2023.12.05
岐阜県のご当地鍋は?すったて鍋・ぼたん鍋など有名な鍋をご紹介!
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
岐阜県にはご紹介しきれないほどの美味しいグルメがたくさんありますが、実は「鍋料理」もおすすめなんです。
日本各地で地域ごとにご当地鍋がありますが、岐阜県では特に有名な鍋料理が3つあります。
今回は岐阜県のご当地鍋について、その魅力をお伝えします。
寒い時期にご当地鍋を食べに行くついでに訪れたい、おすすめの観光スポットもご紹介しますので、ぜひ鍋と観光を楽しみに訪れてくださいね!
岐阜で有名なご当地鍋にはどんなものがある?
岐阜県には有名なご当地鍋が3つあるとお伝えしましたが、その3つは「すったて鍋」「ぼたん鍋」「各務原(かかみがはら)キムチ鍋」です。
順番にどんな鍋か、その内容や歴史、おすすめの理由をお伝えしていきます。
「すったて鍋」の基本レシピもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
岐阜県おすすめのご当地鍋①すったて鍋
まず、「すったて」って何? と思われた方もいるでしょう。
「すったて」とは、大豆を石臼ですりつぶしたペースト状のものです。
擦りたてを使うことから「すったて」という名前が付けられました。
「すったて」は、合掌造りで有名な白川郷で古くから作られていたもの。
山奥にある村では、やせた土地でも豊富に収穫できる大豆が貴重なタンパク源となっており、さまざまな調理を経て、この「すったて」が生まれたそうです。
お祝い事やハレの日には味噌や醤油などを加えた「すったて汁」が食べられていました。
この「すったて汁」をアレンジしたのが、「すったて鍋」です。
「すったて鍋」は、「すったて」を出汁などお好みの味付けのスープに入れて、お肉や野菜を加え、大豆そのものの良さを楽しめる、まろやかな風味の鍋料理です。
近年はさらにアレンジが加えられ、岐阜県のご当地牛である飛騨牛や白川村特産のきくらげをプラスした「白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋」も登場しました。
日持ちしないことから村外不出の“幻の郷土料理”とも呼ばれていた「すったて」ですが、「すったて鍋」は2014年「第10回ニッポン全国鍋合戦」でも優勝し、今では有名なご当地鍋になっています。
岐阜県おすすめのご当地鍋②ぼたん鍋
日本の山間地帯では、古くから入手しやすい猪肉を入れた「ぼたん鍋」がよく食べられていました。
猪鍋(ししなべ)とも呼ばれていますが、猪肉は赤みが強く、花のように並べると、まるで牡丹(ぼたん)に見えたことから、「ぼたん鍋」と名付けられたようです。
猪肉以外に、野菜、きのこ類、芋類、豆腐、コンニャクなどを入れたものが多く、味付けは地方によってさまざま。
自然豊かな山に囲まれた岐阜県でも、「ぼたん鍋」がご当地鍋として有名です。
主に岐阜県西部で名物とされている鍋料理で、味噌仕立てで出されていることが多く、肉厚の割に淡白な猪肉の魅力が引き立ちます。
猪肉は煮込めば煮込むほど柔らかくなり、噛めば噛むほど脂の甘みが出てくる、じっくり味わえる希少価値の高いお肉。
さらに、高タンパク・低脂肪でコラーゲンが多いという、ヘルシーな素材でもあるんです!
臭みがなく、ジビエの中でも食べやすさに定評があります。
「ぼたん鍋」は今や岐阜県の冬の名物詩となっており、寒い時期に訪れたらぜひ味わっていただきたい逸品です。
岐阜県おすすめのご当地鍋③各務原キムチ鍋
「キムチ鍋ってどこにでもあるのでは?」と思った方もいると思いますが、「各務原キムチ鍋」は、こだわりのキムチが格別においしいんです!
全国のご当地グルメが集結する「B-1グランプリ」では、2008年に開催された第3回目で各務原キムチ鍋がブロンズグランプリを獲得。
さらに、ご当地鍋フェスタ「鍋-1グランプリ」では、2015年の第6回目でグランプリを獲得しています。
各務原市は1999年に各務原日韓親善協会が発足し、2003年から韓国春川(チュンチョン)市と姉妹都市提携を結んでおり、各務原キムチは姉妹都市交流がきっかけで作られました。
各務原日韓親善協会の発足後は、「このキムチを各務原の特産にしよう!」と各務原市では毎年恒例事業として「キムチ漬け」講習会を実施。
毎回、大幅に定員を上回る問い合わせを受けているそうです。
各務原キムチは、各務原市の特産物であるニンジンと、韓国春川市の特産物である松の実が入っているのが特徴。
その本格的なキムチを使った「各務原キムチ鍋」は、お店によってさまざまな味付け・具材になっています。
全国的にも知名度が上がっている各務原キムチを使った鍋を、ぜひ一度味わってみてください!
「すったて鍋」の作り方をご紹介!
3つのご当地鍋の中でも、特に珍しい「すったて鍋」。
気になった方も多いのではないでしょうか。
まず、「すったて」は、大豆を一晩水に浸けておき、少し固さが残るくらいに煮ます。
煮た豆をすり鉢などですりつぶして完成です(ミキサーでもOK)。
鍋に水を入れ、根菜類など柔らかくなるまで時間がかかる野菜を先に入れて沸騰させます。
その後、お好みの出汁(お好きな鍋の素でもOK)を入れて牛肉と他の野菜も入れ込み、「すったて」を最後に入れたら完成です。
「すったて」は沸騰させないように、火加減に気をつけてくださいね。
ちなみに、「すったて汁」の場合は「すったて」を火にかけて醤油や味噌で味付けをし、沸騰直前で火を止めて完成です。
なめらかでふわふわな食感、まろやかなコクのある味わいをぜひ食べてみてくださいね。
岐阜のご当地鍋をぜひ現地で!寒い時期の観光もおすすめ
ご自分で作るのも良いですが、やはり岐阜県の美味しい飛騨牛ときくらげを入れた、現地で食べる「すったて鍋」は格別です!
もちろん、「ぼたん鍋」や「各務原キムチ鍋」もお店ごとに工夫が凝らされており、ご当地で食べる良さがあります。
寒い時期のおすすめスポットとして、「すったて鍋」が有名な白川郷、「ぼたん鍋」が有名な西部の関ケ原古戦場記念館、「各務原キムチ鍋」が有名な各務原市の岐阜かかみがはら航空宇宙博物館をご紹介しますので、ご当地鍋を味わいにぜひ訪れてみてくださいね。
ご当地鍋以外にも楽しんでいただきたい、岐阜県ならではのグルメもご紹介します。
ご当地鍋と一緒に楽しみたい!おすすめ観光スポット
それぞれの見どころもチェックしてみてくださいね!
白川郷
「すったて鍋」の発祥地である「白川郷」は、冬に外せない人気の観光スポットです。
白川郷は大小100棟余りの合掌造りの建物が連なっており、その周りを豊かな大自然が彩っている、日本古来の懐かしい風景が見れる場所です。
1995年に世界文化遺産にも登録されています。
合掌造りとは、木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように組み合わせて建築された、茅葺きの三角屋根の建物のこと。
古くから伝わる日本独自の建築様式で、外から見ても素晴らしいですが、屋内も貴重な造りになっているので、家の中を見学することができる「和田家」「神田家」「長瀬家」もぜひ訪れてみてください。
特に冬は、周囲の山々と合掌造り集落に雪が降り積もった様子が美しく、辺り一面が銀世界に包まれたノスタルジックな光景に時を忘れてしまいます。
「白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋」は、白川村内の旅館や民宿、お食事処で食べることが可能です。
白川郷については、以下のコラムでも詳しくご紹介しています。
関ケ原古戦場記念館
「ぼたん鍋」が有名な岐阜県西部に位置する関ケ原町の「関ケ原古戦場記念館」は、天下分け目の戦いとして名高い関ヶ原の戦いが繰り広げられた歴史深い地。
最新技術を結集した体験型の施設として人気の「関ケ原古戦場記念館」では、巨大な床面スクリーンのグラウンド・ビジョンで俯瞰的に世紀の戦いを見ることができます。
風・振動・音・光の演出で、戦いの中に入り込んだような体験が叶う、岐阜県西部おすすめのスポットです。
刀剣や火縄銃などの武器に触れることができる体験コーナーや、陣羽織を着て戦国武将のように写真が撮れるコーナーもあり、歴史好きにはたまらない施設になっています。
展示コーナーでは精巧な甲冑(かっちゅう:戦士が頭や体を守るために身につけた武具)の複製も飾られており、徳川家康、石田三成などの甲冑も見ることができます。
360度ガラス張りの展望室から合戦の痕跡が一望できるのも魅力です。
関ケ原古戦場記念館は町内でもっとも高さのある建物なので、晴れた日には金華山の頂上の岐阜城まで眺めることができますよ。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
「各務原キムチ鍋」のある各務原市に1996年に開館した「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」は、航空と宇宙の専門博物館として日本唯一となる貴重な博物館です。
2018年にリニューアルオープンし、展示面積が1.7倍になるなど、さらにパワーアップしています。
航空宇宙の歴史や産業技術を学ぶことができ、9400㎡のスペースに43機が揃う光景は圧巻です。
木や布が使われている人類初の動力付き飛行機や日本で初めて水冷エンジンを搭載した戦闘機、名機として有名な低騒音STOL実験機など、希少な飛行機が多数展示されています。
大型旅客機と小型航空機両方の操縦体験ができるシミュレーターもあり、子供から大人までたっぷり楽しめますよ。
また、宇宙エリアもあり、人工衛星やロケット、宇宙探査機も見ることができます。
日本の最新鋭探査機「はやぶさ2」、NASAの探査機「キュリオシティ」が見れるのは岐阜県のここだけ!
さらに、ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」の実物大模型の中に入ることもできるという、見どころ満載のスポットです。
岐阜県ならではの有名グルメ
岐阜県には、たくさんの郷土料理があります。
朴葉味噌
味噌にネギやしょうがなどの薬味やきのこ類・山菜などを混ぜたものを、飛騨地方に多く自生している朴の木(ほおのき)の葉の上に乗せ、焼いて食べる料理です。
飛騨の味噌に砂糖やみりん、酒を加えて作った朴葉味噌はコクと甘みが強く、お酒のつまみにもよく合います。
朴葉味噌と飛騨牛を組み合わせた料理を出しているお店も多いです。
また、同じく朴葉を使った郷土料理に「朴葉ずし」や「朴葉もち」もあります。
恵那川上屋にも、栗きんとんを芯に甘さ控えめの蒸し羊羹を朴葉で包み蒸し上げた「くり壱」がありますよ。
五平餅
串にお米をつぶしたものを巻きつけ、形を整えてタレをつけて焼いて作った五平餅。
醤油や味噌がベースになっているものが多いですが、地域やお店に寄ってみりんや砂糖を加えた甘辛い味わいになっているものもあります。
香ばしい風味も相まって、ついつい食べたくなる郷土料理です。
栗きんとん
岐阜県の栗きんとんは、栗を砂糖と炊き上げて栗の形に成形したシンプルなもの。
甘すぎず、栗そのものの味わいを楽しめる素朴な味わいで、一度食べたらファンになる方も多いですよ。
岐阜県東濃地方にある恵那川上屋の栗きんとんは、厳選した栗に少量の砂糖を合わせ、長年の知識と経験によって培ってきた製法で炊き上げたしっとりとした生地が魅力です。
採れたての新栗そのもののおいしさを引き出した味わい、口の中でほろりとほどける素朴な食感を楽しめます。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
このほか、以下のコラムでも郷土料理をたくさん紹介しています。
魅力たっぷりの岐阜のご当地鍋をぜひ味わいに!
全国各地にご当地鍋がありますが、岐阜県で有名なのは「すったて鍋」「ぼたん鍋」「各務原キムチ鍋」です。
どれもおすすめなのですが、なかでも珍しいのは「すったて鍋」。
出汁などのスープに大豆をすり潰してペーストにした「すったて」を加え、飛騨牛をやきくらげ、野菜を加えた、まろやかな味わいの鍋です。
猪肉をいただく「ぼたん鍋」は岐阜県西部で名物となっており、「各務原キムチ鍋」は各務原市の特産物であるニンジンと、韓国春川市の特産物である松の実が入っている各務原キムチをキムチを使ったご当地鍋です。
岐阜県にはこのほかにも、たくさんの郷土料理やおいしいグルメがあるので、今回ご紹介した観光スポットを巡りながら、ぜひ食べてみてください。
岐阜県の郷土料理でもご紹介した栗きんとんや、季節の素材を使った創作菓子を販売する恵那川上屋でも、こだわりのお菓子をご用意しています。
岐阜県旅行の際に、お気軽にお立ち寄りくださいね!