2020.10.29
煎餅・あられ・おかきの違いは?それぞれの特徴や美味しさを比較!
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
お茶菓子や贈答品などさまざまな場面で親しまれてきた煎餅やあられ、おかきといったお菓子。
どれも米菓という共通点があり、食感なども似ているお菓子ですが、それぞれの何が違うのかご存知でしょうか?
そこで今回は煎餅・あられ・おかきについて、見た目の特徴や材料、作り方の相違点などを詳しく解説します!
「煎餅」「あられ」「おかき」の違い、まずは基本編から!
同じ米菓である、煎餅・あられ・おかき。
まずは材料や見た目の点から、それぞれの違いを見ていきましょう。
材料について
煎餅の原料は「うるち米」、あられとおかきの原料は「もち米」です。
煎餅の原料であるうるち米は、もち米と比べて粘り気が少なく膨らみにくいので、食感は少し硬くなります。
一方、粘り気のあるもち米を使ったあられとおかきは、焼き上げることで膨らみ、煎餅よりも柔らかな食感に仕上がります。
見た目について
煎餅はうるち米を練り、薄く伸ばして焼き上げた平べったい米菓です。
一方、あられとおかきは焼き上げることで膨らむという共通点がありますが、その違いは大きさ!
明確なサイズに決まりはありませんが、一般的には小さいものをあられ、大きいものをおかきと呼び分けています。
それぞれに焼く、揚げるなどさまざまな作り方がありますが、作り方の工程による差はありません。
味についても大きな違いはなく、材料や見た目によって区別されています。
※煎餅の詳細については「煎餅(せんべい)とは?煎餅の疑問を解決!由来や歴史、発祥の地まで」もチェックしてみてくださいね!
歴史も知りたい!煎餅・あられ・おかきの違い
煎餅・あられ・おかきの発祥や、歴史の違いについてもご紹介します。
煎餅の発祥と歴史
煎餅の発祥は紀元前202年〜紀元後8年ごろの中国で、宮廷のおめでたい祝日の食膳に加えられ、特別な食べ物として楽しまれていました。
煎餅が中国から日本に伝わったのは飛鳥時代。
当時は小麦粉と水を練って油で煎ったもので、今とは異なる食べ物でした。
日本で現在のような見た目や味わいの煎餅が親しまれるようになったのは明治時代の頃で、日光街道の宿場町だった草加宿で「おせん」と呼ばれるおばあさんが、売れ残った団子を潰して焼き上げたのが始まりだと言われています。
あられの発祥と歴史
あられが誕生したのは奈良時代。
宮廷で唐など海外からの客へ向けた、おもてなし料理として振舞われていました。
その時代のあられは現在のようなお菓子ではなく、米粒を炒ったものだったそうです。
あられは空から降ってくる「霰(あられ)」が語源です。
あられを作る行程で、餅を煎る際に音を立てて跳ねながら膨らむ様子が霰と似ていることからと名付けられました。
おかきの発祥と歴史
おかきは「かきもち」の女房言葉で、元々は「かきもち」と呼ばれていました。
おかきの素材である餅は、古くから神仏へのお供え物として用いられていました。
正月に供えられた鏡餅を鏡開きで食べる際に餅を手で割ったことから、手で欠いた餅=かきもちと呼ばれるようになり、おかきが広まったと言われています。
煎餅・あられ・おかきは味も種類さまざま!
歴史ある煎餅とあられとおかきですが、現在ではさまざまなお店でバリエーション豊かな商品を揃えています。
それぞれの種類を、食べ比べてみるのも楽しいですね♪
あられとおかきの種類
<品川巻>
のりで包み上げたシンプルなお菓子。
<げんこつ>
ゴツゴツとした見た目で、少し硬めの食感。
<柿の種>
唐辛子の辛味を効かせた、長楕円型のお菓子。
※あられかおかきかは、大きさによって異なります。
煎餅の種類
<のり煎餅>
焼き上げた煎餅にのりを巻いたひと品。のりの甘みと磯の香りを楽しめる。
<ざらめ煎餅>
ざらめ砂糖の甘みと醤油の風味が絡まった甘辛い煎餅。
<揚げ煎餅>
成形した煎餅を油で揚げたもの。
<米粒煎餅>
おこげのように香ばしい、ざくざくとした食感の煎餅。
現在は、上で紹介したもの以外にもたくさんの種類の煎餅が出てきています。
えび煎餅など、原材料に関わらず平べったくパリッとした食感のお菓子は「煎餅」として親しまれており、バリエーションがどんどん広がっています。
ちなみに、恵那川上屋では栗のおこげせんべいを販売中!
きんとんを炊くときにできる「おこげ」風の煎餅で、渋皮入りの栗や砂糖を混ぜて風味豊かに焼き上げています。
さまざまなバリエーションの煎餅を楽しんでみてくださいね!
煎餅・あられ・おかき、それぞれの違いを知ればもっと美味しく!
煎餅・あられ・おかきの大きな違いは「材料」と「見た目」。
煎餅の原料はうるち米、あられとおかきの原料はもち米です。
煎餅はうるち米を練り、薄く伸ばして焼き上げた平べったい米菓です。
あられとおかきは焼き上げることで膨らむという共通点がありますが、その違いは大きさで、小さい場合はあられ、大きい場合はおかきと呼び分けられています。
昔から日本で愛されて続けている煎餅・あられ・おかきは、現在でも日々のおやつや御茶請け、贈答品など、さまざまなシーンで欠かせないお菓子です。
恵那川上屋では、栗のおこげせんべいをはじめ栗の和菓子のお取り寄せをご用意しております。
ぜひチェックしてみてくださいね!