2020.01.29
きんつばとは?いつ頃、何から作られたお菓子なの?
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
和菓子の中でも人気の高い「きんつば」。
現在ではさまざまな形状やあん以外のアレンジきんつばも存在しますが、定番はあんと小麦粉の皮で四角く成型したきんつばです。
今回はこの「きんつば」のお話。
きんつばとはそもそもどんなお菓子なのか、きんつばの歴史、恵那川上屋のきんつばについてもご紹介していきます。
きんつばとはどんなお菓子?材料や作り方もご紹介
きんつばとはどんなお菓子なのか、材料や作り方から基礎知識をご紹介していきます。
基本的なきんつばと呼ばれるお菓子は、寒天で固めて四角くまとめた粒あんを、小麦粉の皮で包んだ和菓子。
皮で包むといっても餃子のように後から包み込むわけではなく、生地を添えて焼き上げたものとなっています。
自宅で作る場合、一般的なきんつばの作り方は次の通り。
下準備:角寒天を一晩水につけて戻しておく
1:戻した寒天を火にかけてほどく
2:ほどけた寒天に砂糖を加えてさらに寒天を煮溶かす
3:ひと煮立ちしたら粒あんを加える
4:焦げないよう火加減を調節しながらドロッとした感じになるまで水分を飛ばす
5:型に流して冷やし固める
6:固まった羊羹状態のあんを適切なサイズにカット
7:ボウルなどに水、小麦粉を入れて泡立て、皮用のペーストをつくる
8:先に作ったあんを皮用のペーストにくぐらせ、衣をつける
9:衣をホットプレートやフライパンで六面それぞれ焼く
粗熱が取れたら完成!
難しい工程はないものの、じっくり時間をかけて調整するあんは「食べたい!」と思ってもすぐに完成とはいかないので、それぞれのお店でつくられたきんつばには作った人のこだわりが見え隠れします。
きんつばの歴史、きんつばが四角くなった理由とは
きんつばは漢字で「金鍔」と書きます。
元々は、江戸時代に京都で生まれた「銀鍔(ぎんつば)」がルーツといわれています。
銀鍔とは、日本刀の持ち手部分と刃先をつなぎさやに収める時の留め具ともなる「鍔(つば)」をヒントに作られた和菓子です。
当初は丸い形の銀つばと呼ばれるものが主流でしたが、江戸に銀つばが伝わり庶民の味へと変わるのと共に、名称が「金つば」へと変わっていきました。
「金の方が縁起が良い」「京都の銀貨幣文化と違い、江戸では金貨幣が主流だったので金つばに名前を変えた」など諸説ありますが、いずれにしても江戸の街で発展するなかで、金つばの名称がメインとなったという考え方が有力です。
きんつばはなぜ四角が主流に?
発祥時は丸かったきんつば、なぜ四角いものが主流になったのでしょうか?
神戸元町の紅花堂(現:本高砂屋)の初代・杉田太吉さんが、きんつばを四角に改良し、それが全国に広まったというのが一般的に知られています。
四角いきんつばがより全国に浸透したのには諸説ありますが、有名な説には次のようなものがあります。
四角は量産しやすい
きんつばは小麦粉の衣を焼き付けるため、丸い側面の仕上げには時間がかかります。
四角のきんつばは側面にまんべんなく衣を付けることができるので、効率よく生産することが可能になります。
四角は無駄がない
四角い型に入れて作られるきんつばは、持ち帰りの箱に入れても無駄がなく敷き詰めることができます。
お土産にいただいた方は箱を開けたとき、上品な並びが「早く食べたい」と思わせるデザインとなっています。
他に四角い和菓子があったので、負けないように四角に
当時、他にも庶民の間に浸透している和菓子がいくつかありましたが、その多くが四角形をしていました。
「丸い形状のお菓子よりも四角の方が評判が上がりやすい」という話から、四角のお菓子が増えたという説もあります。
お取り寄せも可能な「恵那川上屋」のきんつばの魅力とは?
きんつばはさまざまなお店でアレンジされており、芋きんつばやクルミを練りこんだものは多いのですが、恵那川上屋のきんつばが一味違うのは、上質な粒あんに最良の栗と米はぜを練り込み香ばしさを出してる点です。
和菓子を得意とする恵那川上屋ならではの、素材を活かした味わいです。
恵那川上屋のきんつばは、上質な粒あんに最良の栗と米はぜを練り込んだ「栗蒸きんつば陶三彩」。
岐阜県恵那市正家廃寺跡の出土品である「三彩陶器」をイメージした焼き色と抹茶を施した薄皮で包み、丁寧に蒸し上げています。
7日間と日持ちもよく、贈り物やお土産としても最適ですよ。
その他にも、恵那川上屋では栗を中心としたお取り寄せ和菓子を豊富に取り揃えています。
ぜひ一度、ご賞味くださいね!
きんつばは日本の和菓子の代表格!
きんつばとは「粒あん」「小麦粉」「寒天」を主な材料とし、寒天で固めて四角くまとめた粒あんを、小麦粉の皮で包んだ和菓子。
京都で始まったきんつばは歴史も長く、その時代に合わせて形状や味を変えてきました。
近年では様々なお店でアレンジされており、芋やクルミを練りこんだきんつばなど多種多様です。
特に恵那川上屋のきんつばはこの地方ならではの栗が入ったもの!
小豆と米はぜの粒感と栗の上品な甘みが特徴で、リピーターも多くいらっしゃる逸品です。
きれいに整った美味しそうな見た目と、ほっこりとした上品な甘さのきんつば。
ご自身の日々の贅沢としてはもちろん、大切な方への贈り物にも重宝しますよ!