2022.12.15
岸根(がんね)栗の特徴をご紹介!味わいや旬の時期など詳しく
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
数ある栗の品種の中でも、最大級の大きさの実がなる「岸根(がんね)栗」。
甘くてまろやかな味わいをしてます。
今回は、そんな岸根栗の特徴や歴史、生産地や収穫時期・旬の時期をご紹介!
岸根栗の美味しい食べ方についてもお話ししますので、ぜひ参考にしてくださいね。
岸根(がんね)栗の特徴は?生産地や旬の時期もご紹介
「岸根(がんね)栗」は、日本で生産されている栗のうち、最大級の大きさを誇る栗の品種です。
果実の重さは30g以上あり、手のひらに乗せるとずっしりとした重みを感じられます。
食べると口の中でホロホロと崩れ、まろやかで優しい甘味が広がる岸根栗。
モンブランやマロンタルト、栗きんとんや羊羹などスイーツに使われることが多いのが岸根栗の特徴です。
ちなみに、日本で1番生産量が多い「筑波(つくば)栗」は、岸根栗と芳養玉(はやたま)栗を交配させてできた栗なんですよ。
筑波栗については「栗の品種「筑波(つくば)栗」の特徴は?旬や味わい、選び方まで詳しく」で詳しくご紹介してますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
では岸根栗について、さらに深掘りしていきましょう。
岸根栗の歴史・ルーツ
岸根栗が作られ始めたのは、平安時代。
源平の戦いに敗れて岸根(現在の山口県岩国市美和町)に逃げ込んだ平家の落人の中に、接木を得意としている人がおり、岸根の白滝山にあった栗の木に穂木を接木しました。
その接木の仕方を、農民に伝えたことが始まりとされています。
接木の技術は農民の間で広まり、岸根を中心に栗も広まっていったそうです。
その後大正2年に開催された「全国栗品種名称調査会」にて、生産地から「岸根栗」と名付けられ、昭和8年の「全国果樹共進会」で10銘柄品種の1つとして選出されたことをきっかけに、全国へと一気に広まりました。
岸根栗の生産地や収穫時期・旬の時期は?
岸根(現在の山口県岩国市美和町)から広まった岸根栗は、現在でも主に山口県で生産されています。
愛媛県や茨城県でも多く生産されており、この3県で全国の生産量のうち8割以上を占めているんですよ。
岸根栗は熟す時期が遅い「晩生(おくて)栗」の一種で、収穫時期・旬の時期は主に10月中旬から下旬です。
岸根栗は生産や品質管理にもこだわりがある
岸根栗は全国の中でも希少な栗の品種で、その生産や品質管理にも生産者のこだわりがつまっています。
生産・出荷時にはJAによる指導や品質チェックが行われ、例えば山口県の場合は、以下の基準を満たしたものが岸根栗と認められます。
- 階級が3L以上であること
- 高品質化に向けた栽培管理を守っていること
- 出荷団体の規格に基づいていること
さらに出荷直前には選果員による最終確認が行われ、突破したもののみが市場に出回ります。
最近では山口県を代表する「やまぐちブランド」の1つにも登録されるなど、その人気度はどんどん高まっているんですよ。
岸根栗の美味しい食べ方もチェック!
岸根栗はまろやかな甘味が特徴のため、モンブランやマロンタルト、栗きんとんや羊羹などのお菓子などでいただくのがおすすめです。
甘露煮にしても美味しく食べられますが、栗の形を残したい場合は加熱すると崩れやすいため、慎重に調理してくださいね。
岸根栗に関わらず、栗は収穫から時間が経つと徐々に風味や香りが落ちてしまいます。
すぐに食べられないときは皮をむいてから冷凍庫で保存するか、甘露煮などに調理してから保存しておくと良いでしょう。
甘みが特徴の岸根栗は菓子への加工におすすめ
数ある栗の品種の中でも実が大きく、まろやかな甘みが特徴の栗「岸根(がんね)栗」。
モンブランやマロンタルト、栗きんとんや羊羹などスイーツに使われています。
そんな岸根栗の主な生産地は山口県・愛媛県・茨城県で、収穫時期・旬の時期は10月中旬から下旬頃。
また、岸根栗は生産や品質管理にもこだわって作られています。
収穫時期が短く希少性も高いため、見つけたらぜひ購入してみてくださいね。
恵那川上屋では、栗を使ったスイーツをお取り寄せでお楽しみいただけます。
種類豊富にご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。