2022.11.02
画期的な栗「ぽろたん」の特徴とは?誕生の歴史や食べ方も解説!
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
夏が終わり、涼しくなってくる頃に食べたくなる栗。
しかし食べる際に渋皮がきれいにむけず、手間取った経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に日本で生産されている和栗は、昔から皮のむきにくさが欠点だといわれていたそうです。
そんな中、2000年代前半にレンジで数分温めるだけで皮がツルンとむける和栗「ぽろたん」が登場しました。
今回は、10年以上の研究の末に誕生した画期的な栗「ぽろたん」について解説します。
和栗の革命児「ぽろたん」の特徴は?
「ぽろたん」は、数ある栗の品種の中でも収穫時期が早い「早生(わせ)栗」の1つである「丹沢(たんざわ)栗」がもとになっている栗の品種です。
丹沢栗に、安定性や粒の大きさが特徴である「国見(くにみ)栗」を交配させ、誕生しました。
丹沢栗については「栗の品種「丹沢(たんざわ)栗」の特徴は?旬や味わいから選び方まで詳しく」もぜひチェックしてみてくださいね。
そんな「ぽろたん」の特徴を詳しく見ていきましょう。
「ぽろたん」最大の特徴は渋皮のむきやすさ
「ぽろたん」最大の特徴は、渋皮のむきやすさです。
果実に傷をつけて数分温めるだけで、驚くほど簡単に渋皮がはがれます。
皮が簡単にポロリとむけることから、「ぽろたん」という名前が付けられたともされているんですよ。
ぽろたんのもととなった丹沢栗をはじめ、日本で生産される和栗は風味が豊かで美味しく、古くから多くの人に愛されてきました。
そんな中、和栗の唯一の欠点だといわれていたのが渋皮のむきにくさでした。
「美味しいが、皮がむきづらいから食べない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで農林水産省は1991年に、渋皮がむきやすい栗の品種改良をスタートしました。
研究は15年にも及び、2006年に「ぽろたん」が誕生、2007年に品種登録され、今では多くの人から愛される品種となったのです。
「ぽろたん」の味わいや粒の大きさは?
渋皮のむきやすい栗として誕生したぽろたんですが、その味わいも申し分ありません。
果肉は鮮やかな黄色で、とても甘く栗の香りも強いため、茹で栗や焼き栗としても美味しく食べることができます。
また、ぽろたんは粒が大きいのも特徴です。
粒の大きさが特徴の国見栗が交配に使用された影響もあり、1粒で30g前後あります。
栗「ぽろたん」の主な産地は?
農林水産省が発表した「令和元(2019)年度特産果樹生産動態等調査」によると、ぽろたんの主な産地は熊本県・茨城県です。
その他にも埼玉県や東京都、宮城県など、日本各地で生産されています。
ちなみに、恵那川上屋がある岐阜県でもぽろたんは生産されています。
栗「ぽろたん」の美味しい食べ方や旬もチェック!
ぽろたんが収穫されるのは、毎年9月上旬から中旬にかけて。
渋皮がむきやすいぽろたんは、加工もしやすく、さまざまな料理やスイーツに使われています。
半分に切った実をそのままオーブントースターで焼けば、焼き栗として美味しくいただけますよ。
甘みを活かして栗ご飯にするのも良いです。
加工して使いたい場合、生の果実に軽く切り込みを入れ、500〜700Wの電子レンジで約2分加熱するか、95度くらいのお湯で2〜3分間茹でましょう。
やけどに注意しながら熱いうちに作業を行うと、簡単に渋皮をむくことができますよ。
渋皮がむきやすいのが特徴の「ぽろたん」は家庭での栗料理におすすめ
数ある栗の品種の中でも、渋皮のむきやすさが特徴の栗「ぽろたん」。
ぽろたんは丹沢栗や国見栗を交配させてできた栗の品種で、粒が大きいことや甘み・香りが強いことも特徴的です。
ぽろたんの収穫時期は9月上旬から下旬ごろ。
電子レンジや軽く茹でるだけで簡単に渋皮処理ができるため、家庭での栗料理や栗スイーツにおすすめですよ。
茹で栗や焼き栗としてぽろたん本来の味を楽しんだり、栗ご飯などにアレンジしたりしてみてはいかがでしょうか。
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