2022.03.25
モンブランとは?名前の意味や由来、モンブランの定義をチェック!
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
幅広い世代に愛され人気の高い「モンブラン」ですが、その名前の意味や由来について実はあまり知らないという方もいると思います。
ショートケーキやタルトとはまた違う、独特なフォルムに目を引く「モンブラン」はどうやってできたのでしょうか?
今回はモンブランの名前の意味や由来、モンブランの定義、歴史についてご紹介します!
モンブランとは?意味や由来、定義について解説
モンブランとは、マロンペーストを細い紐状に加工し、クリームやスポンジ生地などで作った土台に飾り付けたお菓子です。
ペーストの頂上には栗が乗っているものも多いですね。
モンブランは栗の洋菓子として知名度がありますが、実は「モンブラン=栗」という意味ではありません。
モンブランの名前の意味や由来、定義について見ていきましょう。
「モンブラン」の意味や名前の由来とは?
モンブランの正式名称は、フランス語で「Mont Blanc aux marrons(モン・ブラン・オー・マロン)」。
「Mont=山」「Blanc=白い」という意味なので、モンブラン自体は「白い山」という意味になります。
モンブランの由来は諸説ありますが、多くはイタリアとフランスの国境の間にあるアルプス山脈の「モンブラン山」が由来になっています。
もともとは、アルプス山脈に近い「フランスのサヴォワ地方」や「イタリアのピエモンテ州」に伝わる家庭菓子を「モンブラン」と呼んでいました。
当時のモンブランは甘い「栗のペースト」でコーティングするのではなく、栗のペーストに泡立てた生クリームを添えるだけのお菓子だったようです。
その後モンブラン山の形に見立てて、盛り上がった層のモンブランへと進化しました。
ちなみに、各地域で見えるモンブランの形が違うため、フランス由来のモンブランは丸みを帯び、イタリア由来のモンブランは角ばった形状であるといわれています。
「モンブランの由来や歴史、発祥秘話を知って、より美味しく味わおう!」でも詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
モンブランの定義とは?
先程もお伝えした通り「モンブラン=栗」という意味ではないので、本来は栗を使うという決まりはありません。
モンブランの定義としては、形状がカギになっています。
モンブラン山に見立てて作られたことから、主に次のような製法のお菓子を「モンブラン」と呼びます。
1)メレンゲやスポンジケーキの土台
2)生クリームやチョコムースを乗せる
3)マロンペーストやチョコペーストで細くコーティング
近年ではペーストを紐状にせず四角いチップ状にしたり、栗を使用しないモンブランも増えていますが、やはり栗のモンブランが日本では定番!
黄色もしくは茶色のマロンペーストの上に、ちょこんと乗った栗の甘露煮が和製モンブランの王道、といえますね。
そのほか日本では、ペーストにしやすいカボチャや紫芋など、元々素材にやさしい甘みのある食材のモンブランも愛されています。
モンブランのバリエーションについては「モンブランの変わり種も楽しもう!それぞれの魅力を詳しくご紹介」もご覧ください。
モンブランが日本に伝わるまでの歴史
モンブランが日本に伝わり、広く浸透するまでには2つの出来事が大きく関係しています。
ひとつは、日本独自の黄色いモンブランの誕生。
東京の自由が丘にある「モンブラン」の店主「迫田 千万億(ちまお)」さんが、日本の黄色いモンブランの発祥といわれています。
迫田さんが戦後の1933年に洋菓子の本場・フランスへ旅に出た際、モンブラン山の登山口であるシャモニー市で影響を受け、日本でモンブランの販売を始めたそうです。
お店の名前も「モンブラン」としたのは、最高峰の山・モンブランを見て「自分の店にモンブランとつけたい!」と考えたとのこと。
当時現地で提供されていたモンブランは、メレンゲの上に茶色いマロンクリームを盛り付けたデザートでした。
これをヒントに、日本人になじみ深い栗の甘露煮からペーストを作って、黄色のモンブランが誕生したといわれています。
もうひとつの出来事は、パリの名店「アンジェリーナ」が日本に進出したことです。
「アンジェリーナ」は、1984年(昭和59年)に東京の銀座に日本初出店しました。
そこで発売された茶色の栗ペーストのモンブランが、一躍注目を浴びて看板メニューに。
すでに知られていた黄色のモンブランとは違った味わいが人気を呼び、日本中に広まったとされています。
美味しさの魅力が詰まったモンブラン!恵那川上屋もおすすめ!
日本製のモンブランは、ヨーロッパのモンブランと比較し細いマロンペーストで絞られているのが特徴です。
これは日本でモンブランが広まる際に、洋菓子用の広い絞り口金が今ほど浸透しておらず、和菓子用の細い絞り口金でマロンペーストを飾り付けたことがはじまりと考えられています。
そのため、広い絞り口金で作ったモンブランと比較し、マロンペーストが少し堅めのテクスチャなのが特徴です。
舌触りが堅めである分、上品かつ甘みの強い和栗の味がしっかりと舌に感じられます。
恵那川上屋のモンブランは、和栗ペーストをベースとし、洋酒や生クリーム、スペイン産のペーストを加えて和栗の良さを引き出した洋風マロンペーストを贅沢に使用した「栗山」や、和栗をベースにバターや卵を加え炊き上げた口どけの良い生地を作り、モンブラン風の餡を包んで香ばしく焼きあげた「焼モンブラン」があります。
その他にも恵那川上屋でお取り寄せできる洋菓子には魅力的な商品がたくさん!
ぜひ一度チェックしてくださいね♪
モンブランとは「白い山」を意味する世界中で愛される洋菓子!
モンブランという名前は「栗」という意味ではなく、「白い山」という意味です。
フランスとイタリアの国境にある「モンブラン山」がモチーフとなり、山に見立てた形状のモンブランが作られていきました。
モンブランには栗を使う決まりがないので、さつまいもやいちごなどを使ったモンブランもあり、さまざまな味わいを楽しむことができます。
モンブランは日本人はもちろん、発祥の地とされるヨーロッパを中心に世界中で愛される洋菓子の1つですね。
恵那川上屋のモンブランは自信と定評があります!
また、モンブラン以外にもさまざまなおすすめの洋菓子があります。
ぜひ一度恵那川上屋の洋菓子をお取り寄せしてみてくださいね♪