2021.09.10
安納芋とさつまいもの違いとは?他の種類との差もチェック
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
安納芋と言えば、甘みが強いことで有名ですよね。
さつまいもが好きな方なら、1度は耳にしたことがある名前だと思います。
そんな人気がある安納芋ですが、他のさつまいもより甘みはどのくらい強いのか、食感にも違いがあるのかなど気になりますよね。
実は安納芋の甘さは、栽培されている産地や作り方に秘密があるのです。
今回は、安納芋と他のさつまいもと違いについてご紹介します。
これを機に、さまざまな種類を食べ比べてみるのも楽しいですよ!
安納芋と一般的なさつまいもとの違いは「産地」と「作り方」にあり!
さつまいもの中でも甘さが強い安納芋。
安納芋の甘さの秘密は、産地の気候・土壌や、一般的なさつまいもとは違う作り方にあります。
まずは安納芋の特徴からご紹介し、その甘さにつながる秘密について解いていきましょう。
安納芋の特徴
一般的なさつまいもは細長いものが多いですが、安納芋はコロンと丸い形をしています。
皮の色が褐紅色で、果肉は赤っぽいオレンジ色をしており、加熱すると濃い黄色に変化します。
水分量が多く糖度が高いため、焼き芋にすると蜜があふれてねっとりとした食感になり、さらに甘みが増すのが特徴です。
「蜜いも」とも呼ばれています。
安納芋を使用したスイーツも多くあり、全国で人気の高いさつまいもです。
安納芋の甘さの秘密
安納芋の主な産地は、鹿児島県の南部にある種子島です。
安納芋の甘さの秘密は、種子島の温暖な気候や土壌が大きく関係しています。
さつまいもの甘さは、芋に含まれるデンプン量によって糖度が変わります。
種子島は温帯性気候の地域に属する島。
1年を通して温暖なため、寒さに弱いさつまいもを他の地域よりも長い期間、畑で栽培することができます。
そのため、光合成で作られた栄養分が多くなり、安納芋に含まれるデンプンの量が多くなるのです。
安納芋の種類や安納芋以外の「蜜いも」との違いもチェック!
安納芋にはさまざまな品種があります。
味や見た目の変化は大きくありませんが、少しずつ差があります。
主な安納芋の種類と違い
安納紅(あんのうべに)
安納紅は、種子島で古くから栽培されている在来種です。
皮の色が赤紫色で、果肉はオレンジ色。
加熱すると濃い黄色になり、甘く濃厚でねっとりした食感が特徴です。
安納こがね
安納こがねは皮の色が淡黄色で、果肉はオレンジ色。
加熱すると果肉は濃い黄色になります。
甘みが強く、しっとりとした食感を味わえます。
種子島の地区によっては、果肉の微妙な違いによって「安納もみじ」「安納みつき」と違う名称で出荷しています。
フルーツこがね
フルーツこがねは、SANYO植物バイオ研究所が販売しているもの。
安納芋の中でも甘みが強い系統を選抜して育てた品種です。
見た目は安納紅と同じく皮の色が赤紫色、果肉はオレンジ色と見分けがつきにくく、果肉は加熱すると濃い黄色になります。
他の蜜いもとの違いもチェック
安納芋は、蜜いもとしても代表的な品種です。
安納芋以外にも蜜いもと呼ばれている2つの人気の品種も、比較対象としてご紹介します。
シルクスイート
シルクスイートは、少し甘みのある「春こがね」と、なめらかな食感の「紅まさり」を交配させ育成した品種です。
シルクスイートの見た目は紡錘形(ぼうすいけい:円柱形の両端がとがった形)で、皮の色は濃い赤紫色、果肉はクリーム色をしています。
採れたてのシルクスイートを焼くとホクホク系の甘い焼き芋になり、十分に貯蔵して糖度が増すとねっとり系の甘い焼き芋になるため、2つの味わいが楽しめます。
熟成されたシルクスイートは、水分量が多くしっとりとした食感です。
繊維が少ないので、シルクのように滑らかな口当たりから「シルクスイート」と名付けられました。
紅はるか
紅はるかは、外観が優れた「九州121号」と、皮の色や味に定評のあった「春こがね」を掛け合わせて育成したものです。
見た目はシルクスイートと同じく紡錘形で、さつまいもらしい赤紫色の皮と、薄い黄色の果肉が特徴となっています。
熱をじっくり入れると、安納芋よりも糖度が高くなる場合もあります。
他のさつまいもよりはるかに優れていることから「紅はるか」と名付けられました。
水分もしっかり含んでいて蜜がにじみ出るほど高い糖度があり、焼くことでねっとり系の甘い焼き芋になります。
滑らかな舌触りで、甘いだけではなくすっきりとした上品な味わいが魅力です。
安納芋はどんな食べ方が美味しい?恵那川上屋のおすすめ商品もご紹介!
安納芋は、調理の仕方でさらに美味しくなりますよ。
加熱するときの注意点など、調理方法をご紹介します。
安納芋のおすすめの食べ方
安納芋をさらに甘くするには、じっくりと加熱するのがおすすめです。
時間をかけることで芋本来の甘さを引き出すことができます。
主な加熱方法は次の3つです。
電子レンジで温める
電子レンジを使用する場合は、二段階で温めるのがおすすめ。
600Wで約3分温めてから、さらに200Wで約12分温め、太い部分に竹串を刺してスッと通れば完成です。
濡れたキッチンペーパーで包み、上からラップで包むことで、しっとりとした仕上がりになります。
焼く
洗った安納芋を濡れたままアルミホイルで包み、トースターで片面ずつ15~20分ほどじっくり焼きます。
安納芋は丸いため、上部がヒーターに当たりそうな場合は、トングなどでこまめに芋を回しながら加熱しましょう。
蒸す
蒸し器に洗った安納芋を並べ、中火で30~35分ほどじっくり蒸すことで甘みを引き出すことができます。
加熱調理した後はそのまま食べても十分に美味しいですが、しっとりとした柔らかさ利用して「芋きんとん」や「スイートポテト」などにアレンジするのもおすすめです。
甘みが強いので、コロッケやポテトサラダにしても美味しいですよ。
恵那川上屋では安納芋の「干し芋」や「蜜焼芋」がおすすめ!
恵那川上屋では「安納芋の干し芋」と「安納芋の蜜焼芋」を販売しています。
安納芋の美味しさをより引き出した逸品となっていますよ!
安納芋の干し芋
鹿児島県種子島産の「安納芋」を干し芋にしているので、甘みをしっかりと感じられます。
安納芋の特徴である蜜のねっとり感と、しっとりした柔らかさが魅力です。
お子様から年配の方まで幅広く安心して食べられます。
噛んだときのもっちりとした食感と、やさしい芋の味わいをお楽しみください!
安納芋の蜜焼芋
鹿児島県種子島産の安納芋を使用した焼き芋です。
糖度の高い安納芋を遠赤外線でじっくりと焼き上げているので、芋本来の甘さととろける食感を味わえます。
トースターや電子レンジで温めるのも美味しいですが、冷えた状態で食べるのもひんやりスイーツとしてまた違った味わいを楽しめます。
1度食べたらクセになる美味しさです!
安納芋と他のさつまいもの違いをぜひ食べ比べてみて♪
安納芋は、さつまいもの中でも甘さが強い品種です。
甘さの秘密は、産地の気候・土壌や、一般的なさつまいもとは違う作り方!
安納芋の主な産地「種子島」は1年を通して温暖なため、長い期間畑で栽培することができ、光合成によって甘さの元になるデンプンの量が多くなります。
安納芋にはさまざまな種類があるため、他のさつまいもとも合わせて食べ比べをして楽しむのもおすすめですよ。
恵那川上屋ではご紹介した「安納芋の干し芋」や「安納芋の蜜焼芋」をはじめ、安納芋のスイーツのお取り寄せが可能です。
ぜひ安納芋の美味しさをご賞味くださいね!