2022.07.15

飛騨の「さるぼぼ」の由来や歴史、顔がない理由とは?

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こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。

 

岐阜県の「さるぼぼ」の人形は、飛騨地方のお土産として有名です。

しかし、さるぼぼの由来や歴史、顔がない理由を詳しく知っているという方はなかなかいないのではないでしょうか。

 

今回は、岐阜県内にも複数の店舗がある恵那川上屋が、岐阜県の観光を盛り上げていきたいという想いから「さるぼぼ」について詳しくお話しします。

変わり種のさるぼぼやさるぼぼ作り体験もご紹介するので、岐阜県旅行に行く際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

さるぼぼ

 

 

飛騨の「さるぼぼ」とは?名前の由来や歴史をご紹介

「さるぼぼ」とは、岐阜県飛騨地方に伝わる猿の形をした人形のことで、子どもの成長や健康を願う意味が込められているとされています。

 

お守りとして飛騨地方で昔から愛されており、岐阜県を訪れた際のお土産としても高い人気を誇ります。

 

そんな「さるぼぼ」の名前の由来や歴史は諸説ありますが、有名なものをいくつかご紹介します。

 

さるぼぼの名は「猿の赤ちゃん」を指した言葉

さるぼぼが有名な飛騨地方では飛騨弁が話されており、その飛騨弁では赤ちゃんのことを「ぼぼ」といいます。

 

「さる」はそのまま動物の猿を指し、「さるぼぼ」は「猿の赤ちゃん」という意味があるようです。

その名の通り、さるぼぼは猿の形をしているように見えますよね。

 

「さる(猿)」には「去る」「縁・円」という意味も込められている

さるぼぼの「さる」には、動物の猿以外にも動詞の「去る」という意味も含まれているとされています。

これは困難や災い、病気が「去る」ことを指していて、さるぼぼにはそれらを寄せつけないお守りのような意味もあるのです。

 

また、猿という漢字は音読みで「えん」と読むことができます。

そのことから、さるぼぼには「縁(良縁・縁結び)」や「円(家内円満)」などの願いも込められているそうです。

 

さるぼぼは中国の魔除けが元となったという説も

さるぼぼは飛騨地方で有名な人形ですが、奈良時代に中国から伝わった、はいはいする子供をかたどった魔除けの人形である「這子(ほうこ)」や、幼児の枕元に飾られる魔除けの人形「天児(あまがつ)」が元になっているという説もあります。

 

当初の日本では、それらを安産のお守りとして飾っていたようです。

その後、祓(はらい)の具や安産・結婚を願う嫁入り道具として使われていたとされており、さるぼぼへと変化していったようです。

 

今のさるぼぼの原型は、おばあちゃんやお母さんが子どもの成長や健康を願って手作りしたものだという説が有名です。

どの時代でも家族を想う愛が込められているということですね。

 

さるぼぼの赤色には病気を避ける意味も

子どもの健康を願う意味が込められているとされる「さるぼぼ」ですが、実はさるぼぼの赤色にも意味があります。

 

昔、赤い色には病気を避ける力があると信じられていたそうです。

そのため、日本で天然痘が流行した江戸時代頃から、さるぼぼに赤い布が使われるようになったという説があります。

 

 

飛騨の「さるぼぼ」はなぜ顔がない?

さるぼぼを見たことがある人ならわかるかもしれませんが、実はさるぼぼには顔がありません。

キャラクター的に顔がない仕様になっているというわけではなく、さるぼぼには昔から顔は描かれていませんでした。

 

その理由は、さるぼぼは持ち主自身を表す「映し鏡」の意味があるからだとされています。

 

持ち主の感情を受け止めるお守りとして、嬉しい時にはさるぼぼも笑顔に、悲しい時にはさるぼぼも悲しい顔をするため、もともと顔は描かれていないのです。

 

また、由来や歴史を紐解くと、さるぼぼは災難から持ち主を守ってくれる身代わりのような存在という意味にも捉えられます。

 

持ち主自身を表しているため、あえて顔がないのかもしれませんね。

 

 

近年の飛騨の「さるぼぼ」はバリエーションや楽しみ方が豊富!

さるぼぼ

長い歴史を経て今も愛されているさるぼぼですが、最近では赤色以外のさるぼぼ人形も多く販売されています。

 

また、観光地として人気が高い飛騨高山などでは「さるぼぼ作り体験」というものもあります。

 

さるぼぼのバリエーションや楽しみ方について詳しく見ていきましょう。

 

さるぼぼの色にはそれぞれ意味が込められている

もともとは赤い人形として伝わってきたさるぼぼですが、飛騨高山のお土産ショップではカラフルなさるぼぼたちがたくさん並んでいます。

 

実はこのカラーにはそれぞれ願いが込められているのです。

さるぼぼのカラーに込められた意味や願い

  • 赤:良縁・安産祈願・子どもの成長・家内円満・勝負運
  • 青:勉強運・合格祈願・仕事運・出世祈願
  • 黄色:金運・ギャンブル運・財運・宝くじの当選祈願
  • ピンク:恋愛運・出会い・結婚
  • 緑:健康運・長寿祈願
  • オレンジ:子宝・友人関係・旅行運
  • 紫:出世運・健康運・長寿祈願
  • 白:浄化作用
  • 黒:魔除け・厄除け
  • 金・銀:財運・才能開花

上記はあくまで一例ですが、飛騨高山を観光した際には、自分や友人、家族へのお土産として参考にしてみてくださいね。

 

変わり種のさるぼぼもご紹介

色が異なる以外にも、たくさんの変わり種さるぼぼ商品が販売されています。

 

有名なお菓子とさるぼぼがコラボしていたり、飛騨高山のコンビニにはそのコンビニオリジナルのさるぼぼ人形が売られていたり、バリエーションはさまざまです。

 

さるぼぼをモチーフにしたバスや神社もあるので、飛騨高山を観光した際にはいろいろなさるぼぼを探す「さるぼぼ探し」も楽しいかもしれません!

 

また、結婚式で新郎新婦がそれぞれの両親に贈る、自分の生まれたときの体重で作った人形「ウェイトドール」のさるぼぼバージョンも人気です。

飛騨地方に縁がある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

飛騨高山に訪れたらオリジナルのさるぼぼを作ろう

飛騨高山にはさるぼぼ作り体験ができる施設がいくつかあり、自分だけのオリジナルさるぼぼを作ることも可能です。

 

願いを込めて世界で1つだけのさるぼぼを作れば、より強い効果が期待できるお守りになることでしょう。

 

さるぼぼ作り体験には、さるぼぼの腹当てに好きな文字を入れるだけの簡単なコースから、針や糸を使う本格的なコースなど、さまざまあります。

1,000円台でできるものが多いですが、内容や料金は施設によっても異なります。

 

施設によっては予約が必要な場合もあるので、岐阜県旅行の前にはぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

さるぼぼは飛騨土産の代表!お土産にも最適

岐阜県の飛騨地方でお土産として有名なさるぼぼ人形。

 

飛騨弁で「猿の赤ちゃん」を指していたり、災難が「去る」という意味や「縁・円」のような良い意味が込められているなど、名前の由来や歴史にはさまざまな説があります。

 

さるぼぼには昔から顔が描かれていませんが、その理由としては、持ち主自身を表す「映し鏡」だという説、災難から持ち主を守ってくれる身代わりのような存在だという説が有名です。

 

また、近年ではさるぼぼには多くのバリエーションがあり、飛騨地方のお土産としてますます人気が出てきています。

 

飛騨地方へ訪れた際には、家族や友人へのお土産としていかがでしょうか。

旅行の思い出として、オリジナルのさるぼぼ作りもおすすめですよ!

 

そんなさるぼぼが有名な岐阜県にある恵那川上屋では、岐阜名産の栗を使用したさまざまな栗のお取り寄せスイーツを販売しております。

ご興味のある方はチェックしてみてくださいね!

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