2021.12.02

パウンドケーキとシフォンケーキの違いを確認!特徴から歴史まで

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こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。

 

材料や作り方がシンプルなため、アレンジ次第でさまざまな楽しみ方ができる「パウンドケーキ」と「シフォンケーキ」。

 

同じ焼き菓子である2つのケーキには、どのような違いがあるのでしょうか。
食感や見た目などの特徴だけでなく、それぞれの歴史、作り方や材料などを比較してみましょう。

 

今回はパウンドケーキとシフォンケーキだけでなく、スポンジケーキも交え、それぞれの違いについてご紹介していきます!

パウンドケーキ

 

 

パウンドケーキとシフォンケーキの違いは?各特徴や歴史を紹介

まずはパウンドケーキとシフォンケーキ、それぞれの見た目や材料・味わいなどの基本的な特徴、名前の由来、誕生から現在までの歴史などについて見ていきましょう。

パウンドケーキ

パウンドケーキ

長方形のパウンドケーキ型で焼きあげられる「パウンドケーキ」。
一般的なケーキと比較すると、しっとりとした味わい、そして香り立つバターの風味が特徴です。

 

パンやお菓子をふくらませるために使用される「ベーキングパウダー」を使わずに、砂糖やバターをふんだんに使用してふっくらと焼き上げます。

 

パウンドケーキは今から300年ほど前となる18世紀初頭にイギリスで誕生しました。
当時のレシピ集の中にパウンドケーキの元となる「膨らませて作るケーキ」のレシピが登場していることから、長い歴史のある焼き菓子です。

 

もともとパウンドケーキは、小麦粉・砂糖・バター・卵の4つの素材をそれぞれ1ポンド(約454グラム)ずつ使って作られており、この重さの単位にちなんで「パウンドケーキ」と付けられたことが名前の由来です。

 

パウンドケーキは結婚式のウェディングケーキに使用されていたため、多くの材料を必要としていたのですね。

現在の一般的なパウンドケーキ型(178×87×60mm)の場合、それぞれの材料は100gずつで作れます。

 

フランスにもパウンドケーキと同じく、小麦粉・砂糖・バター・卵からなる4つの材料を同量ずつ使って作る「カトル・カール」という焼き菓子があります。
カトル・カールはフランス北西部にあるブルターニュ地方で家庭用のケーキとして誕生した焼き菓子です。
パウンドケーキの元になった焼き菓子であるともいわれています。

 

パウンドケーキは、当初は砂糖漬けにしたフルーツの皮などを入れて焼き上げるスタイルが主流でした。

現在は、キャラメル味や抹茶味など生地自体の味わいを工夫したものや、チョコチップや小豆などを混ぜたものなど、バリエーションが豊富になっています。

 

シフォンケーキ

chiffon cake

シフォン型(angel food cake pan)と呼ばれる中央に円筒状の穴が空いている型で焼きあげる「シフォンケーキ」。
シンプルで素朴な見た目に、ふわふわとした食感が魅力です。

 

シフォンケーキの主な材料は、卵黄・グラニュー糖・サラダ油・牛乳・薄力粉・ベーキングパウダー。
そしてたっぷりのメレンゲを作るために必要になる卵白とグラニュー糖です。

 

バターをたっぷり使うパウンドケーキとは異なり、シフォンケーキは生地にサラダ油などの「植物油」を使用することがほとんどです(レシピによってはバターや他の油もあり)。
また、空気をたくさん含んだメレンゲが使われるため、きめ細かく柔らかな質感が特徴的です。

 

1927年にアメリカで保険の外交員を生業としている料理愛好家「ハリー・ベーカー」の手によってシフォンケーキは誕生したといわれています。

 

卵白のみを使って作る「エンジェルフードケーキ」を元にして作られたシフォンケーキ。
まるで絹のように軽くふんわりしていることから、同じ意味をもつ「シフォン(chiffon)」と名付けられたそうです。

しかし、フランス語で「シフォン(chiffon)」は、ぼろ切れや雑巾を意味します。
それゆえ、フランスの一部のエリアでは「エンジェルケーキ」と呼ぶこともあるようです。

 

シフォンケーキが日本に登場したきっかけは、あるひとりの高校生でした。

 

留学先のカリフォルニアでホームメイドのシフォンケーキに感銘を受け、レシピを教わり日本に帰国。
その後、試行錯誤を繰り返し、1976年にオリジナルレシピを完成させ、シフォンケーキの販売を始めたそうです。

 

これによりシフォンケーキは日本国内に普及することとなりました。
1990年頃にはたくさんのシフォンケーキのレシピ本が発刊され、家庭でも作れるケーキとして広まっていったのです。
今では日本でも一般的な焼き菓子のひとつとして人気を集めています。

 

 

パウンドケーキとシフォンケーキの作り方の違いも確認!

お菓子作り

パウンドケーキとシフォンケーキの基本的な作り方から違いを見てみましょう。

 

パウンドケーキの主な材料は、小麦粉・卵・砂糖・バター。
レシピによって多少の違いはありますが、基本はすべての材料をひとつのボウルで混ぜ合わせ、長方形のパウンド型に流し込み焼き上げます。
難易度が低く失敗しにくいことから、ケーキ作り初心者の方にもオススメです。

 

シフォンケーキの主な材料は、卵黄・グラニュー糖・サラダ油・牛乳・薄力粉・ベーキングパウダー。
メレンゲを作るために別に卵白とグラニュー糖が必要になります。
ベースの生地とメレンゲを別々に作り、最終的に混ぜ合わせるシンプルさはパウンドケーキと共通ですが、シフォンケーキは手間が増える点が違いとしてあげられそうです。

 

焼き型にもそれぞれの特徴があり、パウンドケーキは長方形型、シフォンケーキは中央に円筒状の穴が空いている型を使用します。

 

シフォンケーキ型の中央に穴が空いている理由は、中まで均等に火を通すためです。

シフォンケーキはパウンドケーキより高さがあるため、中まで火が通りきらず中央が生焼けになってしまいます。
真ん中に穴が空いている型を使用することで、しっかりと全体を加熱するのです。

 

 

パウンドケーキとシフォンケーキ、スポンジケーキとの違いは?

シフォンケーキ

パウンドケーキとシフォンケーキの詳細と違いが見えてきたところで、似たようなケーキとして「スポンジケーキ」も交え、それぞれの違いについて見てみましょう。

 

3つのケーキの大きな違いは、使用する材料です。
3つとも同じようにふわふわとした食感をもつケーキですが、それぞれの食感や味わいは材料によって質が少しずつ異なります。

 

パウンドケーキはバターを使用するのが特徴で、小麦粉・バター・砂糖・卵をそれぞれ均等に使っているため、しっとりめの食感が魅力。

たっぷりのバターと砂糖を使用することで、単体でも楽しめるコクのあるリッチな味わいに仕上がります。

 

シフォンケーキは、中にはバターを使うレシピもありますが、主にサラダ油とメレンゲが特徴としてあげられます。

 

主張しすぎない柔らかな味わいが特徴的。

単体でもおいしく食べられますが、ホイップクリームやフルーツソース、粉砂糖などをトッピングして食べるのも良いでしょう。

さまざまなバリエーションを楽しめるシンプルな仕上がりも魅力のひとつです。

 

一方スポンジケーキは、小麦粉・砂糖・卵とシンプルな材料で構成されます。

バターを使う場合もありますが、バターはあくまで保存性を高める役割で、使わずに作る場合が多いです。

 

スポンジケーキは単体で使用されることあまりなく、ショートケーキやロールケーキのようなさまざまなケーキの土台として主に使用されるため、主張しすぎないほどよい甘さにお仕上げることが多いです。

 

パウンドケーキとスポンジケーキはレシピにもよりますが、柔らかな食感とともに、食べるとほろほろと崩れる口溶けが魅力です。

 

一方シフォンケーキは外側も内側もふんわりやわらか食感で口どけがなめらか。
口に入れた瞬間に溶けてしまいそうなほどのふわふわ感になっています。

 

 

パウンドケーキとシフォンケーキとスポンジケーキの違いを楽しんで♪

シンプルで素朴。だからこそバリエーション豊富で楽しみ方が盛りだくさん!
パウンドケーキとシフォンケーキ、そしてスポンジケーキは本当によく似ていますよね。

 

どれもふわふわ食感という共通項を持ちながら、そのふわふわ感は三者三様。
そうなる理由には、材料の違いが大きな影響を与えています。

 

パウンドケーキはバターを使い、小麦粉・バター・砂糖・卵をそれぞれ均等に使っているのが特徴的。

シフォンケーキは、主にサラダ油とメレンゲが材料の特徴としてあげられ、主張しすぎない柔らかな味わいが特徴的です。

 

スポンジケーキは小麦粉・砂糖・卵とシンプルな材料。

バターを使う場合もありますが、使わずに作る場合が多いです。

 

パウンドケーキとスポンジケーキは柔らかな食感&ほろほろと崩れる口溶けが魅力、シフォンケーキは外も中もふわふわな食感が魅力といえます。

 

材料や作り方、味わい・食感など、それぞれの違いを知れば、選ぶときの楽しみが増えそうですね!

 

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