおこわである赤飯、秋には栗を使った栗おこわなど、季節の食材を使うなど種類が豊富な「おこわ」。
実際に自分で作るのには難しそうなイメージもあり、簡単な作り方やコツがあれば知りたいですよね。
最近では炊飯器を使ったレシピも多くあり、自宅でも炊きたてのおこわが食べることができます。
今回は基本的なおこわと、炊飯器や電子レンジなどを使ったおこわの作り方をご紹介します。
おこわとは?簡単に特徴や魅力を確認!
「おこわ」とは一体どんな料理なのか疑問に思っている方のために、特徴や魅力について簡単にご紹介します。
おこわは、もち米や、もち米にうるち米を混ぜたものを、蒸したり炊いたりする料理のことです。
もち米を使用しているので、もちもちとした食感をしていて、噛んでいくと甘みと風味があり、食べ応えもしっかりとしています。
おこわは味の種類が豊富なところが魅力で、小豆を混ぜ炊くことで「赤飯」に、栗と一緒に蒸すことで「栗おこわ」にと、合わせる食材によっていろいろな「おこわ」を味わうことができます。
また、さまざまな食材と相性が良いので、家にある食材でアレンジしても美味しいおこわが作ることができます。
おこわの種類について知りたい方は「おこわにはどんな種類がある?それぞれの魅力や美味しい作り方」で、おこわの種類を写真付きで紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
おこわの基本の作り方は?共通する下準備や手順をご紹介
おこわを作るときの具材や味付けはさまざまありますが、作り方の下準備や手順には共通する部分あります。
一般的なおこわの下準備・手順
①もち米を一晩水に浸けておく
おこわのメインとなるもち米は、たっぷりとお米に水分を吸わせてから調理するため、一晩水に浸けます。
前日に準備できない場合でも、炊く当日に3時間以上は水に浸けておきましょう。
ただし、おこわに「うるち米」を混ぜるときには、多めの水で煮るようにしてうるち米を炊くので、浸けている時間は短くても大丈夫です。
②水に浸けたもち米をざるにあげる
もち米の表面の水を切るために、ざるにあげて20分程置いておきます。
表面の水を切ることには、2つの効果があります。
1つめは、もち米を調理するときに用意しただし汁や具材の味つけがもち米に吸収しやすくなること。
2つめが、もち米全体が一定の水分量になり均一に火が通るようになること。
このひと手間が、もち米を美味しくする大切な工程となります。
③一緒に調理する具材の下準備
もち米をざるにあげている間に、並行して具材の下準備をします。
下準備が必要な食材を使用する場合には、逆算をして準備を始めましょう。
※前日から下準備が必要な食材もあります。
下準備のコツもご紹介します。
- 火の通りが早いきのこや野菜などの食材は、食べやすいサイズにカットする。
- 小豆を入れる場合は、鍋に小豆と水を入れて火にかけ沸騰したら中火にし、アクを取りながら10分煮る。
水を加え、再び煮立てる作業を3回くり返し、茹で終わったら小豆と煮汁に分けて置いておく。 - 栗を入れる場合は、栗の皮を剥きやすくするために柔らかくしておく(沸騰した湯で6分程下茹でする、ぬるま湯に15分程浸ける、水に一晩浸けておくなど)。
その後栗の皮を剥き、剥いた栗はアクを抑えるために水に浸けておく。 - 山菜の蕨生(わらび)を入れる場合は、重曹を溶かしたお湯に一晩浸けておく。
黒いアクがなくなるまで水で洗い、きれいな水に20分ほどさらしてアク抜きをする。
④蒸し器をのせた鍋で20〜30分強火で蒸す
濡らして固くしぼった蒸し布巾を用意して、もち米を中央を少し空けて広げ、蒸し布巾で包みます。
たっぷりの湯を沸かした鍋に蒸し器をのせて蓋をし、強火で約20~30分程蒸します(おこわの種類によって調理時間は異なります)。
蒸し終わったら、蒸し器を鍋から降ろし、ふんわりと混ぜて完成です。
おこわの調理法はバリエーション豊かに!レシピもご紹介
おこわは本来蒸し器を使って調理しますが、最近では炊飯器やガスを使ったレシピが多くあります。
炊飯器、フライパンなどを使ったおこわレシピもご紹介します。
炊飯器を使った栗おこわ
材料
- 栗 20個
- もち米(うるち米を大さじ3混ぜる) 3合
- 煮汁の材料:だし汁 600ml・しょうゆ/みりん/砂糖 各大さじ1・塩 小さじ2/3
作り方
①栗の皮を柔らかくするために沸騰した湯に入れて約6分ほど下茹でし、水で粗熱をとり皮を剥きます。
このときに栗のおしり側を包丁でストンと落とすと、皮が剥きやすいです。
②鬼皮→渋皮の順で皮を剥いていきます。
切り落とした部分から外の鬼皮(硬い皮)を剥き、すべての鬼皮を剥くと渋皮がきれいに残ります。
渋皮は包丁を使って、切り落としたところから気をつけながら剥きます(素手で剥くなら鬼皮をつまむように)。
剥き終えたら、水に浸けておくことでアクが出るのを抑えます。
③煮汁の材料を全て一緒に鍋に入れて、煮立ったら栗も一緒にアクを取りながら約6分程茹でます。
このときにもち米を洗い、20分程ざるに上げておきます。
④炊飯器にもち米と粗熱を取っておいた栗を入れ、栗の煮汁600mlを入れます。
3合の目盛りより少し多めまで水を加えて炊き、炊飯を終えたら優しく混ぜ合わせたら完成です。
フライパンと電子レンジを使った鶏おこわ
材料
- もち米 2合
- 鶏もも肉 約200g
- 干し椎茸 3個
- 栗の甘露煮 10個
- ニンジン 1/4本
- 和風だしの素(小さじ1/3)
- しょうゆ(小さじ2)
- 酒(小さじ1)
- みりん(大さじ1/2)
- 塩(小さじ1/3)
- サラダ油(大さじ1)
①最初にもち米を研いで、20分程ざるに上げておき、耐熱性のボールへ水300mlを入れて和風だしの素を溶かし、水気を切ったもち米を入れます。
このときに、干し椎茸もぬるま湯で戻しておきます。
②鶏肉は約1cmほどの大きさに角切りし、戻しておいた椎茸は薄切りに、ニンジンはせん切りにします。
栗の甘露煮は食べやすいサイズにカットしておきます。
③中火で熱したフライパンにサラダ油を半分入れ、鶏肉を加えて火が通ったら①で用意したボールの中に鶏肉を入れます。
同じフライパンに残りのサラダ油と一緒に切った椎茸とニンジンを入れて炒め、油が全体に馴染んだら鶏肉ともち米が入っているボールに加え、しょうゆ、酒、みりん、塩を入れて混ぜ合わせます。
④材料を混ぜ合わせたボールにラップをし、電子レンジ約10分ほど加熱。
取り出してさっくりと混ぜ、ラップをしてさらに5分ほど加熱。
再び取り出し、栗の甘露煮を加え混ぜ合わせたら、ラップをしてさらに3分加熱します。
ラップをしたまま約10分蒸らして完成です!
蒸し器と中華鍋を使ったえびおこわ
材料
- もち米 3合
- 大正えび 150g
- 干し椎茸 5個
- 下味用調味料:酒(大さじ1/2)・塩(小さじ1.5)
- サラダ油(大さじ4)
- スープ(140mlに鶏ガラスープの素を適量)
- 酒(大さじ1)
- 砂糖(大さじ1)
- 飾り用ねぎ 適量
①もち米は研いだあとに一晩水に浸けておきます。
調理をはじめる前に20分程ざるに上げて水気を切っておきましょう。
えびは背わたを取るなどの下処理をし、3等分にカットして下味用調味料に漬けておきます。
ぬるま湯に約15分ほど浸けて戻した干し椎茸はせん切りにします。
②中華鍋を強火にかけてサラダ油を半分入れて全体になじませ、ねぎをきつね色になるまで炒めて取り出します。
せん切りした椎茸を入れてよく炒め、えびを加えて色が変わったら、残り半分のサラダ油ともち米を加えて、もち米が透き通るまでよく混ぜながら炒めます。
さらにスープと酒・砂糖を入れ、汁気がなくなるまで中火で炒めます。
③蒸し器にたっぷりのお湯を入れて蒸気が上がるまで強火にかけ、蒸し器に濡らし固く絞った蒸し布巾を敷きます。
炒めたもち米と具を入れ、中央をドーナツ状にあけて広げて約50分程蒸します。
途中でお湯が少なくなったら、一度上下を返すように混ぜましょう。
④蒸し上がったら、おこわを器に盛り、ねぎをお好みで散らして完成!
バリエーション豊かな作り方でおこわを楽しもう!
おこわはお祝いのときなどに食べるイメージがありますが、炊飯器を使うことで自宅でも簡単につくることができます。
さまざまな食材と相性が良いので、 自宅で好きな食材を入れてアレンジも可能です。
冷めても美味しいおこわですが、ご自宅だからこそ味わえる炊きたてのおこわも、ぜひ味わってみてくださいね。
恵那川上屋では、お米を使ったお菓子などさまざまなお菓子をご用意しています。
贈り物などにも喜ばれる栗の和菓子のお取り寄せも可能なので、是非チェックしてみてくださいね。