2021.09.25
栗の美味しい食べ方は?茹で方・蒸し方、剥くコツもご紹介
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
9月から10月にかけて旬となる栗は、秋が近づくとお店に並び始めますよね。
なかには、栗は大好きだけど「調理するときの下処理や皮を剥くのが面倒だな…」と買うのを諦めている方もいるのではないでしょうか?
実は、栗の調理の仕方にはコツがあり、自宅でも簡単に美味しい栗を楽しめます。
今回は美味しい栗の選び方から茹で方・蒸し方、栗の皮を剥くコツまで、栗の美味しい食べ方をご紹介します。
美味しい栗の選び方や食べ方からご紹介!
栗は、鮮度が良い状態を知ることで美味しいものを選ぶことができます。
美味しい栗を見分けるポイントと、おすすめの食べ方についてご紹介します。
美味しい栗を選ぶときのポイント
鬼皮に光沢があるもの
収穫から時間が経った栗は、水分量が少なくなっているので艶がなくハリがありません。
鬼皮(外側の堅い皮)の茶色が濃く、表面がツルツルとしていて光沢があるものが、新鮮な栗の目安です。
硬くて重みを感じるもの
栗は手で触ってみて硬さがあり、しっかりと重みを感じるかどうかも大切なポイントです。しっかりと重みのある栗は水分量が多く、実が詰まっていることが期待できます。
ふっくらと丸みのあるもの
基本的に栗の実はイガの中に3個入っており、他の実に挟まれていた真ん中の実は果肉も少なく平たい形になります。
栗を選ぶときには、ふっくらと丸みがあるものがおすすめです。
栗のおすすめの食べ方
美味しい栗を手に入れたら、まずは下処理が必要になります。
栗は、生のまま置いておくと乾燥して風味が落ちたり、虫が潜んでいたりするからです。
生のままでも食べられるそうですが、アクが強く独特な味なので、食べる人はあまりいないでしょう。
熱を通すことで、栗の甘味が増して美味しくなりますよ。
栗のおすすめの食べ方は「茹で栗」です。
茹でた栗は、味付けをしなくても栗の甘さや風味をそのまま味わえるのが魅力です。
より栗のホクホクとした食感を楽しむには、時間をかけて蒸しあげた「蒸し栗」もおすすめですよ。
茹でたり蒸したりした栗は、そのまま食べても美味しいですが、下処理をしてアレンジするのも良いでしょう。
栗ごはんや甘露煮、モンブランなど、アレンジ方法は豊富にあります。
栗の茹で方・蒸し方をチェック!美味しく仕上げる方法とは
栗は加熱することで、甘味が増します。
美味しい栗を味わうためには、下処理と火を通す時間が大切です。
栗の下処理方法と、茹で方と蒸し方のそれぞれの手順をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
栗の下処理方法
まず、栗をボールなどに入れ、半日から一晩ほど水に浸します。
栗を水に浸けて浮かんでくる栗は虫がついていたり、美味しくない可能性があるので取り除きましょう。
茹でたり蒸したりする前に処理をしておくことで、栗の皮が柔らかくなり剥きやすくなります。
栗の茹で方
栗は茹でると、柔らかくてしっとりとした状態になり甘味が増します。
ただし、茹で時間が長いと柔らかくなりすぎて皮が剥きにくくなるため、栗の大きさによって時間を調節してくださいね。
栗の茹で方には、皮ごと茹でる方法と、皮を剥いてから茹でる方法の2つがあります。
皮ごと茹でる方法とポイント
- たっぷりと水の入った鍋に、洗った栗と塩(1Lの水の量に対して1%の濃度になる量)を入れて強火にかけます
- 沸騰したら弱火にして50~60分ほど茹でます
- 茹で終わったら火を止め、鍋のまま粗熱が取れるのを待ちます
鍋に入れたまま粗熱を取ることで皮が剥きやすくなり、少し塩味がする美味しい栗になります。
粗熱が取れたら、栗を取り出して完成です。
皮を剥いてから茹でる方法とポイント
- 栗は皮を剥いたら氷水に浸して時間をおきます
- 鍋に水をたっぷり入れ、氷水に浸しておいた栗を加えます
- 中火から弱火にかけ、30~45分ほど茹でます
沸騰させすぎると煮崩れしやすく均等に熱が通らないため、火加減に気を付けるのがポイントです。
茹で上がったかどうかは、竹串などを使って確認します。
大きな栗にも竹串がスッと中まで通れば完成です。
栗の蒸し方
蒸し栗は時間をかけて蒸すため、甘いホクホクとした状態に仕上がります。
茹で栗とはまた違った栗の食感や味わいが楽しめます。
- 蒸し器の下段に水をたっぷり注ぎ、沸騰させます
- 水がしっかり沸いた状態になったら、蒸し器の上段に栗を入れます
- 弱火にして50分ほど蒸し、途中でお湯の量を確認して量が少なければ足します
蒸し上がったら火を止め、蓋をしたまま冷まして完成です!
50分程と長い時間蒸すことで、さらに糖度が増すといわれています。
下処理が済んだ栗は、冷凍して保存しておくこともできます。
栗の保存方法については「代表的な栗の種類は何?それぞれの特徴とおすすめの食べ方」も参考にしてみてください。
栗をきれいに剥く方法も知っておこう
栗の皮を剥きやすくするコツを知ると、早く簡単に剥くことができます。
栗の皮をきれいに剥く方法についてご紹介します。
栗の皮剥きは時間がかかるから…と購入を諦めていた方は、ぜひ試してみてくださいね。
茹でる
栗の鬼皮は固く剥くのが大変なので、簡単に剥くには鬼皮を柔らかくする必要があります。
下処理として栗を水に半日から一晩付けておく方法もありますが、さらに時間を短くしたいときは、丸ごと栗を茹でてしまうのもありです。
栗を3分ほど茹でると、鬼皮が柔らかくなり剥きやすくなります。
粗熱をとった後にザラザラしたお尻の方から包丁を入れ、栗のとがった方に引っ張ると鬼皮が簡単に剥けます。
残った渋皮を剥き、栗が変色しないように水に浸けて完了です。
剥く方法が苦手という人は、お尻の部分を先に切り落とし、包丁を入れて剥く方法もおすすめです。
専用器具を使う
ほかにも、栗の皮を剥く専用の器具が販売されているため、それを使うのも一つの方法です。
ギザギザした刃で生栗の皮を剥くことができます。
冷凍する
- 下処理した栗を1晩以上冷凍します
- ボールに冷凍した栗と熱湯を入れて5分ほど放置します
こうすることで、栗のお尻の方に包丁を入れると簡単に栗の皮が剥けます!
冷凍した栗を中途半端に解凍すると、水分が出て美味しくなくなってしまう場合があるので注意してくださいね。
栗を使用するときに、必要な量を解凍して鬼皮を剥くことができるので便利です。
さらに、ザラザラした底の部分へ冷凍する前に切れ目を入れておくと、鬼皮と渋皮の両方が一緒に取れます。
また、剥くのが面倒なときは、加熱後の栗を包丁で縦に半分に切ってからスプーンですくって食べるのも楽ちんでおすすめですよ!
栗は食べ方をアレンジして幅広く秋の味覚を楽しもう!
秋の味覚である栗は、ホクホクとした食感とほんのり甘い味わいが魅力です。
そんな栗の魅力を自宅で味わうためには、栗にしっかりと熱を通すことが大切です!
栗の下処理をしっかりと行い、茹でたり蒸したりすることで、自宅でもほんのりと甘いホクホクとした食感と栗を味わえます。
美味しい栗をそのまま食べる以外にも、甘露煮やマロングラッセなどのスイーツにアレンジするのもおすすめです。
栗ごはんにしても、炒め物などのおかずにしても美味しい栗は、アレンジの幅が広く、さまざまな楽しみ方ができますね。
恵那川上屋では、秋の味覚を楽しめる栗のスイーツのお取り寄せが可能です。
厳選された栗を使用してある栗のスイーツを、ぜひご賞味くださいね。