2021.05.25

日本での栗の歴史を詳しく!栽培や食べ方の変遷まで

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こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。

 

優しい甘みの栗は加熱してそのまま食べるのはもちろん、栗きんとんや栗ようかん、モンブランなど、さまざまなスイーツとしても愛されています。

 

日本での栗の歴史は古く、なんと縄文時代から食べられていたとされています。

今回は、栗が日本で食べられるようになってから現在までの歴史についてご紹介します。

栗

 

 

日本での栗の歴史は縄文時代から!

日本での栗の歴史について、時代を追って順に見ていきましょう。

 

縄文時代

栗は遠い昔から日本人に親しまれてきた素材です。

 

三内丸山遺跡などの縄文時代の遺跡から、炭化した栗などが発掘されています。

三内丸山遺跡の周辺には栗林があったことも分かっています。

 

このことから、日本では少なくとも縄文時代から野生の栗が自生しており、その後安定的に栗が栽培されたと考えられています。

 

ちなみに、三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、5月にユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関が世界文化遺産に登録するよう勧告したことでも話題になりました。

7月に行われるユネスコの世界遺産委員会によって正式に決まるかも注目ですね。

 

栗はビタミンCやカリウム、食物繊維の含有量が高く、栄養価が優れた食材です。

当時の人々にとって、栗は貴重なエネルギー源だったのでしょう。

 

また、栗が必要とされていたのは食材だけではありません。

栗の木は、大型のものだと幹の直径が80cm以上にもなることから、祭祀用の建物や竪穴式住居にも、栗の木が使用されていたことが判明しています。

 

さらに遺跡の調査結果から、栗の木は道具を作る材料や燃料としても使用されていたと考えられています。

 

栗は成長が早いため安定的に収穫できること、水湿に強くて腐りにくいこと、木材としては割りやすく加工がしやすいことから、活用の幅が広く、当時の人々にとって重要な存在だったようです。

 

奈良時代

奈良時代、米1升の価格が5文だったのに対して栗は8文と、栗は非常に高価なものでした。

そこで7世紀に持統天皇が栗を全国に植えることを命じ、栗の栽培が全国に広がっていきました。

 

栗が重宝されていたという史実は、『古事記』や『日本書紀』でも記載されています。

 

戦国時代

日本の伝統的な保存食に、栗を乾燥させた「かち栗」というものがあります。

 

栄養価が高いことから従前より食されていましたが、「かち栗」=「勝ち栗」という縁起のよさから戦国の武将たちの間で目に留まり、栗の栽培がさらに加速していきました。

 

江戸時代

日本一大きい栗といわれる「西明寺栗」が誕生したのは、江戸時代とされています。

 

秋田藩主の佐竹氏が京都の丹波地方や美濃の養老地方から栗の種子を持ち帰り、秋田で栽培をはじめたところ、大きな実をつける個体が生まれたそうです。

その種を改良して、西明寺地区で誕生したのが西明寺栗だと言われています。

 

明治時代〜平成時代

明治時代以降、中国原産の中国栗(甘栗)の栽培が日本各地で試みられるようになりました。

しかし、日本の気候が合わなかったり、クリタマバチという害虫の被害を受けやすかったりすることが原因で、栽培はなかなか定着しませんでした。

現在でも日本国内で中国栗はあまり栽培されていません(一部例外となる地域もあります)。

クリタマバチの影響は日本原産の栗にも及びました。

クリタマバチは中国から侵入し、昭和16年に岡山県で初めて発見されました。

日本原産の栗は既に国内各地で様々な品種が栽培されていましたが、クリタマバチが急速に全国に蔓延したことで多くの品種が失われました。

 

このことから、クリタマバチに対して抵抗性のある栗の品種(「丹沢」「伊吹」「筑波」など)の育成が行われるようになりました。

また、平成に入るとクリタマバチの天敵であるチュウゴクオナガコバチが放虫され、クリタマバチによる被害は激減しました。

 

日本栗は渋皮がむきにくく調理が大変だと感じることが多かったのですが、2000年代に渋皮がむきやすい日本栗品種「ぽろたん」が登場。

オーブントースターで加熱するだけで簡単に渋皮をむくことができる、画期的な品種が生まれました。

 

 

歴史ある日本の栗の種類や、美味しい栗の見分け方

剥き栗

日本では古くから愛されている栗。

 

現在日本国内ではさまざまな種類の栗が流通しています。

その一部をご紹介します。

 

筑波(つくば)

熟期:9月下旬から10月上旬

外観:大きめで、皮に光沢がある

用途:ゆで栗や渋皮煮に適している

 

丹沢(たんざわ)

熟期:9月上旬から中旬

外観:三角形で皮に光沢が少ない

用途:果肉の色が鮮やかなため、菓子の原料になることが多い

 

銀寄(ぎんよせ)

熟期:9月下旬から10月上旬

外観:形が平らで粒は大きめ。皮の光沢はやや少ない

用途:丹波栗の代表的な品種。料理や菓子などに幅広く使われている

 

ぽろたん

熟期:9月中旬から下旬

外観:丹沢と似て三角形で皮に光沢が少ない

用途:日本栗を改良した栗。皮が簡単にむけるため、料理もしやすい

 

日本栗は水分が多いため、蒸したりゆっくり加熱したりすること甘みが増します。

和菓子はもちろん、茶碗蒸しのような和食にも向いているのが特徴です。

 

栗の種類について、詳しくは「代表的な栗の種類は何?それぞれの特徴とおすすめの食べ方」をチェックしてくださいね!

 

 

せっかく栗を食べるなら、美味しいものを選びたいですよね。

次の4つのポイントを知っていれば、美味しい栗に出会うことができます。

 

<美味しい栗を見けるポイント>

①鬼皮(外側の焦げ茶の皮)がつやつやしている

②粒が丸くぷっくりして重い

③軽く触れても鬼皮がへこまない

④虫食い穴がほとんどない

 

ぜひ参考にしてくださいね!

 

 

歴史ある日本の栗。種類と見分け方を知って美味しく味わおう

日本での栗の歴史は古く、縄文時代から食べられていたと言われています。

食材としてだけでなく、建物の木材や燃料としても使われるなど、昔から栗は人々の暮らしにとって重要な存在だったようです。

 

古くから愛され続けている栗は、現在では日本国内で多くの種類が流通しています。

美味しい栗を見分けるポイントを参考にし、ぜひさまざまな栗を食べてみてくださいね。

 

恵那川上屋では、厳選した栗を用いた栗のスイーツのお取り寄せが可能です。

さまざまな変わり種もご用意していますので、贈り物やご自宅用に、ぜひご利用ください♪

 

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