2021.01.22
「外のし」と「内のし」の違いは何?意味や活用方法を知ろう
こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。
お祝いなどフォーマルなシーンで贈り物を贈るときに、包装紙とともにかける「のし(熨斗)紙」。
お店でのし紙をかけてもらう際に、「外のし」か「内のし」を尋ねられますが、これらはどのような違いや意味があるのかご存知でしょうか?
そこで今回は、「外のし」と「内のし」の違いについて。
それぞれの特徴や意味、使い分けなども詳しくご紹介します。
まず「のし(熨斗)紙」とは?どんな意味がある?
フォーマルなシーンで品物を贈る際に、「誰から」「どんな意味合い(慶弔の内容)」で贈られる物なのかを示す包み紙を「のし紙」と呼びます。
「のし」は漢字で「熨斗」と書き、本来は紙の右上にある飾りを指していました。
この飾りは薄く伸ばした「干しアワビ(=のしアワビ)」で、長寿や繁栄をもたらす象徴。
昔は贈り物に本物の「のしアワビ」を添えて贈っていたそうです。
現在ではその習慣が簡略化され、紙に「のしアワビ」を印刷する「のし紙」が主流となりました。
なお、「のし」は縁起物を示すため、弔事の場合は「のし」は付いていません。
本来は「のし紙」ではなく「掛け紙」と言うべきですが、現代では総称で「のし紙」と呼ばれています。
「のし紙」には慶弔の内容(どんなお祝いやお悔やみに関する贈り物なのか)と、送り主の名前を記載しますが、これを「表書き」と言いますので、あわせて覚えておきましょう。
また、「のし紙」の中心には「水引」が飾り付けられていますが、これは慶弔の内容によって形状や結び目の形が定められています。
詳しくは「「のし(熨斗)紙」「水引」の種類や注意点、マナーをきちんと知ろう!」をチェックしてくださいね。
「外のし」・「内のし」の特徴や意味とは
のし紙を贈答品にかける方法として「外のし」と「内のし」の2種類があります。
「外のし」とは
品物を贈る際、包装した後にのし紙をかけることを「外のし」と言います。
「外のし」は包装紙の上にのし紙をかけるので、品物を渡す際に相手にのし紙に書かれた表書きが見える状態となります。
「内のし」とは
一方「内のし」は、直接贈答品にのし紙をかけ、その上から包装します。
「内のし」の場合は、相手に品物を渡す際に即座にのし紙の表書きが見えません。
「外のし」・「内のし」の活用方法の違いは?
「外のし」と「内のし」の大きな違いは「表書きが見えるかどうか」です。
のし紙のかけ方は、どんなシーンで品物を贈るかによって大きく異なります。
詳しく見ていきましょう。
「外のし」の活用方法
「外のし」にすることで「誰がどんな目的で品物を贈ったのか」がはっきりと伝わります。
- 結婚祝い
- 出産祝い
- 入学祝い
- 大会の景品
- 記念品
など、上記のようなお祝いの気持ちを表に出したいシーンにも適しています。
「内のし」の活用方法
「内のし」は包装紙をはがさないと表書きが見えないため、下記のようなお祝いの気持ちは控えめにしたいときに使われます。
- 自分や身内が結婚した際の内祝い
- 新築した際の内祝い
- 病気が回復した際の内祝い
このほかに、郵送で贈答品を送る際はのし紙が汚れないように、シーンを問わず「内のし」で送るという場合もあります。
なお、関東では「外のし」、関西では「内のし」が多く用いられており、のし紙のかけ方は地域によってマナーが異なる場合もあります。
のし紙をかける際は、事前に送る相手が住んでいる地域のルールなども確認しておいた方が間違いないでしょう。
「外のし」と「内のし」の違いを知れば、より送り主の気持ちが伝わる
お祝いなどフォーマルなシーンで品物を贈るときに、包装紙とともにかける「のし(熨斗)紙」。
品物を贈る際、包装した後にのし紙をかける方法を「外のし」、直接品物にのし紙をかけ、その上から包装紙で包む方法を「内のし」と呼びます。
のし紙には表書きといって、慶弔の内容(どんなお祝いやお悔やみに関する贈り物なのか)と送り主の名前を記載します。
「外のし」と「内のし」のどちらを用いるかは、どんなシーンで品物を贈るかによって大きく異なります。
結婚祝いなどお祝いの気持ちを表に出したいシーンでは「外のし」、お祝いの気持ちは控えめにしたいときには「内のし」が多く使われます。
贈り物にも喜ばれる恵那川上屋の栗菓子はお取り寄せも可能です。
必要に応じて、のし紙、手提げ袋、メッセージカードもお選びいただけますので、ぜひご活用ください!