2024.10.29
岐阜県で映画のロケ地めぐり!ぜひ聖地巡礼とともに観光を
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
実は、岐阜県は多くの映画や小説の舞台になっているのをご存じでしょうか。
映画に出てくる場所が、目の前に広がる体験は感慨深いものがありますよ。
近年の映画だけでもたくさんのロケ地・舞台があるので、今回はどの場所が登場するのか、詳しくご紹介します。
ぜひ作品をチェックして、訪れてみてくださいね!
岐阜県がロケ地・舞台になった映画をご紹介!
冒頭でも触れたように、岐阜県は映画や小説の舞台になることが多く、たくさんのロケ地が存在します。
まず最初に近年の映画に出てくる(舞台となった)岐阜県の地域を一覧でご紹介しましょう。
- 『銀河鉄道の父』:恵那市
- 『ひみつのなっちゃん。』:郡上市
- 『ブルーヘブンを君に』:大垣市、揖斐川町、大野町、池田町
- 『犬鳴村』:本巣市
- 『カツベン』:下呂市
- 『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』:大垣市
- 『わさび』:飛騨市
- 『氷菓』:高山市
- 『君の膵臓を食べたい』:北方町
- 『銀魂』:大垣市
- 『花戦さ』:岐阜市
- 『君の名は。』:飛騨市
- 『ルドルフとイッパイアッテナ』:岐阜市
- 『聲の形』:大垣市
- 『藁の楯』:岐阜市、大垣市
- 『四十九日のレシピ』:東濃地方
- 『キツツキと雨』:恵那市、中津川市、瑞浪市、白川町、東白川村
- 『ジェネラル・ルージュの凱旋』:岐阜市
- 『黄色い涙』:大垣市
- 『蟲師』:白川村、大垣市、高山市
- 『実写映画 テニスの王子様』:岐阜市
- 『大奥』:美濃市
2006年から2023年にかけても、これほどの地域が登場しています。
この中でも特に話題となった映画・岐阜県が多く出てくる映画を、あらすじやロケ地の概要とともにお伝えしていきますので、ぜひロケ地めぐりの参考にしてみてくださいね!
2023年『銀河鉄道の父』
【あらすじ】
文豪・宮沢賢治の生涯を、父親の視点から描く作品。裕福な家庭に生まれた宮沢賢治は、家業を継ぐことを拒み家を出ることに。そんな中、妹が結核に倒れ、賢治は彼女を励ますために物語を描き始める。
ロケ地に使われたのは、恵那市の岩村町・明智町。
岩村町は江戸時代からの城下町としての面影が残るエリアで、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
また、明智町は明治・大正時代の建築が残る場所で、宮澤賢治の生きた時代の雰囲気を感じられるエリアでもあります。
ぜひ、映画の場所を訪れるとともに、歴史を堪能できる町並みも楽しんでみてくださいね!
2021年『ブルーヘブンを君に』
【あらすじ】
青いバラ「ブルーヘブン」を世界で初めて生み出した女性園芸家が、がんを再発して余命を宣告される。残りの人生を悔いのないように生きようと決めた彼女は「空を飛びたい」と望み、孫2人がその願いを叶えるために奔走する。
由紀さおりさん主演の西濃地域が舞台となった地方創生ムービー。
自然豊かな揖斐郡にある揖斐川町、大野町、池田町、そして大垣市など、西濃地区が舞台です。
雄大な岐阜の空と大地を舞台に、切なくも美しい愛の物語が紡がれています。
2019年『カツベン』
【あらすじ】
子どもの頃、活動写真小屋で観た「カツベン (活動弁士)」に憧れ、カツベンになることを夢見て成長した青年。技術を身につけた彼は小さな町の映画館に流れ着き、雑用係として働き始めるが、想像を絶する個性的な曲者たちに囲まれ、トラブルが襲い掛かる。
大ヒット作「Shall We ダンス?」が有名な周防正行(すおうまさゆき)監督の作品。
無声映画の時代に活躍した活動弁士の姿を描いた映画で、日本アカデミー賞 最優秀撮影賞にもノミネートされました。
ロケ地になったのは、国の重要有形民俗文化財である「白雲座(はくうんざ)」や、岐阜県の有形民俗文化財である「鳳凰座(ほうおうざ)」など。
地歌舞伎の公演が行われる下呂市のシンボル的場所です。
全国でも珍しいコマ回し式舞台がある白雲座、花道を境に両サイドが棚田状になっている鳳凰座は、造りを見学するだけでも価値があります。
2017年『氷菓』
【あらすじ】
省エネを信条とする神山高校の一年生、折木奉太郎。廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することになり、 古典部で出会った好奇心旺盛な千反田える、中学からの腐れ縁である伊原摩耶花・福部里志の4人を中心に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリー。
『氷菓』は高山市を舞台にしたアニメ作品で、映画では実写化されました。
高山市には、映画の聖地巡礼を目的とする多くのファンが訪れています。
映画のロケ地は、弥生橋、喫茶店「バグパイプ」、 宮川河川敷、市図書館「煥章館(かんしょうかん)」など。
このほかにも、たくさんの場所が登場します。
喫茶店「バグパイプ」は、作中の喫茶店「パイナップルサンド」のモデルとなった場所で、映画に出てくるメニューを頼むファンの方も多いとか。
煥章館は明治時代の小学校を模してつくられた建物で、「擬洋風」と呼ばれる和洋折衷の外観が美しい場所です。
映画だけでなくアニメ版でも多くの場所が登場するので、チェックしてみてくださいね。
2016年『君の名は。』
【あらすじ】
東京で暮らす平凡な男子高校生の瀧と、山深い村で都会の生活に憧れながら憂鬱な日々を送る女子高校生の三葉に起きた「入れ替わり」。そして1200年ぶりに地球に接近する「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。
新海誠さんの6作目の劇場アニメーション映画『君の名は。』。
いまだに聖地巡礼に岐阜県へ訪れる方が多くいます。
主な舞台は、飛騨市古川町にあるJR高山本線「飛騨古川駅」、飛騨古川駅からほど近い「気多若宮神社」「飛騨市図書館」、そして飛騨市宮川町にある「落合駅」のバス停など。
岐阜県の名物である五平餅を食べているシーンもあります。
五平餅については、こちらのコラムも読んでみてくださいね。
2016年『ルドルフとイッパイアッテナ』
【あらすじ】
岐阜で人間に飼われて暮らす猫のルドルフは、ある日長距離トラックに迷い込んで東京に行きついてしまう。途方に暮れるルドルフだが、街のボス猫であるイッパイアッテナと出会い、ノラ猫としての生き方を学んでいく。
本を原作とした、猫が主人公の映画『ルドルフとイッパイアッテナ』。
岐阜県で暮らす猫が描かれているため、岐阜市内の「金華山」や「岐阜城」、長良川に架かる「金華橋」などが舞台として登場します。
本を片手に、お子さんと一緒にめぐってみるのも良さそうですね。
登場する金華山については、こちらのコラムでもご紹介しています。
2016年『聲の形(こえのかたち)』
【あらすじ】
耳が聞こえない少女・西宮硝子と、かつて彼女をいじめていた少年・石田将也。かつての過去と向き合い、周囲の人々との関係を見つめ直していく青春ストーリー。
原作を描いた漫画家の大今良(おおいまよしとき)先生は大垣市出身。
作中に出てくる地名は架空のものですが、大垣市をモデルとした場所が多く登場します。
例えば、キービジュアルに採用されている水門川にかかる「美登鯉橋(みどりばし)」や、美登鯉橋の近くにある「四季の広場」、隣に建つ「大垣市総合福祉会館」など。
そのほか、JR大垣駅や駅から徒歩5分ほどの「新大橋」、郭町商店街の西側にある「大垣公園」もモデルにした場所が出てきます。
美しく描かれているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
大垣観光協会の聲の形 舞台ガイドでも、各場所が紹介されていますよ。
2012年『キツツキと雨』
【あらすじ】
ある山村で、職人気質の木こりの男と、ゾンビ映画の撮影でやって来た気弱な新人映画監督の青年が出会う。本来出会うことのない2人は奇妙な交流を通じ、前向きな心を取り戻していく。
映画『南極料理人』などで独特の味わいを見せた沖田監督の作品で、主演は役所広司さんと小栗旬さん。
岐阜県にある多くの場所が舞台になっており、例えば恵那市の「東濃牧場」や「明知鉄道岩村駅」、中津川市で歌舞伎の上演が行われている「常盤座」、加茂郡にある白川町の山林風景や東白川村の「東白川村森林組合」などが登場します。
2007年『蟲師(むしし)』
【あらすじ】
動物でも植物でもない生命の原生体、妖しき生きものである「蟲」が存在した100年前の日本を舞台に、蟲を鎮め人々を癒す能力を持つ「蟲師」であるギンコをめぐる神秘の物語。
人気漫画『蟲師』を実写化した映画では、大野郡にある白川村の「合掌造り民家園」、大垣市にある国指定重要文化財「桑原家住宅」、高山市にある「飛騨の里」が登場します。
なかでも、県重文9棟を含む25棟の合掌造りを保存・公開する博物館「合掌造り民家園」は見どころ満載です。
合掌造り民家園がある白川郷合掌造り集落は、ユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されています。
また、岐阜県は多くの小説にも登場しています。
例えば、日本を代表する小説家「川端康成」の小説にも登場しており、見どころ満載なスポットがたくさんあります。
「川端康成と岐阜県の深い関わりをご紹介!初恋にまつわるスポットも」も、ぜひ一読してみてくださいね!
岐阜県ってどんなところ?魅力も知って一緒に周ろう
岐阜県は飛騨山脈に囲まれ、木曽三川が有名です。
豊かな自然や伝統文化に恵まれた場所であり、世界遺産の白川郷合掌造り集落、古い町並み、日本三大名泉「下呂温泉」など、古くからある観光地が多くあります。
また、織田信長の天下統一の拠点となった「岐阜城」や、関ヶ原の戦いが起こった不破郡関ケ原町もあり、歴史好きの方にも人気の県です。
お伝えしきれないほど日本の原風景が味わえる美しい場所がたくさんあるので、ぜひロケ地とともに訪れてみてくださいね!
おすすめの観光スポットもピックアップしてご紹介します。
※2024年9月時点の情報です。各施設情報は事前にご確認ください
岐阜城
岐阜市内のどこからでも見える金華山(きんかざん)の頂上にある岐阜城。
戦国時代は斎藤道三(さいとうどうさん)の居城でしたが、その後、織田信長が攻略して城主となり「稲葉山城」を「岐阜城」に改めたといわれています。
日本100名城の一つでもあり、3層4階構造の城内には史料展示室、そして楼上には360度の大パノラマが広がる展望台が。
恵那山や木曽御岳山、日本アルプス、伊吹山、養老山脈、伊勢湾などが望める美しい城には、毎年多くの観光客が訪れます。
期間限定で夜間も営業しているので、宝石箱のような夜景も楽しめますよ。
白川郷
映画『蟲師』でも登場する白川村にある白川郷。
白川郷合掌造り集落は重要伝統的建造物群保存地区として選定され、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
茅葺き屋根の合掌造り家屋※が立ち並び、素朴で美しい姿が日本の原風景として世界中から注目されている場所です。
※合掌造り=茅葺きの三角屋根が特徴的な日本独自の伝統建築
春には満開の桜、夏には新緑、秋には真っ赤に広がる紅葉、冬には白銀の雪景色など、季節ごとに異なる風景を楽しめます。
白川郷の見どころは「岐阜県の白川郷を観光しよう!その魅力や人気スポットをご紹介」でもお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね。
古い町並み
飛騨高山の定番観光スポットとして有名な古い町並み。
城下町の中心、商人町として発展した高山の上町・下町の三筋を「古い町並み」と呼んでおり、用水が流れる出格子の連なる軒下や、杉の葉を玉にした酒ばやしが下がる造り酒屋などが並びます。
そのほか、名物の「みたらしだんご」のお店をはじめ、駄菓子や伝統工芸のお店もあり、骨董屋、農機具、文房具、郵便局、料理屋など昔ながらの建物も多くあるので、一日散歩をしても飽きません。
東濃牧場
映画『キツツキと雨』にも出てくる300ヘクタールの大牧場「東濃牧場」。
約600頭の乳牛の育成牛が飼育されていて、 バター作りやアイスクリーム作りなどの体験もできます(要予約)。
場内の東濃まきば館では、ステーキなどの食事も楽しめますよ。
御嶽山(おんたけさん)や恵那山、そして南アルプス、眼下には阿木川ダム湖が望める大パノラマが楽しめるのも魅力です。
春には岩村町方面から東濃牧場に向かう道が、美しい桜で彩られます。
岐阜県はロケ地だけでなく見どころ満載!ぜひ何度も訪れて
豊かな自然や伝統的な建物が多くある岐阜県は、映画や小説の舞台になっている場所が多いです。
近年の映画だと、『銀河鉄道の父』『ひみつのなっちゃん。』『ブルーヘブンを君に』『犬鳴村』『カツベン』『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』『わさび』『氷菓』『君の膵臓を食べたい』『銀魂』『花戦さ』『君の名は。』『ルドルフとイッパイアッテナ』『聲の形』『藁の楯』『四十九日のレシピ』『キツツキと雨』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『黄色い涙』『蟲師』『実写映画 テニスの王子様』『大奥』が挙げられます。
岐阜県は、何度訪れても新たな発見のある美しい地域です。
今回ご紹介したロケ地を参考に、聖地巡礼を楽しんでみてくださいね!
また、岐阜県でこだわりの創作菓子を販売している恵那川上屋でも、バリエーション豊かなお土産を取り揃えています。
岐阜県の思い出に、ぜひ訪れてみてください。