2021.12.20

イタリアのモンブランはなぜ白い?世界のモンブランの秘密

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こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。

 

皆さん、モンブランはお好きでしょうか?

普段購入するモンブランといえば、黄色や茶色を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はイタリアのモンブランは白色なんです。

 

そこで今回はイタリアのモンブランはなぜ白いのか、茶色・黄色のモンブランはなぜ生まれたのかを解説します。

モンブランを食べるときの豆知識として、ぜひお友達やご家族に紹介してみてくださいね。

モンブラン

 

 

イタリアのモンブランが白いのはなぜ?

モンブランの色の秘密に迫る前に、まずモンブランそのものについて軽く解説します。

 

モンブラン=栗のスイーツではない?

モンブランといえば「栗を使ったケーキ」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

 

スポンジとホイップクリームの土台に、マロンペーストでコロンとしたフォルムに形作られ、トップには甘く煮た栗が乗っているのが一般的なモンブランのイメージかと思います。

 

しかし、実はモンブランは必ずしも栗のお菓子というわけではないのです。

 

モンブランはフランス語で「白い山」という意味。

由来は、フランスとイタリアの国境にあるアルプス山脈のモンブランという山にあります。

その山をイメージして作られたスイーツが「モンブラン」と呼ばれているため、必ずしも栗を使う必要はないということですね。

 

近年ではカボチャやさつまいも、抹茶やチョコレートのモンブランもたくさん販売されており、幅広い世代から人気のスイーツです。

 

イタリアのモンブランが白い秘密は名前にあり!

モンブランは、アルプス山脈が見えるフランスのサヴォワ地方やイタリアのピエモンテ州などで食べられていた郷土菓子が原型だといわれています。

もともとはマロンペーストに泡立てた生クリームを添えた、白いケーキのことを指していました。

 

山の形に見立てて作られたモンブランは、地域によって見える山の形が違うため、フランスやイタリアによって特徴も異なります。

 

フランスから見えるモンブランは丸くてなだらかな形をしているため、作られたケーキも丸くて優しいドーム型。

細い麺状に絞り出した栗のペーストの上に、アルプスの雪に見立てた粉砂糖が振りかけられています。

 

対してイタリアから見えるモンブランは氷河によって荒々しく山肌を削り取られ、険しい形をしています。

そのため、イタリアのモンブランは険しい雪山に見立てた白い生クリームが、尖った形で積み上げられています。

 

イタリアのモンブランが白い理由は、由来となったモンブラン山の姿にあったのです。

 

 

茶色いモンブランと黄色いモンブランの秘密とは

黄色いモンブラン

日本でよく見かける黄色や茶色のモンブランの由来はどんなものなのでしょうか。

それぞれの歴史を解説していきます。

 

黄色いモンブランの発祥は日本だった

昔ながらのイメージがある黄色いモンブランは、実は日本独自のものといわれています。

黄色い理由は、栗の甘露煮でペーストが作られているから。

 

黄色いモンブランの発祥として有名なのは、東京・自由が丘にある「モンブラン」という洋菓子店とされています。

この洋菓子店の創業者である迫田千万億(さこたちまお)さんが、フランス旅行の際に出会ったマロンケーキと、白くて美しい山モンブランに魅了されて開発したそうです。

 

当時のマロンケーキは黄色ではありませんでしたが、日本でなじみの深い栗の甘露煮を用いたことがきっかけで、黄色いモンブランが誕生しました。

 

迫田さんは「日本の洋菓子店が発展して広く一般的にモンブランが広まってほしい」という想いから、独自に開発した黄色いモンブランは商標登録しませんでした。

そのため、黄色いモンブランはさまざまな洋菓子店で作られるようになり、結果的に日本では「モンブラン=黄色」のイメージが定着されたといわれています。

 

茶色いモンブランの元祖はフランス・パリ

茶色いモンブランを開発したのは、パリにある創業1903年の「アンジェリーナ」という洋菓子店とされています。

当時働いていたパティシエの妻がイタリアの出身で、郷土菓子をもとに作られたといわれています。

 

戦後まもなくから黄色いモンブランが定着していた日本で、茶色いモンブランが注目を浴びるようになったのは1984(昭和59)年頃。

「アンジェリーナ」日本1号店が銀座にオープンしたことをきっかけに、日本でも茶色いモンブランが広く知られるようになりました。

 

モンブラン発祥の秘密や歴史について、さらに詳しくは「モンブランの発祥は?由来や歴史を知ってより美味しく味わおう!」もご覧ください!

 

 

イタリアの白いモンブランの秘密は山にあり!

今や日本でもさまざまな洋菓子店やケーキ屋で販売されているモンブラン。

モンブランは、フランスやイタリアで食べられていた郷土菓子をもとに作られたといわれています。

 

イタリアでは、自国から見える雪山のイメージから白色のモンブランが作られました。

イタリアから見えるモンブランの山は険しい形をしているため、その雪山に見立てた白い生クリームを用いた、尖った形のモンブランになったようです。

 

黄色いモンブランの発祥は日本であること、パリに伝わってから茶色いモンブランになったことなど、由来や歴史を知ることで、さらに楽しみながら食べることができるかもしれませんね。

 

恵那川上屋ではモンブランをはじめ、栗を使ったさまざまな洋菓子のお取り寄せが可能です。

店舗まで足を運べない方にもお楽しみいただけますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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