2021.03.12
ボーロとはどんなお菓子?名前の意味や由来、歴史なども解説!
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
サクッとした食感の「ボーロ」。
控えめの甘さが優しいボーロは、日本では昔から愛されている和菓子の一つです。
たまごボーロや乳ボーロは、小さなお子様のおやつとしても人気ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回は、このボーロについて。
「ボーロとはどんなお菓子か」という基本から、特徴や名前の由来、歴史まで掘り下げてご紹介します。
ボーロとはどんなお菓子?
ボーロは焼き菓子の一種で、小麦粉に砂糖や卵などを加えて丸く成形し、焼き上げたお菓子です。
ボーロの基本の材料は以下の4つです。
- 小麦粉(子供向けには溶けやすい馬鈴薯でん粉が多い)
- 砂糖
- はちみつ
- 卵
特徴は素朴で優しい味わい。
甘さが控えめでどこか懐かしさを感じる美味しさは、小さなお子さまからご年配の方まで幅広い世代から愛されています。
食感はクッキーのようなザクザクとした食感のものから、口にいれるとホロホロと溶けるような食感のものまで、さまざまなタイプがあります。
ボーロは焼き菓子の総称として使われますが、和菓子のボーロは円形で少し平たい形のものが多いです。
ボーロの名前の意味や由来、呼び方の種類をご紹介
「ボーロ」という少し不思議な名前ですが、実はこれはポルトガル語。
ポルトガル語で、ボーロは「菓子」という意味があります。
ボーロがポルトガルから日本に伝来したのは16世紀のこと。
当時は菓子の総称として使われていましたが、日本では現在に至る間に、みなさんがご存知のお菓子「ボーロ」のみをボーロと呼ぶようになりました。
ボーロと一言で言っても、日本各地ではさまざまな呼び方をされています。
丸ぼうろ
佐賀県佐賀市をはじめ、大分県中津市や薩摩地方の銘菓です。
九州の職人がポルトガルから製法を学び、独自のボーロを作り上げたそうです。
衛生ボーロ
京都にある菓子メーカーでボーロを作っていることから、京都近郊ではその社名をとって、ボーロのことを「衛生(えいせい)ボーロ」と呼ぶ方が多いです。
乳ボーロ
大阪にある菓子メーカーでもボーロを作っており、大阪近郊ではその菓子メーカーで販売している商品名「乳ボーロ」を、ボーロの総称として呼ぶ方が多いです。
また、呼び方だけでなく種類もさまざまです。
蕎麦ボーロ
京都銘菓のひとつで、小麦粉・砂糖・卵を使った基本の生地に蕎麦粉を加えて練ったもの。
中心に丸い穴を開け、梅花型に焼いています。
きんとんぼうろ
恵那川上屋では、愛らしい栗の形のボーロ「きんとんぼうろ」をご用意しています。
「きんとんぼうろ」は、渋皮入りの栗をボーロ生地に練り込んで焼き上げています。
昔ながらの素朴な味わいで歯ごたえがあり、噛むたびにほのかな栗の風味と自然な甘みが広がる焼菓子です。
近年は蜂蜜を多めに加えた「はちみつボーロ」、チョコでコーティングした「チョコボーロ」、かぼちゃやにんじんなどの「野菜ボーロ」など、新しい味わいのボーロも増えています。
ボーロが日本へ広まった歴史とは
ボーロはもともと南蛮菓子で、16世紀にポルトガルから日本に伝来しました。
南蛮菓子のボーロは日本のボーロと違い、どちらかというとカステラのような食感のお菓子でした。
しかし、日本で南蛮菓子と同様の材料を使用して作ったところ、小麦粉の成分の違いから、南蛮菓子とはまったく異なるホロホロとした食感のお菓子になったそうです。
その後、日本では日本独自のボーロが和菓子職人の手によって発展し、現在の形になりました。
ボーロとは素朴な味わいが魅力の歴史あるお菓子!
ポルトガルから伝来した「ボーロ」は、小麦粉に砂糖や卵などを加えて丸く成形し、焼き上げたお菓子です。
素朴で優しい味わいが特徴で、小さなお子さまからご年配の方まで幅広い世代から愛されています。
日本各地には銘菓や地域で愛されるさまざまなボーロがありますので、色々と食べ比べてみるのも楽しそうですね。
恵那川上屋では、「きんとんぼうろ」以外にもさまざまな栗の洋菓子のお取り寄せが可能です。
ぜひおうちでゆっくり楽しんでくださいね♪