2021.07.13
お茶菓子の種類をご紹介!茶道でいただくものや普段用のもの
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
日本の伝統文化として現在まで受け継がれている茶道。
茶道では、ほろ苦い抹茶に甘い和菓子がつきものです。
和菓子といってもさまざまな種類があり、茶道ではお茶の濃さによって使われるお菓子が異なります。
お茶菓子は2種類に分かれ、「主菓子(おもがし)」「干菓子(ひがし)」と呼ばれます。
そこで今回は、 茶道で欠かせない「主菓子」と「干菓子」について。
それぞれどんな和菓子を指すのか、具体的にどんな種類があるのか、いただく際のマナーも一緒にご紹介します。
茶道のお茶菓子「主菓子」「干菓子」とは?
茶道で使われるお菓子は「主菓子(おもがし)」と「干菓子(ひがし)」の2種類です。
同じお菓子なのになぜ呼び名が違うのか、それぞれの違いをご紹介します。
主菓子(おもがし)
主菓子は濃茶と一緒にいただくお菓子のこと。
水分を多く含み、あまり日持ちがしない「生」や「半生」のお菓子が多くあります。
主菓子はあんを用いた饅頭・羊羹・練り切りなど、和菓子の中でも特に甘さを感じられてボリュームのあるお菓子がよく使われます。
団子や水無月をお菓子に用いるなど、季節感も大切にしています。
お茶会では主菓子は「縁高」という重箱の形の器(略式では食籠という蓋付きの器、陶磁器の菓子鉢など)に、「黒文字」と呼ばれる楊枝の役割をするものが添えられて運ばれます。
干菓子(ひがし)
干菓子は乾菓子ともいい、乾いていて日持ちがするお菓子のことです。
主に薄茶で味わうことから、上品でほんのり甘いものが多いです。
主菓子と同様に季節感を表現したものが多く、四季の花や果物などさまざまな形で表され、お茶をいただく人の目と舌を楽しませてくれます。
また、濃茶には主菓子、薄茶には干菓子という組み合わせが基本ですが、最近では薄茶に主菓子や、主菓子・干菓子を組み合わせて出す場合もあります。
お茶会では2種類ほどの干菓子をその場にいる人数よりも多めに出し、正客から順番に回しながらそれぞれの種類を一つずつ懐紙に取っていただきます。
そのため器にある干菓子は、整然と並べるのではなく、自然にさりげなく盛り合わせているのも特徴です。
茶道のお茶菓子「主菓子」「干菓子」には種類がある!いただき方もご紹介
茶道で使われる「主菓子」「干菓子」の2つのお菓子には、具体的にどんなお菓子があるのか、それぞれの代表的な種類を紹介します。
代表的な主菓子の種類
上生菓子
茶道で格が高いとされている上生菓子は、生菓子の中でもしっとりとした食感があり、口当たりが滑らかな和菓子のことです。
代表的なお菓子に練り切り、きんとん、羊羹などがあります。
朝生菓子
朝生菓子はでんぷん質が含まれているものが多く、時間を置くと硬くなり日持ちがしないため、「朝につくってその日のうちに食べ切る」という意味でこのような名称が付いています。
代表的なお菓子に大福、柏餅、饅頭などがあります。
水物菓子
ゼラチンや寒天などを使用した、夏によく食べられるお菓子で、見た目に透明感があり涼しげなのが特徴です。
代表的なお菓子に寒天、くずもち、ゼリーなどがあります。
代表的な干菓子の種類
打ち物
寒梅粉やはったい粉などを使用し、砂糖を加えた後に型に入れて打ち出した和菓子です。
代表的なものが落雁(らくがん)で、四季を表す花や鳥など形がさまざまあり、お茶会やお盆のお供物として用いられます。
掛け物
あられや豆、飴などに砂糖をかけたもので、代表的なお菓子に雛あられ、おこし、砂糖漬けなどがあります。
砂糖漬けは、果物や野菜を砂糖液で煮詰めて砂糖をまぶした和菓子です。
焼き物
その名の通り焼いたお菓子で、代表的なものは、ボーロや麩焼き煎餅です。
どちらもシンプルな味わいで、ボーロは小麦粉に卵や砂糖をまぜて焼いた丸いお菓子。
麩焼き煎餅はもち米からつくられていて、口溶けがよく食べやすい煎餅です。
飴物
砂糖に水飴を加えて煮詰めて冷やし、引き伸ばすなど細工をしたもので、代表的なお菓子に金平糖、有平糖(あるへいとう)、翁飴(おきなあめ)などがあります。
有平糖は、金平糖とともにポルトガルから伝わったとされており、昔からお祝い菓子や飾り菓子に使用されていました。
翁飴は、見た目が上品な平たい四角形をしたゼリー状の飴です。
茶道でお茶菓子をいただく際のマナーもご紹介
茶道でお茶菓子をいただく際、マナーが気になりますよね。
お茶菓子をいただくときに気をつけることについて、簡単にご紹介したいと思います。
お茶菓子の取り方や茶道の作法
茶道は、流派によってお菓子の取り方や細かな作法が異なりますので、ここでは一般的な流れをご説明します。
- 上座のお客さんから順番に菓子器を回します。
- 自分の1つ前の人から「お先に」と声をかけられたら、手をついてお辞儀をします。
- 菓子器が自分に回って来たら、次の人に「お先に」と声をかけ、手をついてお辞儀をします。
- お菓子を二つ折りの小さな和紙「懐紙(かいし)」の上へ右手で取り出します。
- 取り終わったら次の人に菓子器を回します。
主菓子は上座の正客から1つずつ菓子を懐紙に取っていき、次へ回していきます。
干菓子は原則2種類を出されるので、奥(向こう側)にあるお菓子から取り、続けて手前のお菓子を取ります。主菓子は手前の右側から取るのが基本です。
盛り方にももてなす側の心配りが示されているので、崩さないように気をつけて取り、次の人へ回すのがマナーです。
また、亭主から促されるまではお茶菓子に手をつけてはいけないので、気をつけましょう。
茶道のゆっくりとした動きや独特の間は、「主人と賓客がお互いに謹み敬い、茶会の雰囲気を清浄にする」という和敬清寂から来ており、茶道の心得でもあります。
挨拶の際などに手をついてお辞儀をする所作にも「相手を信頼している」という意味が込められています。
お茶菓子を食べながらお茶を交互にいただくのはマナー違反
なぜお茶菓子とお茶を交互にいただくのがマナー違反かというと、茶道での「お茶菓子」はお茶をより美味しく感じるために用意されているもので、一番に味わって欲しいのはお茶の風味だからです。
最初にお茶菓子をいただいてから、お茶菓子の甘みを残した状態でお茶を飲んで、お茶の美味しさをさらに感じてみてくださいね。
おもてなしの心に感謝する
お茶会の中には茶道の魅力でもある、「おもてなしの心」がたくさんあります。
お茶菓子をその季節やお茶会のテーマで選ぶなど、お茶会を開くためには時間と手間がかかります。
その「おもてなしの心」に感謝をしながら、お茶の風味や味わい、季節感などを楽しむのもマナーの一つです。
ほかにも、茶道の作法やマナーにはそれぞれにきちんとした意味があります。
気になる方は一度調べてみると、昔の人の心配りに色々と触れることができるので、面白いですよ。
恵那川上屋にもお茶に合うお菓子がたくさん!
恵那川上屋では、さまざまなお菓子のお取り寄せが可能です。
ぜひお茶と一緒にお召し上がりください!
夏の特選詰め合わせ
独自開発した泡沫(うたかた)生地で包んだ、ぷるんとした食感の夏の栗きんとん「栗観世」、もっちりとした生地に栗きんとんをしのばせ、冷やすとさらに美味しい「栗のしずく」、桃好きにはたまらない「完熟桃ゼリー」。
そして栗あんとのバランス、甘さなどにこだわってつくられた定番人気の「胞衣栗万頭(えなぐりまんじゅう)」と、栗あんのしっとりした味わいと上品な口どけが楽しめる「焼モンブラン」も一緒に、5種類のお菓子が1箱になった、世代を問わず大勢でお楽しみいただける「夏の特選詰め合わせ」です。
栗きんとん焼き餅
風味豊かな栗あんをもっちり生地で包んだ、新食感の焼き饅頭です。
栗あんには、北海道産の小豆を使用した自家製こしあんを組み合わせることで、歯切れのよい食感を生み出し、もっちり生地との相性が抜群です。
栗サブレ 山ノ栞・きんとんぼうろ
渋皮入りの栗のこし粉を加えて焼き上げた、香ばしい風味とさっくりとした食感が楽しめる栗サブレは、プレーン、ココア、紅茶、黒糖の4種類の味を楽しむことができます。
見た目も栗の形をしている愛らしい「ボーロ」は、渋皮入りの栗のこし粉を練り込んだ栗きんとん生地を加え、昔ながらの製法でつくった素朴な味わい。
この2つのお菓子を一緒に楽しめる、手土産としても喜ばれる詰め合わせです。
おうちで栗きんとんセット
栗きんとんの絞りたての味を楽しめて、栗きんとんをつくりやすいように改良された「栗きんとんのたね」。
採れたての栗を丁寧に炊き、旬の風味をそのまま急速冷凍した栗ペーストと、絞り用のさらしがセットになっているので、誰でも手軽に楽しめます。
お茶菓子としてご自宅で絞りたての栗きんとんを楽しめるのは魅力的ですよね。
お茶菓子の種類を知って味わいも楽しもう!
今回は、茶道で使われるているお茶菓子として「主菓子」と「干菓子」の2種類のについて紹介しました。
茶道では季節感を感じさせるお茶菓子がとても大事にされています。
目で見て楽しむことができ、お茶を引き立てる役割もあるお菓子、自宅で疲れたときに一息をつくお菓子。
お茶菓子にはさまざまなや役割があり、楽しみ方も多様ですよね。
ぜひ、ご自宅でもお茶と一緒に季節に合わせた和菓子を選び、ゆっくりする時間をつくってみてくださいね。
恵那川上屋では、季節に合わせたさまざまな和菓子をご用意しています。
贈り物にも喜ばれる栗の和菓子のお取り寄せが可能なので、ぜひチェックしてみてくださいね。