2021.12.07
お歳暮のお返しは必要?お礼の仕方や礼状の書き方、マナーを全て解説!
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
1年の感謝を込めて年末に贈る「お歳暮」。
今年1年の「ありがとう」に加え、「来年もどうぞよろしくお願いします」という気持ちを伝えるための贈り物という意味合いがあります。
そのような季節の挨拶となるお歳暮をいただいたら、お返しを贈ることは必要なのでしょうか?
もしお返しが必要ないものだとしたら、どのようにお歳暮のお礼などを伝えれば良いのかも悩んでしまいますよね。
今回は、お歳暮をいただいた際のお返しについてお話します。
お礼の仕方や礼状の書き方など、お歳暮のお返しに関するマナーもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
お歳暮のお返しは必要?正しいお礼の仕方とは
お歳暮をいただいた場合、お歳暮のマナーとしては、原則お返しの品を贈る必要はありません。
お返しをする必要がない理由には、お歳暮に込められている意味が関係しています。
そもそもお歳暮とは、目下の立場の人が上司やお世話になった目上の方などに、日々の感謝の気持ちを込めて贈るものだといわれています。
自分より目下の人から日頃のお礼として贈られたお歳暮に対し、受け取った側がお返しの品を贈るのは、意味合いが少し変わってしまいます。
このような理由により、お歳暮を受け取った場合は基本的にお返しの品を贈る必要はないとされています。
お歳暮を受け取ったら、品物をお返しすることよりも先に、お礼状を送る・お礼の連絡をすることを最優先にしましょう。
家族や親しい友人からの場合は、電話やメールでのお礼でも良いといわれています。
お礼状の書き方については、後ほど詳しくご紹介しますね。
それでもお歳暮のお返しの品を贈りたい場合は?
お返しの品を贈る必要はないと言われても、やはり何かお礼がしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
目下の方からではなく、同僚や友人など同じ立場の方からいただくこともあるでしょう。
そのような場合は、お返しの品として考えるのではなく、お歳暮として感謝の気持ちを相手と「贈り合う」意識を持つのが良いでしょう。
もし目上の方からお歳暮をいただいた場合やお歳暮の期間に間に合わない場合は、「お年賀」や「寒中見舞い」として贈るのがおすすめです。
コラム後半の「お歳暮のお返しを贈る場合に気をつけたいマナー」もご参考ください。
お歳暮のお返しの品は何が良い?いくらぐらいが良い?
お返しの品を贈る(お歳暮を贈り合う)場合、高価なものを贈ることは好ましくありません。
いただいた品物より明らかに高価な品物を贈ることは、「受け取ったお歳暮を断る」といった意味があり、相手に失礼となってしまうからです。
お歳暮のお返しを選ぶ場合は、受け取った品物の半額~同等程度の価格帯で選ぶことがおすすめです。
おすすめの贈り物としては、季節感がある食材のセットや名産品・お酒。
お子さんがいるご家庭の場合は、スイーツやジュースなどが喜ばれるでしょう。
お相手の家族構成や好みがわからない場合は、カタログギフトもおすすめ!
カタログギフトなら受け取る側が好きなものを選べるだけでなく、自分の好きなタイミングで受け取れるなどメリットが多いです。
お歳暮のお礼状の書き方も詳しくご紹介!
お礼状を送ることには、お歳暮をいただいたことに対する相手への感謝の気持ちとともに、「無事にお歳暮が到着しました」と知らせる意味合いがあります。
できれば受け取った3日以内には発送するのが望ましいですね。
親しい間柄であればメールや電話でも構いませんが、お世話になった上司や目上の方の場合は手書きの手紙がおすすめです。
お礼状のスタイルはハガキ・封書どちらでも問題ありませんが、封書のほうが丁寧さをより引き立たせられるでしょう。
お礼状の内容・書き方
お礼状を書く内容の基本は、以下の6つになります。
1.書き出し(頭語・季節の挨拶)
「拝啓」や「拝呈」などの頭語から始めて季節の挨拶を書きます。
相手の健康を気遣う文章を入れると、より丁寧さが伝わりますよ。
また、頭語は最後に書く結語とセットで書くもので、組み合わせが決まっているので注意しましょう。
例)
- 拝啓 寒さ厳しき折、皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 拝呈 今年も残すところわずかとなってまいりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
2.お歳暮に対するお礼と感謝の言葉
お歳暮のお礼と感謝の気持ちなどを書きます。
例)
- このたびは、ご丁寧なお心遣いの品をお贈りくださいまして、ありがとうございました
- このたびは、お心のこもったお品を頂戴し、誠にありがとうございました
3.家族も喜んでいるなど喜びを具体的に伝える
お歳暮に対する具体的な感想を書き加えることで、感謝の気持ちがよりいっそう伝わりやすくなります。
例)
- 頂戴した○○、さっそく家族でおいしくいただきました
- 子どもたちも大変喜んでおります
4.相手の健康や息災を願う言葉
お礼状の文章の終わりとなる「結び」の前には、相手の健康や息災を願う言葉などを盛り込みましょう。
文頭で「拝啓」「拝呈」などの頭語を書いた場合、結びとして文末には必ず「敬具」「敬白」などの結語をセットで書き入れます。
例)
- これから寒さが本番でございます。皆様におかれましてもどうぞご自愛くださいませ。 敬具
- しばらくは寒さも厳しいようですが、ご自愛のうえ、幸多き年を迎えられますようお祈りいたします。 敬白
5.日付と差出人の名前をフルネームで
お礼状を作成した日付や差出人の名前を書き入れれば完成です。
日付は和暦を書き入れることが一般的です。
例)
- 令和○○年○○月○○日 ○○○○(フルネーム)
以上の例を参考に、気持ちがこもったお礼状を作成してみてくださいね。
お歳暮のお返しを贈る場合に気をつけたいマナー
どうしてもお歳暮としてお返しをしたい場合は、お歳暮の期間に贈ることをおすすめします。
しかしお歳暮を贈る期間に間に合わない場合や、目上の方にお返しする場合には「お年賀」「寒中見舞い」と表書きを変え、それぞれ以下の期間を目安に贈ると良いでしょう。
- お歳暮:12月13日(地域によっては11月後半や12月上旬から)〜12月20日
- お年賀:元旦から松の内(一般的には1月7日。地方により異なる)
- 寒中見舞い:松の内が明けてから立春の間
水引は一般的にお祝いごとに用いられる「紅白の蝶結び」にしましょう。
お返しを贈ってはいけない人がいる?
お歳暮をいただいても相手の職業によっては、お返しに物品を贈ることは避けたほうが良い場合があります。
例えば公務員は、利害関係者から金銭・物品の贈与を受け取ることが禁止されています。
近年では贈与禁止にしている会社も多いので、相手の会社や自身との関係性も踏まえて検討するようにしましょう。
相手が喪中の場合には注意
お歳暮のお返しの品を贈りたい相手が喪中の場合は、お祝いごとを連想させる紅白の水引きなどは避けるようにしましょう。
贈る場合は、白無地の和紙でできた「奉書紙」か無地の短冊を用い、「お歳暮」と表書きをすれば問題ありません。
不幸があってからまだ四十九日以内となる「忌中」の場合は、お歳暮でも贈らないほうが良いでしょう。
どうしても贈りたい場合は「寒中見舞い」の時期まで待って贈るほうが無難です。
「お年賀」として贈ると、年始のお祝いごととして受け取られてしまう可能性があります。
わざとでなくても相手に失礼なふるまいとなってしまいますので、必ず松の内が明けてから「寒中見舞い」として贈るようにしてください。
寒中見舞いで贈る場合でも、白無地の和紙でできた「奉書紙」か無地の短冊を用い、「寒中御見舞」と書き入れて贈るようにしてくださいね。
お歳暮をいただいたらまずお礼の電話やお礼状を
お歳暮を受け取った場合、基本的には品物としてお返しをする必要はありません。
まずはお歳暮を受け取った感謝の気持ちと、お歳暮が無事届いた旨を相手に知らせるお礼状を作成し、できれば受け取った3日以内には発送してください。
親しい間柄であればメールや電話でも良いといわれています。
どうしてもお返しの品を贈りたい場合は、いただいた品物の半額~同等程度の金額帯で選び、感謝の気持ちを贈り合うという意味合いで、お歳暮として贈ると良いでしょう。
目上の方からお歳暮をいただいた場合やお歳暮の期間に間に合わない場合は、「お年賀」や「寒中見舞い」として贈るのが望ましいですよ。
恵那川上屋では、お歳暮のお返しにもおすすめな栗のスイーツのお取り寄せが可能です。
お歳暮やお年賀・寒中見舞いなどののし紙も対応できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!