2024.04.11
岐阜県の岩村城跡を観光しよう!岩村城下町の見どころも
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
岐阜県恵那市には、日本三大山城の一つに数えられる岩村城があります。
近年の山城ブームで気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、岩村城跡の基本情報を始め、歴史や特徴、見どころについてご紹介します。
周辺の観光スポットも合わせてご紹介しますので、岩村城観光の際には、ぜひ参考にしてくださいね。
日本三大山城である「岩村城跡」とは?
岩村城は、岐阜県恵那市にある山城です。
まずは岩村城跡の基本情報と、特徴や歴史について触れていきましょう。
岩村城跡の基本情報
〈岩村城跡〉
- 住所:岐阜県恵那市岩村町字城山
- アクセス:車で中央自動車道「恵那IC」より、国道257号線で約20分/JR中央本線「恵那駅」から明知鉄道に乗り換え、「岩村駅」下車後、徒歩約1時間
岩村城跡の歴史
岩村城は鎌倉時代初期に築かれた山城で、戦国時代には織田信長の叔母である「おつやの方」が女城主として城を守り抜いたことで知られています。
この城が名城といわれるのは、その規模の大きさだけでなく、1185年の築城から明治時代の廃城に至るまで、700年もの長い歴史を持つためです。
戦国時代、未亡人の「おつやの方」は織田信長の五男である養子の御坊丸とともに武田軍の攻撃を受けました。
「おつやの方」は領民を守るため、敵であった武田の家臣:秋山信友と結婚し、城を引き渡すことに。
ところが信友は、信長の関係者と結婚したことを武田信玄に良く思われないことを悟り、御坊丸を武田家の人質として甲府に送ってしまいます。
そのことで織田家は激怒し、1575年に岩村城を攻略。
信友と「おつやの方」は処刑されてしまいましたが、領民を守り抜いた決断が“女城主伝説”となり、岩村城の名を残すことになりました。
この話にちなんで、岩村城下町にある岩村醸造という酒屋では、「女城主」という名の付いた日本酒を製造・販売しています。
瓶やパッケージに「おつやの方」が描かれているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
岩村城跡の特徴
岩村城は標高717mの山上に築かれた山城で、日本で一番高いところに位置する城でもあります。
日本三大山城の一つであり、日本百名城にも選ばれています。
現存する石垣から当時の規模の大きさがイメージでき、天守閣跡や堀切(敵の侵入を防ぐ堀)などが残る城跡から、当時の様子が垣間見える貴重な場所です。
山の地形を巧みに利用した堅固なつくりであることも、大きな特徴といえるでしょう。
また、霧が発生しやすい気象条件も活かされ、別名「霧ヶ城」とも呼ばれています。
霧がかかるととても幻想的なので、霧が出てきやすい朝に散策するのもおすすめですよ。
岩村城内には「岩村城再現CGビューア」が15箇所設置されており、スマホやタブレットで読み込むと、音声ナレーションによる解説と再現CG映像が楽しめるのも魅力です。
岩村城跡の詳しい見どころは、次で詳しくご紹介します。
岐阜県の岩村城跡を観光!見どころをご紹介
それでは、ここからは岩村城跡の見どころをご紹介します。
特におすすめなのが次の6つです。
- 初門
- 追手門・三重櫓・畳橋
- 霧ヶ井
- 六段壁
- 本丸埋門
初門
岩村城跡へ登るまでの道のりで、最初の関門が初門(はつもん)です。
険しい坂道を登っていくと、突如として登城路がヘアピンカーブ(U字に折り返すように曲がる急カーブ)となっています。
これは、敵が一気に侵入してくるのを防ぐための工夫です。
急な坂道を上り詰めた状態で急な曲がり角に行き当たれば、敵の気力も萎えてしまうことでしょう。
初門はその名の通り、岩村城の入口として重要な役割を担っていました。
追手門・三重櫓・畳橋
追手門(おってもん)は岩村城の第三の門で、かつては実質的な天守閣「三重櫓(さんじゅうやぐら)」がありました。
ここには「畳橋(たたみばし)」と呼ばれる可動式の橋が架けられ、戦時には板を外して敵の侵入を防いでいました。
現地の看板のQRコードを読み取ると、当時の三重櫓や畳橋のCGが見られ、かつての姿を偲ぶことができます。
霧ヶ井
岩村城を「霧ヶ城」と呼ぶ由来となったのが、この「霧ヶ井(きりがい)」という井戸です。
敵の攻撃時に秘蔵の「蛇骨(じゃこつ)」を投入すると、霧に覆われて城を守ったという言い伝えがあります。
なお、蛇骨は二の丸の宝蔵に収蔵されています。
城内には霧ヶ井を含め17もの井戸があり、飲料水には事欠かなかったようです。
霧ヶ井はその中でも特に重要視されており、城絵図でもこの井戸だけ「覆屋(おおいや)」と呼ばれる屋根付きで描かれていました
六段壁
本丸北東面の雛壇状に築かれた見事な六段の石垣が「六段壁」です。
当初は最上部のみの高石垣でしたが、崩落防止のため下段を継ぎ足す補強を重ね、現在の六段の姿となりました。
下段ほど新しい技術で積まれており、時代による石積みの違いが分かる貴重な遺構です。
本丸埋門
二の丸から本丸への入口「本丸埋門(ほんまるうずみもん)」の石垣は、野面積み(のづらづみ)、打込接(うちこみはぎ)、切込接(きりこみはぎ)の、3種類の石積み技術が一度に見られる珍しい場所です。
向かって左側に見られる野面積みの石垣は、築城当初のものがそのまま残されています。
右側の切込接の石垣は江戸時代に積まれ、表面をきれいに削ってあるのが特徴です。
また、真ん中の打込接は、石を加工してブロックのように積まれています。
時代による石垣の変遷がよくわかり、岩村城の700年の歴史を物語る遺構となっています。
恵那市観光協会のいわむら観光マップにも、QRコードのサンプルや岩村城跡図、各所の説明付きの岩村城跡マップがあるので、参考にしてみてくださいね。
岩村城跡と共に観光したい岩村城下町もチェック!
岩村城跡に来たら、岩村城とともに栄えた岩村城下町の観光も欠かせません。
ここでは岩村城下町の特徴や見どころ、岩村城周辺のおすすめ観光スポットもあわせてご紹介します。
※2024年3月時点の情報です。
施設情報は変更される場合もあるため、事前にホームページなどでご確認ください。
岩村城下町「岩村町 岩村本通り」を散策
岩村城下町である岩村町の岩村本通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された商家の町並みです。
江戸から昭和初期の歴史ある建造物が残り、なまこ壁※や格子戸、屋根付き看板など風情ある意匠を楽しめるでしょう。
※外壁を保護するために壁面に平瓦を並べて貼り、継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に高く盛り上げて塗る左官工法
6つの旧家では土間が無料で一般開放されており、休憩スポットとしても利用可能です。
町家造りの旧問屋である木村邸、土佐屋「工芸の館」、江戸城下町の館 勝川家、加納家(鉄砲鍛冶)、いわむら美術の館、上町まちなか交流館では、当時の暮らしや産業に触れられます。
また、町並みの至るところには、儒学者の佐藤一斎(さとう いっさい)の言葉が刻まれた木版が飾られています。
渡辺崋山(わたなべ かざん)や西郷隆盛など幕末の志士に影響を与えた人物で、木版から教えを汲み取ることができるでしょう。
さらに、各家の玄関先には「女城主の里」にちなんで、女主人の名前が記されたのれんが掛けられるなど、城下町に女城主伝説の名残が色濃く残されています。
足を伸ばして恵那市の北部エリアを観光
岩村城から少し足を伸ばすと、恵那市の北部・北東部エリアに恵那峡や大井宿などの観光スポットがあります。
恵那峡のある北東部は特に自然が豊かなエリアです。
大正時代に木曽川をせき止めて作られたダム湖の周辺が、恵那峡と呼ばれています。
現在、恵那峡は自然公園となっており、公園内の遊歩道では四季折々の植物を楽しみながらの散策が可能です。
恵那峡については「恵那峡の観光を楽しもう!見どころや周辺の観光スポットをご紹介」でも詳しくご紹介していますので、参考にしてくださいね
大井宿は恵那市の北部にある中山道の宿場町で、江戸から数えて46番目に当たります。
現在も旅籠屋や旧家、庄屋宅などが残り、古い町並みを楽しめるでしょう。
このほかにも恵那市の観光スポットについては「岐阜県の恵那市の魅力は?観光スポットを詳しくご紹介!」でご紹介しています。
女城主にちなんだ食事を楽しむ
観光に欠かせないのが、その地域の郷土料理やスイーツなどのグルメではないでしょうか。
岩村城を中心としたエリアでは、女城主にちなんだスイーツからコース料理、和食膳やお酒まで、さまざまなグルメが提供されています。
地元の各店が、地元で取れる野菜や特産品の寒天、お酒などを使った料理を創作しています。
「絶世の美女」とも語り継がれる女城主をイメージしながら、ちなんだ食事を楽しむのも観光の醍醐味といえるでしょう。
四季の栗きんとんや季節の素材を使用した創作和菓子を取り揃える恵那川上屋も、恵那市に「栗里宿 恵那峡店」「恵那中央店」を構えています。
特に、恵那峡に程近い「栗里宿 恵那峡店」では、茶房を併設。
イートインコーナーで限定メニューをご提供しています。
観光の間に、人気の栗菓子や旬の味覚でホッと一息つくのはいかがでしょうか。
岩村城跡は見どころ満載!季節ごとの観光を楽しもう
岩村城跡は、標高717mの山上に築かれた、壮大な石垣が特徴の山城です。
日本三大山城の一つにも数えられています。
見どころは多く、本丸へと続くいくつもの門や、さまざまな工法が見られる石垣など、築城から700年という長い歴史を重ねた城の変遷を感じられるでしょう。
また、岩村城は女城主「おつやの方」が守った城としても有名で、城下町を散策すれば、今でも女城主の里であることを感じられます。
岩村城がある恵那市は、市内に多くの観光スポットがあります。
岩村城跡や城下町とともに、少し足を伸ばして恵那峡や大井宿で観光を楽しむのもおすすめです。
岐阜県の郷土菓子である栗きんとんをはじめとした、季節の創作菓子を販売する恵那川上屋では、恵那市内に「栗里宿 恵那峡店」と「恵那中央店」の2店舗を構えております。
恵那市を観光の際には、ぜひお立ち寄りください。