2023.03.12
岐阜県の「漬物ステーキ」とは?作り方や味わえる場所もチェック!
こんにちは!岐阜県で季節の素材を使った創作菓子を販売する「恵那川上屋」です。
「漬物ステーキ」は岐阜県の飛騨高山地方に古くから伝わる伝統的な郷土料理で、家庭だけでなく、郷土料理店や居酒屋のメニューとしても、地元民に親しまれている料理です。
インパクトのあるネーミングから、どんな料理か気になってしまいますよね。
豊かな自然に恵まれた飛騨高山には、美味しい野菜やお米、飛騨牛など、一度は味わっていただきたいグルメがたくさんあります。
今回は漬物ステーキについて詳しくご紹介するとともに、飛騨高山の魅力についてもお伝えします。
岐阜県にいらした際には、ぜひお立ち寄りくださいね。
岐阜県の郷土料理「漬物ステーキ」とは?
岐阜県の飛騨高山地方を中心に古くから伝わる「漬物ステーキ」は、白菜漬け(白菜の漬物)を炒め、卵とじにした郷土料理です。
飛騨高山は岐阜県の北部にあり、山々に囲まれた地域であるため、一年を通して冷涼な気候で冬は寒さが厳しくなります。
そんな冬に野菜を摂れるように、白菜の生産地でもある飛騨高山では白菜漬けを常備食にしており、凍った白菜漬けを解凍するために囲炉裏の火に朴葉を敷き、温めながら食べていました。
その際に炒めた白菜漬けに卵を混ぜ、醤油や味噌で味付けをして食べていた料理が、漬物ステーキの始まりといわれてます。
全国的にはマイナーな印象がありますが、実は岐阜県では有名な郷土料理なんですよ。
家庭の味としても愛されていますが、郷土料理店や居酒屋などのメニューとしても人気の高い料理です。
焦げ目を付けた白菜漬けに、だし醤油や味噌で味付けをし、半熟の卵でフワッととじる。
仕上げに鰹節や小口ネギ、紅生姜などをたっぷりかけた漬物ステーキは、ご飯だけでなくお酒もどんどん進んでしまいます。
朴葉の上で焼いて食べたことから始まった漬物ステーキですが、岐阜県には他にも朴葉を使った郷土料理が多くあります。
こちらのコラムも、チェックしてみてくださいね。
朴葉味噌とは?その特徴や味わい、美味しい組み合わせをチェック
岐阜県の恵那川上屋でも、栗きんとんを芯に蒸し羊羹を朴葉で包み蒸し上げた「くり壱」は人気の商品です。
白菜漬けを使った飛騨高山の郷土料理には「煮たくもじ」も
飛騨高山に伝わる白菜漬けをアレンジした郷土料理ですが、実はもう一つあります。
白菜を炒めるところは漬物ステーキと一緒なのですが、「煮る」という工程が加わります。
煮たくもじは、古くなった漬物を捨てるのがもったいないというところから、酸っぱくなってしまった漬物を美味しく食べるために工夫された料理です。
白菜漬けだけでなく、「かぶらの葉漬け」で作られることもあります。
白菜漬けで作る場合は、水に一晩浸けて塩抜きし、水をしっかり切ったらごま油で炒め、水を加えて醤油やだし、味噌などお好みの調味料を入れて煮ます。
くたくたに煮た白菜に、七味など薬味を加えて完成です。
煮たくもじも家庭だけでなく居酒屋などでも出されており、お店ごとにさまざまなアレンジがされています。
こちらもぜひ、味わってみてくださいね。
岐阜県の郷土料理「漬物ステーキ」の作り方
岐阜県の飛騨高山の郷土料理「漬物ステーキ」について、どんな料理かをお伝えしてきましたが、すでに食べたくなっている方もいるのではないでしょうか。
漬物ステーキは古くから家庭で親しまれてきた料理なので、自分でも簡単に作ることができます。
まずは、基本としてこちらの材料を用意しましょう。
- 白菜漬け:200g
- 醤油:少々
- 顆粒だし:小さじ1/3〜1(お好みの濃さで)
- 卵:2個
- ごま油orバター:ごま油なら小さじ2、バターなら20g
- かつお節:お好みの量
- 刻んだ小口ネギ:お好みの量
以下の工程で作っていきます。
- 白菜漬けは水で洗って、ある程度塩を抜き、水気を絞って2〜3cmにカット
- 卵2個をボウルに入れて溶きほぐしておく
- フライパンにごま油(またはバター)を入れ、中火でじっくり炒める
- 軽く焦げ目がついたら弱火にし、だしや醤油で味付けをする
- 白菜漬けを中央に寄せ、溶き卵を回し入れる
- 卵がフワッと半熟状態に固まったら、器に盛ってかつお節や小口ネギをかけて完成
お好みで人参などの野菜や鯖缶・シーチキンを入れたり、味付けを味噌やめんつゆにしたりなど、アレンジする方もいるようですよ。
また、自分で作るのも美味しいですが、お店で地酒とともに味わうのもおすすめです。
次で漬物ステーキを味わえるお店や、料理と一緒に楽しみたい飛騨高山の魅力もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね!
漬物ステーキは飲食店やお土産屋でも!飛騨高山の魅力もご紹介
岐阜県では、漬物ステーキのメニューが楽しめる郷土料理屋や居酒屋などの飲食店が多くあります。
お店ごとにさまざまな工夫がされているので、家庭の味とはまた違った味わいを楽しめますよ。
その中でも、おすすめのお店をピックアップしてご紹介します。
また、飛騨高山の魅力についてもお伝えしていきますね。
高山市大新町:京や
JR高山本線高山駅より徒歩15分の場所にある、郷土料理を中心に味わえる「京や」。
漬物ステーキはもちろん、ご紹介した煮たくもじや、わらを編んで作ったむしろ「こも」で豆腐を包み茹でた「こも豆腐」などの郷土料理が多くあり、炭火のいろりで焼く飛騨牛も楽しめます。
久寿玉、玉乃井、飛騨のやんちゃ酒などの地酒もたくさん揃えてあり、岐阜名物の「岩魚骨酒」も味わえるなど、お酒が好きな方にもおすすめのお店です。
越後の民家を移築した民芸風の昔懐かしい店内は、高山市の古き良き町並みに馴染み、岐阜県旅行の気分を盛り上げてくれること間違いなしです。
高山市花里町:飛騨の味 酒菜
高山市の中心部に位置し、高山駅より徒歩3分というアクセスの良さも魅力の「飛騨の味 酒菜」。
飛騨高山を代表する飛騨牛料理や郷土料理を、豊富な地酒とともに楽しめます。
飛騨の味 酒菜では、紅生姜を添えた鉄鍋の「オリジナル漬物ステーキ」を味わうことができますよ。
飛騨牛石焼ひつまぶしや飛騨牛入り朴葉味噌など、飛騨牛のメニューも豊富です。
飛騨の地酒、全酒蔵の地酒を味わえる「地酒のみくらべセット」もあり、郷土料理を堪能しながら、ゆったりと岐阜の夜を満喫できます。
また、岐阜県のお土産屋でも漬物とタレ・薬味が入った漬物ステーキのセットが販売されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
飛騨高山の魅力や楽しみ方は?
岐阜県の飛騨高山は、伝統的な建造物群が連なる「国選定重要伝統的建造物群保存地区」があったり、日本で唯一「陣屋(旗本や代官の支配地における役宅や屋敷)」の主要建物が残っているなど、ひと昔前にタイムスリップしたような町並みが魅力です。
城下町の商人町として発展したこともあり、道の両側に出格子の建物が並んでいる様子や、軒下に用水が流れている風景など、日本ならではの風情が味わえます。
ご紹介した郷土料理はもちろんですが、食べ歩きのグルメも多くあり、飛騨牛を使った牛まんや、飛騨高山名物の香ばしいみたらし団子、酒造りが盛んな飛騨高山ならではの甘酒など、散策しているだけでもたくさんの美味しい出会いがありますよ。
世界遺産にも登録されている白川村の集落「白川郷(しらかわごう)」も、飛騨高山のおすすめ観光スポットです。
茅葺き・合掌造りの屋根が連なり、日本の美しい原風景や豊かな自然を感じられるほか、重要文化財である家屋を見学できるなど、伝統の知恵や技も知ることができます。
「岐阜県の白川郷を観光しよう!その魅力や人気スポットをご紹介」でもその魅力をお伝えしているので、興味のある方はぜひ一読してみてくださいね。
岐阜県の郷土料理「漬物ステーキ」は今も愛される地元の味
岐阜県の飛騨高山に古くから伝わる郷土料理「漬物ステーキ」。
寒い冬に野菜で栄養を付けるため、白菜漬けを朴葉に載せて焼いて食べていたことが、漬物ステーキの始まりでした。
白菜漬けをごま油やバターで炒め、だしや醤油で味付けをし、卵でとじる漬物ステーキは、ご飯にもお酒にも合う逸品です。
簡単に作れることから家庭料理としても楽しまれていますが、郷土料理店や居酒屋などでも、それぞれのアレンジで出されており、地元の方だけでなく観光客にも人気があります。
今回は飛騨高山の魅力についても少しお伝えしましたが、まだまだ紹介しきれない見どころがたくさんあります。
漬物ステーキを楽しむとともに、飛騨高山地方も色々と巡ってみてくださいね!
岐阜県にある「恵那川上屋」の高山店」は飛騨の名産品が並ぶ「宮川朝市」の近くにあり、栗をはじめとした地域の自慢の素材を用いたお菓子をご用意しています。
そして高山花筏店では、季節の栗きんとんをはじめ、恵那川上屋商品のお買い物と喫茶を両方楽しむことができます。
岐阜県に遊びにいらした際には、ぜひお立ち寄りください。